みどり湖
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みどり湖（みどりこ）は、長野県塩尻市にある湖。 正確には、信濃川水系犀川に注ぐ奈良井川の支流、田川をせきとめて作られた人造湖（ダム湖、ため池）である。
125ヘクタールの地域に農業（かんがい）用水を安定供給することを目的に、275,000トンの水を貯えている。 塩尻市内にある湖としての規模はならい湖（奈良井ダム湖）、沓沢湖（沓沢溜池）に次いで第3位である。
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[編集] 歴史
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塩尻町（現、塩尻市）では合計125ヘクタールの農耕地域に供給する農業用水を安定して確保するため、田川浦溜池（たがわうらためいけ）を建設した。1932年（昭和7年）に完成したそれは貯水量が26,000トンと決して満足する規模であったとは言えず、より大きなため池の建設が望まれていた。
長野県は地元からの強い要望に応え、新たなため池の建設を土地改良事業として計画。これは既設の田川浦溜池の近傍に、新たに275,000トンの水を貯える向坂溜池（むこうざかためいけ）を建設するというものであった。1948年（昭和23年）塩尻町議会で議決されたことを受けて同年の末に起工。過去の記録より1951年（昭和26年）3月議会において竣工式の挙行が議決していることから、1951年春ごろ竣工したものと考えられている。
この向坂溜池がみどり湖と呼ばれるようになったのは、1958年（昭和33年）のことである。もともと農業用水の安定供給を目的として建設された向坂溜池であったが、やがて夏になると湖面にボートが浮かべられるようになり、また冬になると結氷した湖面をスケートリンクとして利用されるようになるなど、次第に観光地としての側面を強めていった。地元観光協会はいっそうの観光利用を促すため、ため池の名称を改めることを提案。公募により「みどり湖」が新名称として選出され、これに決定した。
その後、完成から年月が経過し老朽化したみどり湖を修繕する、長野県営溜池等老朽施設整備事業が1983年（昭和58年）に着手された。みどり湖堰堤脇の余水路は、このとき新設された設備である。最近では湖水の水質浄化事業も行われており、ばっ気装置によって湖水をかくはんするレイクリフター工法を運用している。また、堰堤直下の水辺ではボランティアがゲンジボタルの保護を行っており、塩尻市の「ふるさとの水20選」のひとつに選ばれた。
[編集] 周辺
みどり湖は周辺を公園として整備しており、花畑やミズバショウ園、釣り場、ボート乗り場などがある。 近傍にはみどり湖温泉やマレットゴルフ場があり、中央自動車道 塩尻インターチェンジにも近い。 塩尻市の観光名所を選りすぐった「わがまち塩尻30選」のひとつにも選ばれている。
国道20号（塩尻バイパス）沿いの道の駅、小坂田公園にも小坂田の池という池があるが、これも農業用水のため池である。 こちらはさらに歴史が古く、江戸時代前期に築かれたものであるといわれている。
[編集] 参考文献
[編集] 交通アクセス
- 塩尻市地域振興バス：みどり湖・東山線…みどり湖花公園下車
