学生証

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学生証（がくせいしょう、英Student ID、独Studentenausweis、伊Tessera studentesca、西Carnet de estudiante）は、学校が学生・生徒各々に対して交付する在学を証明する文書である。

[編集] 概要

学生証は、学生・生徒の身分証明書である。多くの場合身分証明欄には、学生・生徒の氏名・住所・生年月日・証明写真、学校名、学校長または学長名と職印が記載される。一般的に小学生は学生証を持たず、中学生や高校生は生徒手帳を学生証として使用する。学生割引（学割）のサービスを受ける際には、学生証の提示を求められる事が多い。

学校によっては、通学証明書と一緒になっている事もある。通学証明書は、学生・生徒の住所の最寄駅・停留所から、学校の最寄駅・停留所までの通学区間を証明する文書であり、鉄道・バスなどの通学定期券を購入する際に必要である。学生・生徒は通学証明書を提示する事により、この区間に限って、学生割引料金で通学定期券を購入できる。学生証は"通学区間の証明書"ではないため、この用途で使用する事が出来ない。

※学生割引による乗車券の購入については通学定期乗車券の発売条件を参照の事。

[編集] 学生証

主に大学生以上に交付されるものを言い、クレジットカード大かそれよりやや大きめのプラスチックカードが多い。学校毎に形態は異なるが、基本的には氏名、学校名、学部学科名、学籍番号（学生ID）などが記載される。学内図書館を利用する際には入館及び貸出カードとして使い、その他駐車場や各種書類発行機などの学内施設を利用する時にも必要な場合がある。一部の中学校や高等学校でも生徒手帳に代わりカード型の生徒証を採用している。

近頃は学生証にクレジットカード機能を持たせたり、さらにICカードやおサイフケータイ（iモードFeliCa）などと一体化させることで、予めお金をチャージさせてプリペイドカード（プリペイド式電子マネー）として使えたりする[1]など、その使用方法はどんどん多彩になっている。

なお、学生証は、国立大学法人・公立・私学問わず、いわゆる公的身分証明書には出来ない。（法律上、有効なパスポートや運転免許証、官庁発行の免許資格証と組み合わせてのみ効力を持つと規定されている）

[編集] 生徒手帳

大抵は中学校で初めて交付される。一般にポケット手帳ほどのサイズで、中には教育理念、校則、校歌などが記載されている。またメモ欄やアドレス帳、時間割や予定表、欠席伝言欄など様々な機能が付随している。表紙あるいは裏表紙に在学証明欄があり、在学中はここで身分を証明する。生徒手帳にはカバーが付けられていて、表紙には学校名や校章が印刷されており、裏表紙には在学証明欄を見ることができるように窓が付いている。

[編集] 国際学生証

国際学生証（こくさいがくせいしょう、通称ISICカード、英International Student Identity Card）とは、国際学生旅行連盟（ISTC; International Student Travel Confederation）が発行する国際的に統一された学生証。日本においては大学生協やユースホステル協会などで発行される。元締は全国大学生協事業センター。

国によっては、パスポートとほぼ同じレベルの身分証明書として機能するとともに、学生に対して公共施設（宿泊施設や美術館など）や公共交通機関の料金を大幅に割引する場合がある。いくつかの発展途上国では発行時のチェックが甘いため、バックパッカー（貧乏旅行者）の中には、学生割引を目当てに、学生の身分ではない者、架空の大学に在籍していることになっている国際学生証所持者が存在する（日本を含む多くの先進国では、申し込みの際に在学証明を添える事を義務付けている）。

なお、国際学生証を申請するには、郵便定額小為替または現金書留を用いて郵送申し込みをするか、各地に設置されている大学生協などの発行所に行くという二種類の方法がある。但し、大学生協に出向く場合、その大学の学内関係者以外は申し込みができないことに注意するべきである。2005年8月現在、国際学生証の公式サイトでは、一見誰でも申し込みが可能なように記載されているが、実際には行っても断られてしまう。従って、たとえ居住地の近くに大学生協の発行所があったとしてもそこを利用することはできず、郵送で送らなくてはならない。場合によっては、制度の改定があったことを知らない生協の関係者も居り、申し込みをして一週間以上経ってから受付不可能であったことを知らせてくるケースもあるため、時間のロスをしてしまう場合がある。

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