かめはめ波
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かめはめ波(かめはめは)とは、鳥山明の漫画『ドラゴンボール』に登場する技のひとつ。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
[編集] 概要
亀仙流の技。名前の由来はハワイ王国のカメハメハ大王からであろう。 両手の手首を合わせて手を開き、体内のエネルギーを凝縮させてその手に集中させて、エネルギー波として手から体外に放出させる。ただし、両手を使わなくても片手だけでも、また手の代わりに足からでもかめはめ波を撃つことができる。「か~め~は~め~、波っ!!」の掛け声と共にエネルギー波を撃つことが多いが、この掛け声を発しなくても、または、掛け声が間違っていても撃つことはできる。声にエコーがかかるのも特徴。また、熟練すると、発射したエネルギー波を自分の意思で曲げることができるようになる。手を使って放つ際は、大抵腰付近に両手を置いて気を溜める動作をするが、孫悟空は足で放ったこともある。孫悟飯(悟空の息子)が初めてかめはめ波を使った際はその動作をせずに、直接放っている。
技を編み出したのは亀仙流の師匠である亀仙人(武天老師)で、本編内での初披露は大火事のフライパン山の火を消すときであった。亀仙人によれば、この技を会得するには50年修行しないといけないと言っていたが、孫悟空がすぐにこの技を会得し、やがて、亀仙人に弟子入りしたヤムチャやクリリン、そして孫悟空の子である孫悟飯や孫悟天もこの技の使い手となる(ただし悟天は間違えて「かめかめ波」と言っていた)。なお、かつて亀仙人の弟子であった孫悟空の育ての祖父の孫悟飯も、この技を使える。また、天下一武道会で亀仙人と対戦した天津飯や、孫悟空の細胞を持つセル、孫悟空の使用するものを一瞬で真似た魔人ブウもこの技を使った。他には劇場版等の外伝作品で亀仙流の使い手であるチチや悟天と格闘ゴッコで遊んでた少年トランクスも使用した事がある。
相手を攻撃する用途の他、壁などの破壊、閉所からの脱出や、天下一武道会で場外負けを免れるために空を飛んだりする用途にも使われた。
なお、この技によく似た原理のものには、鶴仙流の「どどん波」、魔族の「魔閃光」、ベジータが使う「ギャリック砲」やネコマジンシリーズに登場するネコマジンが使用する「ねこはめ波」がある。更にゲーム版ではフリーザの「メガバスター」、ギニューの「テラスマッシュ」、トランクスの「バーニングアタック」、リクームの「リクームファイティングボンバーアタック」、人造人間18号の「エネルギーウェイブ」など、かめはめ波の類似系と思われる技が一部の戦闘キャラに設定されていた。
ちなみに、天津飯は大小に関わらず、かめはめ波が通用しないという設定があった。
海外版でも「KAMEHAMEHA」と訳されているためか、テレビ朝日が2004年に放送した番組で全世界の子供達がかめはめ波という言葉とポーズを知っていることが分かり、「かめはめ波」は全世界での共通語となっていることが分かっている。なお、中国語版(香港・台湾・中国大陸の3つのバージョン)では「亀波気功」と訳されており、漫画版では文字数の違いからコマの中の文字の配列が困難となっていた。韓国では「エネルギー波(에네르기파)」となっており、「かめはめ波」と文字数が合っている。
余談だが、『ストリートファイター』の波動拳は、かめはめ波が元ネタとなっている。またパロディで『とっても!ラッキーマン』では鶴亀波が、『桃太郎電鉄15』ではアロハメ波、世紀末リーダー伝たけし!では名前こそひっかかってはいないが構えがソックリなリーダー波というものがある。