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いぬかみっ!の登場人物 - Wikipedia

いぬかみっ!の登場人物

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

[分割]
項目分割の提案:この項目は、記事の一部を「川平啓太」、「ようこ」、「川平薫」、「川平カオル」、「せんだん~ともはね」に分割することが提案されています。議論はノート:いぬかみっ!の登場人物を参照してください。なお、分割作業を行う際には履歴不継承にならないように注意してください。

いぬかみっ!の登場人物(いぬかみっ!のとうじょうじんぶつ)では、ライトノベルアニメ漫画いぬかみっ!』に登場する人物について説明する。

表記は上段に「人物名:声の出演」、下段に「パーソナルデータ」(キャラによってない場合あり)。

目次

[編集] 主人公

[編集] 川平 啓太(かわひら けいた)

声:福山潤
身長174cm 体重64kg / 1965年7月22日
本作の主人公。清水市生まれ。由緒ある犬神使いの一族・川平家の末裔。享楽的なお調子者だが裏表のない性格。また、歯止めの利かないセクハラ大魔王であるが、嫌がる者や対象外の子供(あるいは子供同然の容姿な女性)には決して手を出さない。未成年だが酒とタバコが大好き(アニメ版は規制で、この設定は削除)。ようことの契約の証として、大型犬用の首輪を巻いている。当初は何かとようこに手を焼いていたが、共に暮らす中で次第に心を通わせ、惹かれあっていく。
天性的なモノノケ(&ヘンタイ)の類を惹きつける気性の持ち主。逆に人間の女性には全くと言って良い程までにモテたためしがない。「啓太はモノノケに対するのと同じ様に人間に接する」とははけの評で、他人に対する気安さも嫌われる要因のようだ。薫の犬神達には最初こそ激しく嫌われていたが、親しくなっていく過程で段々と興味を持たれる様になっていく。
川平本家直系の血筋のため、本来ならば有力な後継者候補であった。しかし、川平伝統の試験の際に重度の二日酔いで現れ試験の途中で寝てしまったり、川平家の儀式である「犬神選抜の儀」において、一匹も犬神が憑かなかったという前代未聞の醜態を晒したため、無能の烙印を押されて主家から勘当されてしまった過去を持つ。現在はようこが憑いた事で一応犬神使いと認められ、仮免許に近い形で勘当が緩和されている。しかし、宗家や薫など一部の者を除いて、一族とは現在でも互いにしこりが残っている。
霊能者としては優秀で、資質だけなら天才と呼ばれる薫にも引けを取らない。また、普段の飄々とした姿とは裏腹にかなりの切れ者である。川平家の慣例として幼少時に仙界で修行を積んでおり、カエルの仙人である白山名君と契約し、蛙を模った消しゴムを媒介にの力を行使する。またこの時、日常のように女仙にちょっかいをだしては統括者である好天玄女に折檻を受け続けた事で化け物じみた頑丈さを持つようにもなる。
第一部終盤にて遂にようこへの想いを伝えた。しかし「一人の女性にまだ縛られたくない」という欲求と、ふとようことの「愛の結晶」を想像してその容姿に大パニックを起こした経験から、最後の一線を越える気はまだ(多分)無いようである。ただし、最近では逆にようこに「だいがくせい」になるまでのおあずけを喰らい、啓太の方から押し倒しても拒否され、生殺しの状況に陥っている。
ようこのせいでストリーキングをやらかすこと数回。猥褻(わいせつ)物陳列罪連続逮捕記録保持者である為、警察官達からも顔馴染みになっている。町の変態たちからは「裸王(ラオウ)」と呼ばれ一目置かれており、常にあの部分を晒している赤道斎に至っては、後継者にならないかと誘われる始末である。その後も河原崎や赤道斎のせいで、時に裸よりヒドい様々なコスプレを披露するハメになる。
原作第二部ではようこ、ともはね、カオルとの4人で薫の館に在住し、大学の受験勉強に専念するが、同居人や来訪者が多くて風呂でも落ち着けなく、あいかわらず波乱の日々を送る。一人っ子だったため薫やカオルの事を弟や妹のように思い、薫の消失、ひいては彼が抱え続けた苦悩に気づけなかったことに強い自責の念を感じている。
基礎霊力は880漬け物石。

[編集] ようこ

声:堀江由衣
身長162cm / B86 W59 H87 / 5月2日
本作のヒロイン。啓太と契約を交わした犬神で、「ケイタ」と「ちょこれーとけーき」が好き。啓太との契約の証として、カエル型のネックレスを巻いている。腰まであるさらさらの黒髪に、抜けるように白い肌、切れ長の瞳をした、魔性の雰囲気を漂わせる美少女。しかし本人は太い尻尾にコンプレックスを持っている。
基本的に破壊好きで好奇心旺盛、そして嫉妬深い性格。啓太と出会った当初は本来の邪悪な本性を垣間見せることが度々あったが、啓太との暮らしの中で互いの絆を深めるにつれて優しさや愛情を覚え、当初は互いに嫌悪していた薫の犬神達(なでしこを除く)ともいつのまにか友人と呼べる関係になっていた。家事・料理なども全く出来なかったが、啓太に喜んでもらいたい一身でなでしこに師事し、見事に習得した。現在では啓太にとってなくてはならないパートナーになっている。
並の犬神とは比較にならない桁外れな戦闘能力を持っているが、その正体は犬神ではなく、大妖狐の娘。自らもまた強大な霊力を持つ妖狐で、「金色のようこ」の二つ名を持っている。能力は「しゅくち(縮地、物体をテレポートさせる能力)」と「じゃえん(邪炎、発火能力)」の2つ。バリエーションとして「とくだいしゅくち」や「だいじゃえん」「だいじゃえん改・音無」などがある。死神戦では「破邪結界・一式狐月縛」の結界術も使った。本性がである為か、犬が大の苦手(ただし犬神は平気)で、猫と仲が良い。近所の猫の集会によく参加するが、ノミをうつされてしまった事もある。ノミをうつされることは乙女の尊厳に関わることらしい(2巻p234)。
ようこと犬神達との出会いは300年以上前に遡るほど古いもので、当時父である大妖狐が気まぐれな理由から犬神たちの住む山を襲った際、川平慧海と犬神達によって父と共に封印されたのがその始まりである。その頃のようこは表情に乏しく、モノが燃えたり、壊れたりする時だけ薄く笑っているような女の子であったという(8巻238p)。長きに渡って幽閉状態に置かれていたが、後にそれから逃げ出した際に子どもの頃の啓太に出会い、一緒に遊んで初めて「面白い」という感情を覚える(チョコレートケーキが好きなのはこの時啓太に貰ったからだが、啓太は珍獣捕獲用のエサとしてこれを用意していた)。
このことがきっかけで、啓太と共にいる事を望み、そのために犬神として生きる事を誓う。啓太の犬神選抜の儀の際には、過去においてはけが宗家にしたのと同様、主人を独占する為に自分以外の他の犬神が啓太に憑くのを力づくで排除した。つまり、啓太に一匹も犬神が憑かなかったのはようこのせいである(なお、この時啓太に憑く事を希望した犬神は、ようこによればなでしこと他にもう1名いたという)。啓太と出会い、共に暮らし始めて以降の激変振りには父親たる大妖狐も驚くほど。また、彼によればようこは「亡くなったママによく似て」きているらしい(8巻237p)。
第二部では、啓太達と共に薫の家に在住し、家事担当や経費のやりくりを行っている。しかし、啓太を兄のように慕うカオルの存在には、ともはね共々複雑な思いを抱いている様であり、一方的にライバル視している。また、最近になって、啓太が可愛い女の子から好意を抱かれるようになった事にもやきもきしている。
基礎霊力は3600漬け物石。正確な年齢は不明とされているが、当人の言によれば「大体、三百六十四」とのこと(1巻112p)。なでしこと大体同じ年である旨の記述がある(5巻83p)ことから、ほぼ正確な数値であると考えられる。

