アブラナ科
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アブラナ科 | ||||||||||||
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アブラナ科はフウチョウソウ目の一科。学名はBrassicaceae。4枚の花弁が十字架のように見えることから、昔は十字花科 (Cruciferae) とよばれた。十字架状の花弁と、細長い(種によっては扁平なうちわ型の)角果が特徴。ワサビやキャベツ、ダイコンなど、野菜あるいはスパイスとして利用されるものを含む。またシロイヌナズナは植物のモデル生物として有名。
また篩部に「ミロシン細胞」という特殊な細胞があり、柔細胞にはカラシ油配糖体を含むのも大きな特徴である(近縁のフウチョウソウ科やワサビノキ科にもある)。植物体が傷つくとミロシン細胞内の酵素ミロシナーゼが配糖体を加水分解してイソチオシアン酸アリルを遊離する。この物質がからし、ワサビや大根おろしに特有のツンとした辛味の原因であるが、植物にとっては昆虫や草食動物による食害を防ぐ意味がある。
[編集] アブラナ科の植物
- アブラナ属 Brassica
- カラシナ B. juncea
- タカナ B. juncea var. integlifolia
- セイヨウアブラナ B. napus
- ハゴロモカンラン(ケール)B. oleracea var. acephala
- ハボタン B. oleracea var. acephala
- カリフラワー B. oleracea var. botrytis
- キャベツ B. oleracea var. capitata
- メキャベツ B. oleracea var. gemmifera
- コールラビ B. oleracea var. gongylodes
- ブロッコリー B. oleracea var. italica
- チンゲンサイ B. rapa var. chinensis
- ノザワナ B. rapa var. hakabura
- ミズナ B. rapa var. lancinifolia
- アブラナ B. rapa var. nippo-oleifera
- ハクサイ B. rapa var. pekinensis
- コマツナ B. rapa var. peruviridis
- カブ B. rapa var. rapa
- オランダガラシ属 Nasturtium
- オランダガラシ(クレソン)N. officinale
- コショウソウ属Lepidium
- コショウソウ(クレス) L. sativum
- ダイコン属 Raphanus
- キバナスズシロ属 Eruca
- キバナスズシロ(ルッコラ) E. vesicaria
- ワサビ属 Wasabia / Eutrema
- ワサビ W. japonica
- セイヨウワサビ属 Armoracia
- セイヨウワサビ(ホースラディッシュ)A. rusticana
- アラセイトウ属 Matthiola
- アラセイトウ(ストック)M. incana
- ナズナ属 Capsella
- ナズナ C. bursa-pastoris
- シロイヌナズナ属 Arabidopsis
- シロイヌナズナ A. thaliana
- オオアラセイトウ属 Orychophragmus
- オオアラセイトウ(ショカツサイ、ムラサキハナナ) O. violaceus
- イヌガラシ属 Rorippa
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