ひびき美都
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ひびき美都(- みと)は、元宝塚歌劇団花組のスター。本名:花村かおる(はなむら・かおる,"花村"は旧姓)。
福岡県福岡市出身。7月8日生まれ、身長160センチ、愛称キャル(本名の”かおる”に由来)
[編集] 来歴
梓みちよ、小柳ルミ子らを輩出したツルタバレエで研鑽をつみ、1976年福岡女学院高等学校在学中に宝塚音楽学校合格。
初舞台は1978年『祭りファンタジー』(歌劇団第64期生)。同期は紫苑ゆう、郷真由加、秋篠美帆ら。花組に配属。
持ち前のダンスの才能でダンサーとして注目される。
1988年、花組男役トップに大浦みずきが就任時、相手役に指名されトップ娘役に就く。ひびきは当時入団11年目のため異例の就任と見られていた(当時娘役は入団7年目以内の者が就任する傾向にあった)。
大浦がペアダンスで最も息があうひびきを相手役にしたいと歌劇団に要請、また歌劇団も大浦が前年膝の故障から手術及びリハビリのため長期休演から復帰という時期であり、大浦のコンディション等を最もよく把握・理解しているひびきなら…と判断し実現したという。
同年のお披露目公演「キス・ミー・ケイト」から大浦・ひびきのダンスは当時の花組の呼び物となり絶賛される。平成元年「会議は踊る」、平成2年には「ベルサイユのばら」のマリー・アントワネットなどが代表作。翌平成3年に「ヴェネチアの紋章/ジャンクション24」で、大浦みずきと同時に退団。大浦同様、ひびきの特徴・ウリはダンスにつきるの一言であるが、ダンスだけではない、大浦はじめ二番手の朝香じゅん、下級生の男役たち安寿ミラ・真矢みき・愛華みれ・真琴つばさらを従えても霞まない、風格・気品あふれる大人の女を演じえたキャラクターと表現力も好評をえた。
退団後結婚し、舞台活動から離れていたが、現在は「ダンスと離れられない生活(本人談)」とダンスに特化した芸能活動を続けている。
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