[編集] 川平薫関係者

[編集] 川平 薫(かわひら かおる)

声:甲斐田ゆき
身長174cm 体重62kg / 7月20日
川平家の犬神選抜の儀で川平家の歴史上でも極めて稀な十人憑きを成した天才的な犬神使い。啓太の従弟でハーフ帰国子女。黒い髪に琥珀色の瞳をした、礼儀正しく穏やかで優しい少年。カオルの双子の兄。現在の川平本家の後継者最有力候補。自分に憑いている犬神たちの自主性を尊重し、その能力や才能を伸ばす事を常に心がけている。
従兄弟である啓太に対してある種の信頼と尊敬を置いており、その能力を高く評価している。薫曰く、犬神使いとして必要な態度や心構えは全て啓太を見習い、彼の態度や行動を見取って学んだとのこと。啓太とは対照的に女性にはモテモテ。文武両道で物腰も穏やか。言動や優雅な振る舞い等からも、他の者とは住む次元の違う雰囲気を漂わせる、まさに神童とも呼べる存在である。川平家の慣例にしたがって啓太同様に幼少の頃、仙人・東山真君の元で修行しており、白いタクトを使い大気を操る攻撃を得意とする。
「犬神選抜の儀」の際には、啓太への遠慮から故意に契約を失敗させようと考え、山上にグランドピアノを持ち込みドビュッシーを弾き続ける奇行に及んだが、結果的には川平家の歴史でも稀な十人憑きとなってしまい、困惑したという(原作のパロディ4コマ漫画では、彼がグランドピアノを担いで山を登った、と茶化されてるが、実際には縮小の魔術で縮めてポケットに入れて運んだ)。
幼い頃、「邪星」と呼ばれる魔法使いに襲われた際、父と妹を氷の棺の中に封印され、自身にも呪いがかけられた。「絶望の呪い」と呼ばれるそれは一種の複合呪詛であり、その内容を他の存在に知られる事が最大の禁忌となっている。また、他にも様々な禁忌が複合されており、それらを破った場合、即座に自身だけでなく父と妹も消滅させられてしまう。また、その禁忌の中には「自らの本名を名乗れない」というものもあり、「川平薫」とは彼自身の本名ではなく妹の名前。そのため彼の人生の第一目標は、呪いを解き父と妹を解放し、自分の真の素性を明かす事。そのためには手段を問わない覚悟を固めているが、同時に自分を心から信頼している犬神の少女達に嘘をつき続けている事に苦悩している。現時点において、彼の本名は(原作で)まだ明かされてはいない。アニメ版では氷漬けにされているのは本当の自分の体で、「本当の自分の体に戻る」ことを目的に活動しているなど、原作とは大きく設定や背景が変更されている。
原作では第一部終了時に大殺界の能力でどこかに転移させられている(生存は確実だが、彼がどの様な状態にあるのか、どこにいるのかはわかっていない)。
なでしことは主従を越えた信頼関係にあり、薫が数々の隠し事をしていることは彼女だけが知っている。その「隠し事」が本編のストーリー展開上、根幹に関わるものであるため、事情を知っている(実際は限定的にではあるが)なでしことならんで、本編の鍵となる重要なサブキャラクターとなっている。
基礎霊力は910漬け物石。

[編集] 川平 カオル(かわひら かおる)

原作小説第一部(1巻~8巻)において氷棺の中に封じられていた少女。赤道斎の魔道具である大殺界の力と兄の自らの存在を賭けた尽力によって封印から解放され、暫定第二部(10巻~)より本格的に登場。啓太の従妹で、「薫」の双子の妹だが、長い間氷の中に封印されていた為肉体年齢が双子の兄である薫よりも遅れている。薫同様ハーフの帰国子女で、容姿も薫に似ている美少女だが、内気で引っ込み思案で寂しがり屋。
宗家から犬神使いになる訓練を受けないかとの誘いが来ているが、返事は保留している。どうやら素質はあるようで、特に「犬を扱う」ことに関しては啓太や薫以上に才があるのではないかとともはねには思われている。呪いの影響により行方不明となってしまった兄の身を案じているが、父である「元也」に、「お前が帰りを待っていないとお兄ちゃんが一人で帰ってきた場合、可哀想だろう?」と言われたため、現在は啓太たちと兄の家で暮らしている。また、兄の犬神たちの兄を慕う行動から、兄が自分の知らない別の人間になったような不安を持っている。そんな中で自分に自然に接し、守ってくれた啓太を慕い、彼の事を「啓太お兄ちゃん」と呼ぶようになり、ようこやともはねの動揺を招く。
今までは、ようこが『啓太の恋人』、ともはねが『啓太の妹』というポジションとなっていたが、カオルの場合は、恋人と妹両方のポジションを同時確保できうる存在である為、ようことともはねの二人からは、一方的にライバル視されてしまう事になった。カオル自身は啓太の事を兄のように慕っているが、同時に恋心に似た感情も抱いている。
原作では兄と区別するため、片仮名で「カオル」と表記されている。ちなみに最初にこの呼称を使ったのは赤道斎。

[編集] 薫の犬神たち

全員女性(少女)の姿と心を持つ比較的若い犬神である。薫の両手10指には「契約の証」として素朴な指輪が光っており、彼の配下たる犬神たちは各自、薫の指輪のうち一つと対になる指輪を嵌めている。それぞれが異なる特技を持っており、優秀な指揮のもとでの一糸乱れぬ連携によってその真価を発揮する。ようことの「ケンカ」の際には少々高慢になっており、各自が勝手な行動をとり息の合わない点をつかれて完敗した。主人の的確な指示と判断が有れば、犬神の数が多いほど相乗的に強さが増すため、9人が完璧に息を揃えればその強さは、はけやようこを大きく凌ぐ。
全員が「破邪走光」と呼ばれる光線技を持つ。ただし、「破邪走光」の内容は各犬神によって違い、その組み合わせによって様々な技を繰り出す事が可能。彼女たちの最大技は、全員の「破邪走光」発露による焼却浄化炎「煉獄(れんごく)」。
原作第2巻で初登場した時にはまだ全員の外見や性格等が固まっていなかった模様で、いぐさ、ごきょうや・てんそう・フラノに該当するキャラが見当たらない。なでしこ、ともはね、せんだん、たゆねは最初から名前が出ており、性格も現在とほぼ同じ。「監視班」の2人がいまり&さよかと思われる。原作5巻と6巻の巻末に、全員のプロフィールが記載されている。
ごきょうや、てんそう、フラノ以外は、せんだんも含めた全員、薫が初めて仕える主人である。

