よみうりオープンゴルフトーナメント

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』

よみうりオープンゴルフトーナメントは、1974年から毎年6月第3週に讀賣テレビ放送などが主催して開催されていた日本ゴルフツアー機構（JGTO）公認の男子プロゴルフトーナメントの一つである。

この大会は当初サッポロビール（現・サッポロホールディングス傘下）が協賛し「よみうりサッポロビールオープンゴルフトーナメント」（～1993年）という名称で行われていたが、1995年以後は協賛スポンサーが大塚製薬（ポカリスエットよみうりオープン～1996年）→任天堂（スーパーマリオよみうりオープン 1999年のみ）→タマノイ酢（タマノイ酢よみうりオープン 2000年～2002年）そして現在のマンダム（マンダム・ルシードよみうりオープン 2003年～）へと変更されていった。（1994年・1997年・1998年は冠スポンサーなしで行われた。）

1996年だけ東京都江東区の埋立地・臨海副都心にある若洲ゴルフリンクスでの開催だったが、それ以外は毎年読売テレビと読売新聞大阪本社が共同で運営する読売ゴルフ所有の西宮市・よみうりカントリークラブ（読売ゴルフメンバーコース　注）で開かれている。この大会はシーズン前半戦のヤマとなる大会で、内外の主力選手が多数出場している。特に近年は全英オープン大会の日本代表予選も兼ねている事から、日本ツアー所属者にとってはこの大会で賞金を獲得して全英出場に近づけようとする選手の白熱した攻防が展開されている。

2006年の大会は天候不順などの影響を受けて中断する時間が多数発生したため、日本男子ツアー史上初の3日間連続サスペンデッドとなった。これを受けて、2006年の大会で打ち切り。2007年からは全英への道ミズノオープンゴルフトーナメントと統合され、全英への道ミズノオープンよみうりクラシックとして行われ、会場もよみうりカントリークラブで行われる。

注　よみうりカントリークラブと名乗っているコースは東京（稲城市）、千葉（市原市）、静岡（掛川市）にもあるが、これらはよみうりランド（日本テレビ放送網、読売新聞東京本社等が事業主体）運営による。

[編集] 歴代優勝者

※1985年以降

1985年：中嶋常幸
1986年：鈴木弘一
1987年：東聡
1988年：倉本昌弘
1989年：飯合肇
1990年：藤木三郎
1991年：中嶋常幸
1992年：デビッド・イシイ　（米国）
1993年：長谷川勝治
1994年：渡辺司　（関東）（注）
1995年：エドアルド・エレラ　（コロンビア）
1996年：福永和宏
1997年：丸山茂樹
1998年：ブライアン・ワッツ　（米国）　※最終日が雨と霧のため中止、54ホールに短縮
1999年：金鍾徳　（韓国）
2000年：水巻善典
2001年：福沢義光
2002年：谷口徹
2003年：谷原秀人　※初日が雨のため中止、54ホールに短縮
2004年：ディネッシュ・チャンド　（フィジー）
2005年：広田悟
2006年：増田伸洋

（注）かつては関西にも同姓同名の「渡辺司」選手がおり、新聞等では混乱防止のため「渡辺司・東」「渡辺司・西」と区別して記述していた。しかしトーナメントに常時出場しているのは関東の渡辺司であり、新聞等での記述も東西の区別を付けなくなったが、関東の渡辺司も2005年の賞金ランクが103位に終わった事により、この年をもってツアー競技の第一線から退いた。

[編集] TV放送

決勝ラウンドの2日間、よみうりテレビをキーステーションに日本テレビ系列全国28局ネット（テレビ大分・テレビ宮崎はこの週の日曜日に東海テレビ制作・フジテレビ系列の番組に当たる為放送なし）している。
基本的にはVTR放送だが生放送の回が何度かある。
- 1998年の最終日は霧のための競技中断の関係
- 2002年の最終日は前番組（野球中継）放送の関係
- 2005年は3日目・最終日が上記の通り霧によるサスペンデッドの関係で異例の2日連続生放送になった。