アガサ・クリスティーの名探偵ポワロとマープル
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『アガサ・クリスティーの名探偵ポワロとマープル』(アガサ・クリスティーのめいたんていポワロとマープル)はNHK総合テレビで2004年7月4日から2005年5月15日まで放送されたアニメ。全39回。
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[編集] 作品概要
アガサ・クリスティのエルキュール・ポアロシリーズ、およびミス・マープルシリーズの2大シリーズが原作。2005年5月19日から2006年2月16日まで、NHK教育テレビで再放送された(また2006年3月から10月までNHK-BSハイビジョンで日曜7:40 - 8:05に、その後2006年10月31日深夜よりNHKデジタル教育テレビのサブチャンネル(023ch)で火曜24:00 - 24:50に2本立てで再放送されている)。
物語の舞台となる1930年代当時のロンドンの市街や風景などをアニメーションで再現している。時代考証に木村尚三郎を起用したことになっているが、ティーカップをソーサーに載せて手で持つのではなくテーブルに直置きしたり、ティーテーブル(立ったまま就く高いテーブル)ではなく「応接セット」があるなど、家具・衣装・什器などの描写はイギリス風というより、日本のお茶の間風の設定となっていた。
里見浩太朗ら有名芸能人が数多く声優として起用されているが、「上手くない」「話題性を狙うだけで専業声優軽視だ」との批判が多い。また、出演者のクレジットではちょい役でも主演級ゲスト出演扱いで明示されるので、声優は主演級の役柄を演じているか如何に関わらず低い扱いを受けているところがある。
[編集] 主な登場人物
- エルキュール・ポワロ
- ベルギー人の私立探偵。ロンドンで探偵事務所を開いている。助手にヘイスティングスとメイベル、秘書にミス・レモン、友人にスコットランドヤード(ロンドン警視庁)のシャープ警部がいる。
- ジェーン・マープル
- セント・メアリ・ミード村に住む人間観察に優れた老婦人。
- メイベル・ウエスト
- 原作では共演していないポワロとマープルを結びつけるアニメ版のオリジナルキャラクター。マープルの甥レイモンドの娘という設定で16歳。名前は原作に登場するマープルの姪から付けたものと思われる。
- ヘイスティングス
- ポワロの助手。20代の青年と原作より若く設定されている。
- ミス・レモン
- ポワロの秘書。メイベルを自宅に泊めている。
- シャープ警部
- ロンドン警視庁の警部でポワロの古くからの友人。原作では「ジャップ警部」。
- オリバー
- メイベルが飼っているアヒル。
[編集] ストーリー
- 第1話 グランド・メトロポリタンの宝石盗難事件
- 第2話 安マンションの謎
- 第3話 風変わりな遺言
- 第4話 申し分のないメイド
- 第5話 ABC殺人事件 その1 ポワロへの挑戦状
- 第6話 ABC殺人事件 その2 Bの街で、Bの名の人が
- 第7話 ABC殺人事件 その3 犯人あらわる
- 第8話 ABC殺人事件 その4 ポワロ、謎を解く
- 第9話 総理大臣の失踪 前編 ドーバー海峡の追跡
- 第10話 総理大臣の失踪 後編 真実はイギリスに
- 第11話 エジプト墳墓の謎 前編 古代からの挑戦状
- 第12話 エジプト墳墓の謎 後編 メンハーラ王の呪い
- 第13話 巻尺殺人事件
- 第14話 金塊事件
- 第15話 青いゼラニウム
- 第16話 エンド・ハウス怪事件 その1 パーティーの夜に
- 第17話 エンド・ハウス怪事件 その2 秘められた恋
- 第18話 エンド・ハウス怪事件 その3 完璧な証拠
- 第19話 パディントン発4時50分 その1 殺人者の乗る列車
- 第20話 パディントン発4時50分 その2 忍び寄る影