[編集] せんだん

声:松岡由貴
身長162cm / B82 W58 H83 / 9月6日
薫の犬神。薫配下の犬神たちの中での序列は1位。最長老の娘で、はけの実妹。冷静な判断力と個性的な少女達を纏める統率力を備えた、名実共に優れたリーダーである。自他問わず厳しい性格をしているが、はけとは異なり人好きで面倒見の良い面もある。ただ、押しに弱いようであり、おだてられてしまうとその気になってしまうのが玉に瑕(原作2巻参照)。初期の頃は、仲間内の急進派の意見に引きずられてなでしこを排除し、ようこに喧嘩を売ったりするなど、未熟な面も見せていたが、その後はリーダーとして大きく成長。第一部の終盤では仲間を率いて奮戦力闘し、大いに面目を施している。他の犬神たちよりも大人びているが、啓太の「自分は馬並みなので一度お手合わせ願いたい」と言うハレンチな台詞を馬乗り→乗馬の事と勘違いする等、あっち方面の知識には疎い純情な部分もある。なでしこほどではないと謙遜するものの、実はかなりの料理上手。
昔は、はけとよく似た容姿の可憐で清楚な美少女(泣きホクロが特徴)であったが(原作7巻・口絵参照)、文明開化の影響によってヴェルサイユが如き宝塚なドレス姿を好むようになり、綺麗な黒髪であった髪型も同様のハデハデしい赤色に染めてしまっているという、西洋かぶれなキャラクター(ただし、「これからは西洋文化の時代」と称して、たゆねで着せ替え遊びをしていたのは10年程前との事なので、彼女の言う「文明開化」が一体いつ頃の事なのか正確なところは不明)。はけもこの事に関しては、嘆いているようだ。仲間に服を仕立てる事を趣味としているが、全て彼女のセンスによるデザインである為、誰も着てくれないと悲しむ。
薫の事は主従としての節度を保ちながらも信奉に近い惚れ込みよう。啓太に対しても礼節をもって接しており、ともはねがしょっちゅう啓太の所へ遊びに行っていることを恐縮に思っているようだ。ようこの事はかつて大嫌いだったが現在は認識を改めており、時と場合(主に啓太のセクハラ対策)によっては手を組む事も。また彼女が大妖弧の娘であることから犬神だけでなく、周囲の化生や人間たちからも蔑まれている事に多少ながら哀れみを感じている。
「VOCHE」を購読している(原作6巻・口絵より)。
第二部では、薫捜索の為の情報集めを率先して行っており、いぐさと共に主に欧州各地を歴訪、11巻の冒頭ではスイスで双子と合流している。実は薫捜索を開始する二日前に赤道斎と対面。薫を取り戻す為の方法について「世界中の高名な占い師を探せ」と助言を受けており、捜索活動の重要な手がかりとしている。但し「『代償』が必要かもしれない」と、不吉な啓示も受けている。
指輪は左手中指。基礎霊力は1200漬け物石。124歳。

[編集] なでしこ

声:名塚佳織
身長160cm / B92 W61 H88 / 2月22日
薫の犬神。薫配下の犬神たちの中での序列は2位。手のつけられない傍若無人なわがままぶりを発揮していたようこの矯正教育のために、1週間の期限付きで啓太のもとに派遣されてきたことから、彼らとかかわりを持つようになる。美人でお淑やかで従順、炊事洗濯掃除その他なんでもござれの、実にハイスペックな犬神。時折時代がかった言動や感性を見せるのが特徴。ようことは旧知の仲で、初期の頃はようこの唯一の「友人」として、家事を教えるなど世話を焼いていた。
当初は、せんだんを始めとする他の薫の犬神達との関係が上手くいっておらず、争いを忌避して戦闘に参加しないこと、さらに薫から特別視されていることで疎んじられていた。しかし、ようことのケンカの際、身を挺して皆をようこから守った事で他の犬神達とも打ち解けるようになり、薫の犬神達の中でも次第にお母さん的な存在となる。
栗色の髪に、大きくつぶらな瞳。印象としては、「小柄で優しいお姉さん」(2巻48P)。服装はノーブラに青ワンピース+エプロンドレス割烹着姿をデフォルトとしている(薫の趣味による服装であることをほのめかす記述が5巻巻末にある)。いまり&さよか曰く「割烹着お化け」「巨乳お化け」(6巻巻末)。薫からもらったリボンを髪に結んでおり、何より大切な宝としている。
愛らしく優しげな外見からは想像もつかないが、その本性は一種の戦闘狂であり、いったん戦いだすと、戦いに溺れて周囲の被害も省みずに暴れ狂う。かつて最強の犬神と呼ばれ、大妖狐さえ追い詰めた猛者であったが、その際に人間の村を巻き添えにしかけ、敵であるはずの大妖狐に叱咤される事に。この事実が彼女に自らの業を痛感させてしまい、争いを放棄する事を決意させた。現在の彼女はその強大な力を自ら封印しており(「天に返した」や「月に返した」と表現される)、「やらずのなでしこ」の二つ名を有している。「やらず」の時期が長かったため現在では彼女の本来の力を知らない者が多く、大妖狐から教えられるまで川平宗家ですら知らなかったほどである(8巻p138-139)。
大妖狐との因縁からか、彼が封印された後は幽閉状態のようこの世話係を勤めていた。他の多くの犬神がようこに対して嫌悪感や差別的感情を抱く中で、そうした感情を持たずにようこに接し、ようこの方でもなでしこには多少心を開いていたようである。
薫に仕えるまでは誰にも憑いた事がなく、「いかずのなでしこ」や「行かず後家」と言われたりしていた。実はようこ同様、当初啓太に興味を寄せていたが、ようこのために自ら身を退き、後に契約した薫に絶対の忠誠を誓っている。決して表には出さないが薫への思慕と同様に独占欲も強く、薫が「皆の主人」であることには内心で複雑な思いを抱いている。そのため、主人を独占し、対等な恋人の様に振舞っているようこの事は羨ましく思っている。一方で、ふとした偶然から知ってしまった薫の秘密をたった一人で守り続け、常に薫の傍らに寄り添って心の支えとなるなど、薫とは主従の間柄を超えた信頼と愛情で結ばれた特別な存在でもある。また、薫に一番近い位置にいる存在として、本編中の重要な転回点には必ず登場しており、薫を巡るシリアスなストーリーが続く第1部の後半では、実質的な影のヒロインとして扱われている。
普段は母性愛に溢れ、物静かでおとなしい大和撫子のような女性であるが、本気で怒らせた者は恐ろしい目に逢う。必要に応じて冷酷にも非情にもなれる性格で、本編中でも時折そうしたエピソードが見られる(6巻274pなど)。頭の切れる辛辣な策謀家としての一面も持っており、自称「悪い女」(2巻139p)。悪い意味で波長の合うごきょうやと衝突することもしばしばで、特に第1部終盤では薫の秘密を巡って一触即発の状況になる場面が描かれている。
第2部では、薫を取り戻す方法を突き止めるべく独自に行動しており、占い師イブン・ハサットから聞いたという「薫を取り戻す為の方法」を、同じくイブンを探していたごきょうやに伝えている。理由は不明だが、以前に比べどこか怪しげで異様な雰囲気を放っており、言動にも謎めいたものが見られる。また、黒いエプロンドレスを身に着けており、様々な占い師の予言にある『黒衣の背信者』と何らかの関わりがあるものと考えられる。
指輪は左手薬指。基礎霊力は不明。しかし赤道斎級の霊力を持つ大妖狐をただ一人で窮地に追い詰めた事、膨大な霊力を吸収できる赤道斎の魔道具を簡単にオーバーロードさせてしまった事などから、「月に返した力」を解放している状態では10000漬け物石を遥かに超えているものと考えられる。年齢は不明とされているが、一族の中でも最古参で最長老よりも年上であり(8巻13p)、400歳を超えていることだけは確認されている(2巻144p)。体重については禁句(5巻巻末)。

