アカデミックパッケージ
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アカデミックパッケージとは、学校等の教育機関やその教職員、及び児童・生徒・学生を対象として、格安の価格で提供されるソフトウェアパッケージの事である。呼称は各ソフトウェア会社によって様々で、「アカデミックパック」「アカデミック版」などとも呼ばれる。
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[編集] 概要
アカデミックパッケージは、学校・大学校・教育委員会・教育研究所・博物館・公民館・図書館・職業能力開発校などの教育機関・施設が購入する際や、それらの施設等の教職員や児童・生徒・学生が個人で購入する場合に適用される。店頭にて購入する際には、身分証明書や学生証(あるいは生徒手帳や名札など)の提示が必要となる。オンラインショップなどの場合は、大学、学校等のメールアドレスからの申し込みであれば問題なく購入ができる。
一般に販売されているパッケージと比較して、価格は大幅に値引きされているが、ほとんどの場合ソフトウェアの中身は同じ内容である。ただし、一部のソフトウェアでは機能が一般販売のものよりも制限されている事もあるので、内容については購入前に確認しておく必要がある。
[編集] 背景
ソフトウェア会社がアカデミックパッケージを用意する背景には、大きく2つ考えられる。
1つには、自社のソフトウェアを安価で学生・生徒や学校等に提供する事によって、これらの学生が卒業してからも長期的にソフトウェアを使用してくれるであろう事を見込んだものである。学校において、授業等で学習に使用するソフトウェアは、学生・生徒にとってはそのソフトウェアの「使い方の学習」ともなる。そのため、結果として若い世代の人が早いうちからソフトウェアに慣れ親しむ事になる。又、学生・生徒が個人で購入し、自宅のコンピュータにソフトウェアをインストールすれば、授業中の課題などで作成したデータを持ち帰って再編集したり、あるいは就職後に学生時代作成していた作品や文書等を再利用したりするなど、様々な活用が考えられる。教職員が利用する場合にも、自宅や学校のコンピュータにインストールし、教材研究に活用してもらう事で、ひいては学生・生徒のソフトウェア利用の促進に繋がると考える側面がある。アカデミックパッケージが用意されている事は、これら長期的な顧客として見込める人達がソフトウェアを購入する際、金銭的負担が軽減されるので購入しやすくなる。すなわちソフトウェアの普及に繋がると考えられている。
もう1つは、教育機関等の財源負担を軽減する事で、企業として社会に貢献しようというものである。コンピュータの普及も手伝って、教育機関等の団体にとって、いまやビジネス用や学術・研究用のソフトウェアは必要不可欠なものとなっている。これらの団体が利用するソフトウェアの中には、非常に高価なものもある。また授業などで使用する場合には、使用するコンピュータの台数も多いため、その分だけライセンスの購入も必要となる。しかし、教育機関等が行う活動は基本的に営利を目的としたものではない。そのため、十分な財源がないのが実情であり、ソフトウェアを購入する際の財源への負担は大変重いものとなっている。従って、アカデミックパッケージが用意されている事は、このような負担が軽減される事になり、学術・教育活動の促進につながると考えられる。
これらの観点から、アカデミックパッケージの存在意義は大きいと言える。
[編集] アカデミックパッケージが用意されているソフトウェア
- アーク情報システム
- CD革命
- HD革命
- アドビシステムズ
- アルプス社
- プロアトラス
- イーフロンティア
- オートデスク
- 管理工学研究所
- コーレル
- ジャストシステム
- 日本ニューメリカルアルゴリズムズグループ株式会社
- Fortran Builder
- NAG C Library
- NAG データマイニングコンポーネント
- マイクロソフト
- マクロメディア
- Macromedia Director
- Macromedia Studio
- Macromedia Dreamweaver
- Macromedia Fireworks
- Macromedia Flash
- Wolfram Research