- 第21話 パディントン発4時50分 その3 シンプルな動機
- 第22話 パディントン発4時50分 その4 マープル対犯人
- 第23話 クリスマスプディングの冒険 前編 プリンスからの依頼
- 第24話 クリスマスプディングの冒険 後編 王家に伝わるルビー
- 第25話 プリマス行き急行列車 前編 客室内の死体
- 第26話 プリマス行き急行列車 後編 ブルーのワンピース
- 第27話 動機と機会
- 第28話 消えた料理人 前編 強引な依頼
- 第29話 消えた料理人 後編 トランクの秘密
- 第30話 スリーピング・マーダー その1 眠れる殺人事件
- 第31話 スリーピング・マーダー その2 記憶の扉
- 第32話 スリーピング・マーダー その3 ヘレンの恋
- 第33話 スリーピング・マーダー その4 迫り来る魔の手
- 第34話 二十四羽の黒つぐみ
- 第35話 ダブンハイム失踪事件
- 第36話 雲の中の死 その1 空飛ぶ密室
- 第37話 雲の中の死 その2 パリのマダムジゼル
- 第38話 雲の中の死 その3 ホーバリ夫人への脅迫
- 第39話 雲の中の死 その4 莫(ばく)大な遺産の相続人
[編集] 声の出演
[編集] メインキャスト
[編集] ゲストキャラクター
- オパルセン夫人:草笛光子(1話)
- レイモンド・ウエスト:加藤雅也(1話、14話、30話、33話)
- チャーミアン・ストラウド:酒井法子(3話)
- エドワード・ロシター:及川光博(3話)
- メアリー:川中美幸(4話)
- エステア卿:松方弘樹(9-10話)
- ガイ・ウィラード:的場浩司(11-12話)
- スペンロー:林隆三(13話)
- ニューマン:ささきいさお(14話)
- ニック・バックリー:伊東美咲(16-18話)
- フレデリカ・ライス:中山忍(16-18話)
- ホイットフィールド弁護士:山口祐一郎(17話)
- レイシイ夫人:星由里子(19-20話)
- ブリジェット:玉置成実(19-20話)
- マルティーヌ:杜けあき(23話)
- ペザリック:唐沢寿明(27話)
- サイモン:山本晋也(27話)
- トッド夫人:赤木春恵(28-29話)
- イライザ・ダン:松原智恵子(29話)
- グエンダ・リード:田中美里(30-33話)
- アースキン少佐:森本レオ(31-32話)
- フェーン夫人:李麗仙(32話)
- マカンドリュー:美木良介(34話)
- ジャン・デュポン:布川敏和(36-39話)
- ジェーン・グレイ:本名陽子(36-39話)
[編集] スタッフ
- 監督:高橋ナオヒト
- 音楽:渡辺俊幸
- 演奏:コンセール・レニエ
- キャラクターデザイン:一石小百合
- 美術監督:高橋久嘉
- 衣装資料提供:横田尚美
- 撮影監督:水谷貴哉
- 音響監督:明田川進
- 色彩設計:大関たつ枝
- 時代考証:木村尚三郎
- アニメーション制作担当:岩佐がく
- アニメーションプロデューサー:神田修吉
- 製作統括:柏木敦子、沢田昇、松本寿子
- アニメーション制作:オー・エル・エム
- 共同制作:NHKエンタープライズ21
- 製作・著作:NHK
[編集] 主題歌
- オープニングテーマ『ラッキーガールに花束を』
- 作詞/作曲/編曲/歌:山下達郎
- この曲はのちに『ホンダ・ライフディーバ』のCMソングに起用された。
[編集] コミック版
「まんが」(作画)は石川森彦。NHK出版から発行されている。
- 『ABC殺人事件』ISBN 4144540847
- 脚本:大橋志吉
- 『パディントン発4時50分』ISBN 4144540855
- 脚本:米村正二
- 『雲の中の死』ISBN 4144540863
- 脚本:大橋志吉
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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