[編集] いぐさ

声:本多陽子
身長164cm / B78 W56 H80 / 12月15日
薫の犬神。メガネをかけた三つ編み少女の姿をしており、せんだんの従姉妹にあたる。薫配下の犬神たちの中での序列は3位。性格は内気で体力のない文化系。そのため、本人は体力や戦闘力のない自分が皆にとってただの足手まといでしかないと思い込んでしまっている。しかし一方で、コンピュータの操作が得意で金銭的な感覚に優れているという意外な長所を持っており、オンライントレードによって薫たちの経済面を一手に支えている。仲間内での自分の役割はしっかりと確立できており、主をサポートする犬神としては優秀な方である(体力がないといっても、白骨遊戯においてたゆねの体力課題3連続を生き残れるほどの根性はある)。
実は十年程前に、幼少期の啓太と出会っており、その時啓太にナンパに近い形で自分の犬神にならないかと誘われている。いぐさだけでなく、啓太もその事を覚えており、その時に啓太が出会った犬神の中では、いぐさが一番可愛かったらしい。
主である薫以外の「現実の男性」に対しては強い恐怖症を持ち、近寄ることもできないが、怖がる人に無理やり近づくのを嫌う啓太の場合は、「君には手を出さない」と宣言されているのもあって、少しずつだが慣れてきているようである。本来の彼女は包容力のある優しい性格で、薫邸では幼いともはねの面倒や勉強などもよく見ているようである。
純情そうに見えるが、ボーイズラブにハマっており、妄想癖がある。「さふらん瑠璃子」というネームで同人誌も執筆する筋金入りの腐女子。内容は主に啓太攻め×薫受け。アニメ版ではコスプレにもかなりの精通をしているらしく、赤道斎(後述)の魔道具でメイド姿になってしまった際には、すっかりメイドになった気になっており、「喜んで、ご主人様」といった発言までしている。また、ヒダル神に取り憑かれた啓太を元気づける際にはいわゆる魔法少女のコスプレをしていた。原作でも、紆余曲折を経て猫耳メイド姿となってしまった啓太を見て、「啓太様『も』コスプレに興味があるのですか?」と発言している。趣味であるインターネットは、とても人にみせられる内容ではないらしい。「ファ○ロード」を愛読している(原作6巻・口絵より)。
第二部では、せんだんと共に行動し、欧州に滞在している。その為、夏コミに参加できなかった、と密かにぼやく場面も。「自信作」を製作し、サークル参加を目指していたらしい。薫捜索においては、ネットの情報網からピックアップした情報やデイトレーディングで稼いだ資金を仲間達に提供するなど、サポートに徹しているようである。また、髪型も変わっている。
指輪は右手薬指。基礎霊力は120漬け物石。年齢はせんだんと同じ124歳。

[編集] たゆね

声:森永理科
身長164cm / B88 W60 H86 / 8月7日
薫の犬神。薫配下の犬神たちの中での序列は4位。ともはねに次いで歳若い犬神。体育会系の性格で、いわゆるボクっ娘天邪鬼で、ようこの怒りを買うような啓太への暴言も言うが、勇敢というより単に精神的に子供であり、そのくせ性根は臆病で怖がりという困った子。口よりも先に手が出るタイプ。
なでしこを除けば、薫配下の犬神の中で最も体力、戦闘力に秀でており、年齢から見て非凡な力を持つことから、せんだんをして「天才」と言わしめている。ただし幽霊怪談が大の苦手で、薫の屋敷でシスターの幽霊と遭遇した時は腰を抜かすほどに怯えまくり、百物語では百話まで聞くことなく気絶してしまった。また、幼い頃にせんだんの趣味に振りまわされ、着せ替え人形扱いされていた事が原因で(原作7巻・口絵参照)、せんだんへの反発心が強くなっている。同様に「女の子らしい服」への拒絶反応もものすごく、デフォルトである露出の高いショート丈のTシャツにホットパンツ姿は平気であるが、ふりふりの服や女の子らしい衣装を着てしまうと、恥ずかしさのあまり萎縮してしまう。察するに幼い日のせんだんとのやり取りが相当なトラウマになっているようである。一応、料理も出来るが、カレーしか作れない(漫画2巻156p)。
当初は薫の犬神の中でも啓太への嫌悪感を露骨に示していたが、啓太が死神に臆することなく立ち向かったり、自分が幽霊に絡まれてるのを助けてもらって以降、認識を改めるようになり、次第に啓太に惹かれるようになっていく(原作で啓太がエセ霊能者に馬鹿にされたときに真っ先に怒りを表す)。ただ、本心では彼を認めてはいるが、そういう態度を素直に出したがらない(6巻巻末ほか)、いわゆるツンデレである。
「少年ジャンプ(おそらくは週刊少年ジャンプ)」を購読している(原作6巻・口絵より)。ちなみに最初ボーイズラブが何のことだかわからず、初めていぐさの同人誌を読んだ時にはしばし口も聞けないほどのショックを受けた。
第二部では、啓太達のいる日本には三番目に帰っており、薫の捜索に大きく関係しているという『春の精霊』を古びた壺に入れて持ち帰っている。ただし、日本に帰る途中で、何度も精霊に幻覚で悪戯されている。幻覚の中には啓太と駆け落ちしてしまうといったものまであった。しかし薫の幻覚の前では「主人が消されようとしていたのに身が竦んで動けなかった」と涙ながらに独白。今度こそ自分の力で薫を助けると決意する。ちなみに帰国後、啓太を取り巻く環境がガラリと変わってしまっている事(何人もの女の子にモテている)をどうにも信じられず、これも壷の精霊の悪戯ではないかと疑った。
指輪は左手人差し指。基礎霊力は2800漬け物石で、10人中では(なでしこを別格として)最強である。年齢は17歳。

[編集] ごきょうや

声:木川絵理子
身長150cm / B81 W56 H83 / 1月1日
薫の犬神。薫配下の犬神たちの中での序列は5位。生真面目でクールな性格。医学を志しており、実際に頭の回転が速い。心技体のバランスが取れた非常に優秀な犬神であり、後述の宗太郎によれば、「模範生な犬神」(6巻273p)。パンツルックの白衣姿に聴診器がデフォルト。医学志望のため、天地開闢医局への留学を希望している。
かつて啓太の父・宗太郎に仕えていた事があるが、彼の妻の嫉妬により他の3人(恐らく本編未登場)の犬神ともども契約を解除されることになった。宗太郎に対しては主従を越えた想いを寄せているようで、宗太郎の話題や宗太郎本人と会話をしている際には、普段のクールな態度から一変してツンデレモードになる。また、酒に酔った勢いから宗太郎に料理を教えたのは自分であること、今でも宗太郎の妻を恨んでいることを白状したりしている。そのため啓太には複雑な感情を抱いており、『犬神選抜の儀』の際にも、唯一姿を見せなかった。しかし、実際に親しく会話をしてからは変化しつつある。啓太の暴走行為には呆れつつもどこか微笑ましく思ってもいるが、打ち解けて以降は可愛さあまっての事か、度々お説教をする事があり、啓太には「最近のごきょうやは一昔前の乳母みたい…」と思われている。
薫の事は、尊敬し信頼しているが、彼が時折見せる怪しい行動には疑念を抱くこともあり、なでしことはそのことで激しい対立状態になった事もある。聡明で、冷徹な思考ができる点でなでしことはよく似ており、お互いの思考を読んでいるようなところがある。
てんそう、フラノと3人でよく行動を共にしており、独特の価値観で生きる彼女らのフォローに回ることが多いまとめ役的存在。また、薫以前にも主人に仕えていた為何かと経験豊富で、せんだんも気付いていなかったらしい薫となでしこの繋がりの、深さ、特別さに気付いていた。
周りには隠しているが実は早口言葉が出来ず、外伝にあたる9巻では、ゲーム「白骨遊戯」で何故かそのことを知っていたなでしこにその弱点を突かれ、こてんぱんにされている(9巻66-69p)。
第二部では、今の主人である薫の捜索を真面目に行っているものの、かつての主人である宗太郎の事が気になり、ローマで待ち合わせして再会している。また、宗太郎が今でも妻に頭が上がらない事に、わざとらしく拗ねて見せる等、御茶目な所を見せている。占い師イブン・ハサットへ会いにイランへ行っているが、そこで待っていたのは黒いエプロンドレスを身に着けたなでしこであり、既に故人となっていたイブンから聞いたという遺言について聞いている。
指輪は右手中指。基礎霊力は550漬け物石。年齢は200歳前後。薫配下の中では、なでしこを除けば最年長である。

[編集] てんそう

声:小林晃子
身長173cm / B83 W58 H81 / 5月13日
薫の犬神。薫配下の犬神たちの中での序列は6位。ファッションモデルのような高い身長と目が隠れるほどの長い前髪が特徴。画家であり、当然ながら絵はプロ級の腕前。似顔絵を描くのに1分とかからない早業を持つ。
無口な芸術家志向で、何を考えているのか良くわからず発言は殆ど抑揚の無い一言ですまし、天井をぼーっと見ていることが多いために薫の犬神の中でも特にコミュニケーション不全と名高い。何気に大抵の物事には動じない性格で、素肌や下着を晒されても、常識的に恥ずかしい衣装やポーズを取らされても、さらには官能小説を周囲の前で朗読しても一向に平気であるが、両の瞳を直に見られるのだけは強烈に恥ずかしがる。ちなみに前髪を上げた時のてんそうは、薫の犬神の中でもトップクラスといっていいほどの美少女である。
ごきょうや、フラノとよく一緒に行動している。薫以前にも何人かの主人に仕えていた事があり、仕えた主人の似顔絵を大切に持っているらしい。
登場当初、電撃hp版と文庫小説版でキャラクターデザインが違っていた。現在は若月の初稿デザインに近かった文庫小説版のキャラクターデザインが正式のものとなっており、アニメ版などの他メディア作品でもそれが踏襲されている。
第二部では、啓太達のいる日本には、フラノに次いで二番目に帰ってきており、その際に、薫の捜索について大きく関係しているという四体の精霊の内、『大樹の精霊』を連れてきている。
指輪は左手親指。基礎霊力は440漬け物石。年齢は200歳とちょっと。

[編集] フラノ

声:廣田詩夢
身長159cm / B86 W60 H85 / 12月24日
薫の犬神。薫配下の犬神たちの中での序列は7位。自称「18禁きゃら」。星の描かれた巫女装束がデフォルト。根は真面目だが天然で、楽しそうなことには何にでも首を突っ込んでケラケラと笑う賑やかしな性格。羞恥の基準が他人とかけ離れており、はしたない姿を晒しては場をかき乱すという、てんそう共々コミュニケーション不全な「不思議キャラ」でもある。
未来視と鏡を使った千里眼の能力を持ち、特に未来視による占いは100%の的中率を誇る。実際、啓太に対して行った予言(オムツをされる、オンナに裏切られる、ヘンタイに言い寄られる、素っ裸で下水に流される、信頼している女性に裏切られる)は全部的中した。本人曰く、その人の未来をいつでも見て取れるが、あえて告げないことも多いという。
ごきょうや、てんそうと仲が良く、特にてんそうは格好のいじり相手。薫以前にも何人かの主人に仕えていた事があり、最初に仕えた主人に「フラノ」という名前を付けてもらった。また、最初の主人に対しては、特別な感情を抱いてもいたらしい。他の犬神たちのことをちゃん付けで呼び、自分のことは原作では「フラノ」、アニメでは「フラノちゃん」と呼ぶ。
第二部では、一番最初に薫の家へ帰ってきた犬神で、薫の捜索に役立つという理由で、なにやら奇妙な言語を話す『砂漠の精霊』をお客様として連れて来ている。最近では「外れ者」に優しい啓太に対して好意を持っているが、ようことの会話の中で自分の恋愛観をようこ、ともはねに説き(カオルはいまいち理解できなかった)「自分が恋をすることは二度とない」との意思を(言外に)ようこに示している。
指輪は右手人差し指。基礎霊力は430漬け物石。年齢は不明だが100歳以上。

[編集] いまり & さよか

声:遠藤綾(いまり)、新谷良子(さよか)
身長156cm / B79 W57 H80 / 6月9日生 ※二人とも同じ
薫の犬神。双子の犬神。薫配下の犬神たちの中での序列は同列8(9)位。髪を右で束ねているのがいまり、左で束ねているのがさよかということになっているが、いたずらで時折互いの立場を入れ替えたりしているため、周囲の弁によればもはや自分がどちらなのか本人たちも解っていないとのことである。啓太はなんとなくで2人の見分けがつくらしい(薫は不明)。
2人揃ってようこ並の刹那享楽主義者。悪巧みやいたずらをするのが好きだが、大抵は自滅したり返り討ちにされたりしている。常に楽観的で物事を深く考えない性格であり、故にいざという時は迷う事がない。薫の隠し事が明るみになり、せんだんをはじめ皆が混乱の渦中に陥った時にも迷うこと無く真っ先に薫への変わらぬ忠誠を示し、他の少女たちの迷いを振り切らせた。
薫から菜園を与えられており、巨大化するなどの怪しげな性質を持った植物を多数栽培している。薫捜索による留守中は啓太へ飼育を頼んでいるが、薫ですら身の危険を感じて近づこうとしなかったことを知られ、飼育を放棄されかけている。
第二部では、薫捜索のため高名な占い師を探してアメリカへ渡り、ミシシッピー州でウィリアム・マコナーという老人から予言を授かる。この時「ギャンブル好きなマコナーが1万ドル分勝利したら占うという条件を出したのでポーカーに付き合ってあげた」と、他の仲間より多くいぐさから送金を受けていた事を弁解するが、実際はギャンブルにハマってラスベガスで有り金を使い果たしてしまったために多額の請求をしていたのが露見され、せんだんにこっぴどく叱られる羽目になった。
指輪は、いまりが右手小指、さよかが左手小指。基礎霊力は共に330漬け物石。年齢は100歳前後(自分たちでも覚えていないらしい)。

[編集] ともはね

声:長谷川静香
身長144cm / B W H あんまりない(ほんのちょっとずつ成長中) / 2月29日
薫の犬神。薫配下の犬神たちの中での序列は10位。人里に下りている犬神の中では最も年若い、まだまだ子どもの犬神。およそ10歳前後の外見を持ち、実年齢もほぼ同じ11歳(ただし、精神的には6~8歳ぐらいである)。髪型は名前の通りツインテール。戦闘時などでは主に「探索者(シーカー)」としての役割を担う。趣味はテレビゲームと自己流の薬を作る事。自分になつく妖怪ムジナの「マロちん」(後述)を可愛がっている。
年齢的にも性格的にも甘えたい盛りだが、多忙な薫になかなか甘える事が出来ず、また他の犬神達の存在もあって、啓太と知り合って以降は薫よりも啓太に甘えており、よく啓太のもとへ遊びに行っては就寝中の啓太の布団の中に潜り込んだりしている。最初は啓太をつまらない男と評してようこの怒りを買ったこともあったが、身近に接するようになって認識を改めたらしい。ただし大変な負けず嫌いで、かつて自分を最弱扱いしたようこに復讐すべく、強力下剤を塗ったチョコレートケーキを持っていったり(ところが啓太が食べてしまったことで自らも巻き込まれるほどの大パニックになり、啓太に怒られた)。河童に相撲で連敗した屈辱を晴らそうと身体を強くする薬を作ったりと、懲りるということを知らない。
今では啓太の「妹」的立場を確立させているが、幼いながらも啓太に対し、尊敬以上の感情を抱き始めている事には気付いていない。また薫と啓太に対して(普通なら読み取れもしないような)共通の気質を感じ取っている。最初は嫌っていたようこやなでしことは、周囲から見て実の姉妹の様に仲が良い。ようこが居ない間は啓太の浮気防止や、監視報告などもまかされてる。
少女漫画(「なか○し」など。原作6巻・口絵より)を愛読している。
霊力と経験の不足から戦闘力は低いが、意外な伏兵となって赤道斎を一時的に行動不能に陥れた事もある。
第二部では、薫の家に残り、啓太達と共に暮らしているが、啓太をお兄ちゃんと慕うカオルにようこ共々ヤキモチのような感情を抱いており、啓太をめぐってカオルと些細な争いをしている。啓太や薫はともはねのすさまじい潜在能力を見抜いており、一度自作の薬の効果で大きくなれたとき、成長したともはねの実力なのか、はたまた薬の効果で力が増強されたのかは定かではないが、邪仙(邪悪な道に堕ちた神仙。並の犬神一匹ではどうにもならないほどの実力を持つ)が全く歯が立たないほどの力を見せたことも。
指輪は右手親指。基礎霊力は250漬け物石。

[編集] 川平本家

川平 榧(かわひら かやの):京田尚子(現在)、林原めぐみ(子供時代)
啓太の祖母。犬神使い・川平一族の宗家。タバコとゲームに興じる健啖活発な不良老人。野放図で細かい事にこだわらない性格。宗家として厳格な態度を見せる事もあるが、実は微妙に孫に甘い「普通のおばあちゃん」な一面も持ち合わせており、啓太はそんな祖母に救われている部分もある。本名ではなく「宗家」と呼称される場合が多く、アニメクレジットでもそのように表記される。「刀自」(とじ。年配の女性に対する敬称)と呼ばれる事もある。口癖の様に「後○○年は生きる!」と口にする。
本来なら川平家の霊能力者は13歳で「犬神選抜の儀」を行って犬神に憑いてもらい犬神使いとなる(それまでは川平家の子といえども犬神たちの山に入る事は禁じられている)のだが、彼女は9歳の時、友達(あまり仲は良くない)が死神に憑りつかれてしまい、禁を破って犬神たちの元に出向き、その際にはけに憑いてもらっている。そして13歳の時には並ぶ者無しと呼ばれる強大な霊力を持ち、同世代内最強の犬神使いとなっている。はけとはその後も、互いに人生を通じかけがえのない主従となった。又、この頃は「突貫」が口癖の様で、無茶を平気で行うタイプだったらしく、その性格は啓太にしっかり受け継がれている。
戦闘の際には「崋山双君」の力を借りて絶大な破壊力を発揮する。また、防御を担当するはけとの絶妙なコンビネーションにはつけ入る隙が無く、正に最強の一対である。
基礎霊力については資料が無いが、おそらく1000漬け物石前後。現在の川平一族では最強とされている。原作第2巻で米寿(88歳)を迎えている。
はけ:中村俊洋
身長178cm 体重68kg/11月2日
宗家の犬神で青年の外形を持つ。常に沈着冷静で涼やかな性格。川平家に憑く犬神一族の最長老の息子で、戦闘が可能な犬神たちの中では最強とされる犬神。一子相伝の結界術を得意とするが、父親である最長老に言わせれば、高度な結界術は性格的に向かないようである。
犬神の中でも、ようこを妹のように優しく接する数少ない犬神であり、ようこ自身もまた、はけの言う事はおとなしく従う事が多い。
常時身に着けている紫水晶の数珠は、契約の証として宗家にもらったもの。誰よりも宗家の事を案じ、大切に思っている存在。時には父のように母のように宗家とその人生を共にしてきた。そのためか、宗家の事になると激しやすい。それは宗家が13歳の時に形式的に行われた「犬神選抜の儀」において、他の犬神たちが彼女に憑こうとするのを全て排除してしまった事にも現れている。原作に挿入されている4コマ漫画などでは、宗家の成長の記録として事あるごとに写真を撮っており、アルバムは千冊以上にも及ぶという。また宗家とのボール遊びが大好きで、尻尾をブンブン振りながら大喜びする様はさしもの啓太も唖然としていた。
宗家の若かりし頃にソックリ(特に容姿が)と言うことで宗家の孫の中でも啓太を可愛く思っている。
基礎霊力は3200漬け物石。年齢は不明だが、ごきょうやを200歳前後の若さと表現している(6巻巻末)ことから、相当に古い犬神であることは確実である。
川平 宗太郎(かわひら そうたろう):野島裕史
啓太の実の父親で、薫達の父・元也とは実の兄弟である。かつては、ごきょうやを始めとする4人の犬神を従えていた犬神使いであった。川平一族でも特にお気楽な一人で、啓太の話によると、啓太がナンパをする時には、叱るどころかむしろ面白そうにしているとの事であり、享楽的な部分は先祖代々きっちりと受け継がれているようである。しかし、宗太郎の妻がようこ並に嫉妬深かった為、泣く泣くごきょうや達との契約を解除。現在は普通の人間として、イギリスの大学で教鞭を執っている妻に付き添い、主夫として朝から晩まで甲斐甲斐しくその世話を焼く事を生きがいとしている。合間を見て時々(犬神抜きの)霊能者としての活動もしているらしい。妻は「やや夢見がちで突飛な人」で、生活能力はあまり無い様子。啓太と比べると爽やかそうな印象がある。
現在薫に仕えているごきょうやは、今でも宗太郎への想いを忘れられないでおり、その想いは薫を捜索していた時、宗太郎にこっそり会いにイギリスへ行っている程であり、宗太郎本人も自分に一番尽くしてくれたごきょうやの事を気にしている。ある意味でごきょうやとの絆は、妻との絆よりも深いものであると言え、妻の嫉妬心を招くのも仕方の無い事なのかもしれない。また、本物の川平薫が女である事も知っており、その内容の書いてあったごきょうや宛のファックス用紙を見たなでしこは、機密保持の為に破り捨てている。てんそうの話によると最近の啓太は、宗太郎に似てきているらしい。文庫10巻のコミックにて登場している。容姿は息子の啓太によく似ており、眼鏡をかけている。アニメではごきょうやの回想シーンで初登場した。
川平 元也(かわひら もとや)
川平薫とカオルの実の父親で、啓太の父・川平宗太郎の実兄でもある。主にヨーロッパで活躍しているオカルトライター。ジャーナリストしては優秀だが、父親としては実にでたらめかついい加減で、家に帰らない日がザラであったため、女房には既に逃げられている。取材の過程で邪星の存在を知りそれを追っていたが、逆に邪星に捕らわれ、カオルと共に氷の中へ封印されてしまった。封印から解放された第2部では薫を探すために単身海外へと旅立っている。
川平 慧海(かわひら えかい)
川平家初代当主。故人。出自等に関する情報は一切不明。坊主の風体ながら酒も女も大好きという完全な生臭坊主。いつも笑っているような人物、それも自分で言った下品な冗談にげらげら笑い転げているような「ちょっとお馬鹿でエッチな」タイプであったらしい。
大妖狐の襲撃で(理由はようこのひなたぼっこの場所にする為)危機に瀕した犬神の里にふらりと現れ、鮮やかな手腕で犬神たちを束ね、大妖狐を封じる方法を教えた。事が済み、また流浪の旅に出るところを、彼に心酔した犬神たちに引き留められ、彼らの懇請を容れてその地に住み着き、川平家の始祖となった。その時は、当時若かりし最長老と契約していたらしく、二人でよく可愛い女の子をナンパしていた事もあるらしい。
「呼べば来る」者であり、犬神たちの誰かが辛い、哀しい、苦しいなど「魂の底からの叫び声」を上げた時、彼は必ず現れたという。そんな慧海の子孫の中でも、啓太は彼に良く似ているというのが、彼を直接知る者たち(最長老、はけ、おそらくなでしこも)の一致した意見である。

[編集] その他

仮名 史郎(かりな しろう):速水奨
身長185cm 体重77kg
内閣官房直属の霊的捜査官。クソ真面目な性格。種族的偏見は持たない主義で、曲がったことが許せない。ヘンタイ魔道士の名で有名な赤道斎の子孫。その反発心や苦悩故かカトリック系のキリスト教信者であるらしく、十字架を切ったり、神に祈るポーズをとる事がある。「エンジェルブレイド」という、自らの霊力を剣に変換する魔道具(これも赤道斎の遺産である)を使用し、必殺技は「ホーリークラッシュ」と「クリス・クロス・スラッシュ」。赤道斎の遺産「月と3人の娘」マークを持つ魔道書・魔道具を追っている。妹が一人いて、外国に留学している(原作11巻でゲスト出演)。実は妹の影響で少女漫画の熱烈なファン(しかもかなりベタな展開のラブストーリーが好み)。赤道斎の筋金入りの変態ぶりには苦悩しているが、最近では仮名自身もまた成り行きでブリーフ一丁姿になったり、ようこだけでなく、幼いともはねや純情なカオルにまで裸体を晒すなど、所詮血は争えないのかと思わせてしまう部分が多い。何かと啓太達に巻き込まれて不幸な目にあっており、「ヘンタイではない!」とお約束的に豪語するものの、説得力が無くなりつつある。
なお、アニメにおいて仮名役を担当している速水奨は次回予告のナレーションも担当しており、仮名としての出演がないときは「次回予告」としてエンディングにクレジットされている。
基礎霊力は650漬け物石。
マロちん:新谷良子
オコジョに似た外形を持つ、ムジナと呼ばれる妖怪。体長20cmほど。寒い地方に住み、「きゅろきゅろきゅ~」(原作では「きょろきょろきゅ~」)と鳴く。アルコールが大好き。霊気の高い人間などに好んでとり憑く。素材や大きさ、重さに関係なく、異なる物体同士を瞬時に結合させる能力を持つ。人語は話せないが概要は理解出来る。元は天地開闢医局において、犬神たちのかかる疫病「むじなしゃっくり」の防疫に使われている医療動物。しかし、それなりに気位が高く、キチンとした扱いを望み医局から脱走。その騒動の中で啓太たちと出会った。
普段はともはねが着ているパーカーのフード内に居ついている(これは『魔法の天使クリィミーマミ』のパロディ)。ともはねがフードなしの服を着ている場合は、彼女の頭上が定位置になっている。原作の本文中に登場することは少ないが、イラストでは既にともはねとワンセットである。ともはねは「マロちん」(アニメ版では「マロちゃん」になる)と呼んでおり、本項ではこの名前を採用しているが、実は薫の犬神たちは彼にそれぞれ自らの趣味などに基づく別々の名前をつけている(例として、ボルフェナンスキー・ルチア・セント・フェルディナンド・カンタービレ(せんだん)や虎次郎(たゆね)、カマボコ(いまり&さよか)、オコジョ(ごきょうや)、ピカソ(てんそう)など)。が、それぞれが別々の名前で呼んでも会話はちゃんと成り立つ。
名前の由来は原作版では不明だが、アニメ版では毛並みがマロンケーキに似ている事からともはねが名付けたとしている。さらにアニメ版では、臆病な性格であるため啓太たちの下から逃げ出したという設定にされており、天地開闢医局の防疫用動物であるという下りは全てカットされている。
留吉(とめきち):津村まこと
身長50cm サイズ5kg
全国を渡り歩く渡り猫。猫又の一種。ただし年齢は4歳で、年を経て変化したわけではないらしい。外見は直立して服を着た三毛猫で、尻尾は2本。ある寺に世話になっていた先祖の遺言に従い、長い年月の果てにその寺から散逸した数多くの仏像を探して全国を渡り歩いている。非常に義理堅い性格で、折に触れ啓太たちの元に立ち寄る。行くあての無くなった啓太とようこを自分達の家である寺に泊めたり、彼らの悩みを解決する為に1年に1回しか使えない「お猫様」の力を提供した事もある。仮名史郎とも種族を超えた友人となっている。4歳。
河童(かっぱ):大須賀純
啓太達が河川敷(「河童橋」の下)で生活しだす前から付近に住み着いていたと思われる先住者。人前に姿を現すのは稀。何故かは不明だが、啓太に懐き、いつも邪険にされているにもかかわらず、気がつくとそばにいる。啓太の役に立とうと、釣りをして啓太達の食料を確保したりもしている。啓太らが川を離れた際も、ついて行っており、ついには啓太が引っ越した薫の屋敷にまで居付いてしまった。この事からも根は結構寂しがり屋なのかもしれない。人語を話す事はできないらしい。熱は苦手だが、啓太になつくあまり無理に風呂に入ってしまおうとした事もある。最近は互いに相譲れぬモノができたのか、薫邸内での(最下位)番付を賭けてともはねに挑まれては相撲勝負をしている。ちなみに全ての河童族において、相撲はお家芸とされるほどの得意種目である為、勝負はいつも河童の勝利で終わっている。
最長老(さいちょうろう):城山堅
全ての犬神達を治める長。見た目は完全な老年であるが、実はなでしこの方が年上。川平家の初代当主・川平慧海に仕えていた犬神であり、はけとせんだんの実の父親でもある。なでしこの本当の強さを知っていた数少ない一人。ボケてはいるが好々爺で、若い頃は慧海と共によく可愛い女の子を追い掛け回していたらしい。歳をとってもそのひょうきんで軽い性格は変わらないらしく、不注意にもなでしこに「年齢」や「お腹まわり」の話をしては睨まれていた(8巻13,16p)。
およそ300年以上もの間舞踊結界によって大妖狐を封印していた為に人の姿を保っていられないほど老化が進んでいた。封印が綻び、一度は外へ飛び出そうとした大妖狐をもう一度舞踊結界で封印するも、残り少ない霊力が枯渇。死を悟った後、はけとなでしこに望みを託して命を落とす。が、封印を破った大妖狐の蘇生術によって奇跡的に生き返った。ちなみに、生き返って最初のせりふは「あれ?わし、カルビ?え?」(8巻121p)。
仮名 赤道斎(かりな せきどうさい):若本規夫(8巻では「赤道斉」と表記されている)
身長180cm 体重70kg 4月1日
仮名史郎の先祖。その容姿は仮名史郎に瓜二つ。人類の歴史上最強の魔導師のひとりであり、『月と3人の娘』という恐怖と卑猥の魔道具シリーズを遺したはた迷惑な男。独自の価値観で動き、その価値観は他者に理解されない。いわゆる究極のヘンタイであり、自らの理想郷たる全ての欲望が肯定される場所「賢者の楽園」(啓太曰く「ヘンタイパラダイス」)をこの世に構築する事を目指している。かつて大妖狐に負けたために自らの魔道具の一つに隠れていたが、その後啓太達の霊力を吸収した大殺界の力で現世へ復活を遂げている。
着込んでいるように見えるが下半身、特に「あの部分」を常に丸出しにしている(アニメ版でのあの部分を隠す象が赤道斎だけ特別に赤い象(象の祖先ぽい)である)。当人としてはこれこそが理想であり、曰くプライドという名の服を着ている状態。そのため、「裸王」の名で街中の有名人となってしまっている啓太を自分の後継者に指名しようとした事もある。ちなみに、常に露出させている股間の「砲身」のサイズは14センチ(8巻289p)。宿敵である大妖狐との比較では、「ちょっとだけ」勝っている(10巻181p)。また、アニメ版ではなぜか砲身が16センチ砲に換装されている。また、この部位を用いて、ともはねと同様の探査能力を使うことも可能。
饒舌にして傲慢な性格。基本的に自分と自分の発明品以外を全て見下し、目的のためには手段を選ばない。一方で、「契約」という言葉を神聖視しており、これに基づいた事柄に対しては決して自ら破ることをせず、逆に契約の履行を妨害するならばそれが契約者であっても容赦しないという律儀さも持っている。第一部における敵役であるが、決して悪人というわけではなく、なでしこのことをもっと気遣ってやるよう薫を諭したり、クサンチッペが大殺界を感情のない只の機械に改造してしまったことに対して激怒するなど、人間らしい優しい感情も持ち合わせている(8巻75、293p)。
戦闘においては呪文と魔道具を駆使した攻撃が得意。怪物級の霊力を持ち、本気になれば大妖狐と正面から渡り合えるほど。また魔道具の発明においても天才的で、特に「大殺界」においては邪星によって仕掛けられた薫の呪いを限定ながらも解呪した。
第二部では大妖弧共々人形とされた挙句、邪星に力の殆どを奪われてしまい、さらに川平啓太らに救われた事から「借りを返すまでの間」という事で仮名史郎と宗家の更正プログラムに従い、街の再建のため力を注いでいる。その際にクサンチッペと大殺界を害の無い程度に復元させることを条件としたが、逆に仮名史郎から「以後断固として下半身を露出しないこと」と(当人としては)厳しい条件を付けられた。
基礎霊力は11000漬け物石。ただし、彼が川平家のテストを受けたとも思われないので、恐らく推定値であろう。
大妖狐(だいようこ):郷里大輔(妖狐形態) 神奈延年(人間形態)
伝説的存在となった史上最強の妖狐で、ようこの実の父親(ようこは「オトサン」と呼ぶが本人は「パパ」と自称、ようこに嫌がられている)。はけの父である最長老の舞踊結界によって封印されていた。最強クラスの犬神であるはけですら彼の存在を恐れている。もちろん人間に姿を変える事も可能で、その姿は20代後半に近い若々しさである。
破格な霊力の持ち主で、ようこと同様に「じゃえん」や「しゅくち」を使えるが、その威力は段違いであり、その他にも「せきか(石化、対象を石に変える能力)」や「じゅうりょく(重力、対象を押し潰す能力。重力操作)」などといった能力も持ち、更には因果律さえ軽く捻じ曲げる事で、死者蘇生もこなしてしまう。
やる事なすことが全くのデタラメで、非常にわがままな気質を持つ。本人曰く、ただやりたいことをやっているだけであり、悪意が全くない分性質が悪い。だが故に娘離れが出来ないと言う一面もあり、大勢の犬神達の見ている前でも構わずようこに頬擦りをするほどの親バカぶりを見せる、対して啓太の事はようこの心とカラダを奪った奴として激しく怒っており(但し、でっちあげながら孫が出来たということで彼を許す位の寛容さはあったようだ)、一度は強引に二人の仲を引き剥がした事も。しかし封印されている間に、ようこが啓太との触れ合いによってかつて知っていた頃と比べてすっかり変わった事に気付き、切なさに満ちた思いを抱くようになり、啓太との事についても、諦めるようになった。少なくとも娘への思いに関して、嘘偽りはないようである。
死を極端に嫌う気質の持ち主だが、その死生観は非常に独特。文字通り「命を保っている状態」ならば、相手を石化したり別のモノに変えたりする事に対しては何の抵抗も持たない。人間そのものについては嫌いという訳ではないらしく、かつてなでしこと対決した際に、無差別に人間を巻き添えにする戦いをしたなでしこを諭した事もある。
第二部では赤道斎によって人形とされた際に力の殆どを奪われてしまい、更にようこの「また暴れたらこれから生まれてくる孫を抱かせないだけでなく、親子の縁を切る」という圧力もあり、仮名史郎と宗家の更正プログラムを受け、街の再建のため力を注いでいる。が、まだどこか暴れたいという気があるようで、面倒事に首を突っ込もうと赤道斎へよくちょっかいをかけている。ある時に外界と因果的に切り離した空間で赤道斎と戦闘を繰り広げたのだが、本人曰くこれは「外に影響が出るわけではないからようこの言う『悪いこと』じゃない」と主張している。
基礎霊力は未知数であり、おそらくなでしこと同様、10000漬け物石を軽く凌駕しているものと思われる。
邪星(じゃせい):麦人
川平薫が悲痛な人生を歩むことになった元凶。人間の頭ぐらいの大きさの水晶球にマントを着せて、にゅっと手が二本生えたてるてる坊主のような見た目(アニメ版では仮面にマントを着せたような姿で、マントの下は水晶を核とした下半身のない包帯を巻いたミイラのような姿をしている)。
その正体は一千年の時を生き、既に人間としての体を失った魔法使い。人が絶望する瞬間を見ることによって自分の力とする体を持つため、まずは自分で選んだ人間に徹底的に愛の大切さ、人間の道徳を説き、その者が幸せな道を歩めるようにし、その後で自らの手でその幸せを潰し、その絶望を味わうことで長生きしてきた。
高山湖の上に浮遊させた自身の住む城に薫とその家族(川平元也とカオル)を拉致。家族を氷漬けにし、薫には記憶を封じて徹底的な情操教育を行い、また自身の「人を幸せにしているところ」だけを薫に見せ、信頼を得、自身の糧とする準備を続けてきた。いざ寿命が近づき、薫の絶望を食そうとして薫に真実を全て暴露したものの、薫が決して絶望しない強靭な心を持っていたため、灰になって散っていった。この時、薫へ呪いをかけた事を告げ、「周囲に背かれ、最愛の者に裏切られて絶望し、この世から消滅する」という予言を残しているが、この予言は結果として全て回避される事になる。
邪星自身の思念は氷漬けになった二人の中に生きており、大殺界の中でウイルスのように蔓延っていた。第一部終盤では、大殺界経由でクサンチッペの中に流れ込み(アニメ版では赤道斎に取り憑いた)、現世に復活する。しかし、最期は薫の犬神達や仮名史郎の連携攻撃の末、啓太とようこによって浄化された。
ソクラテス(こけ子):まるたまり
赤道斎が作り出した魔道具の一つで、木彫りの雄鶏の姿をしている。誰かに触れる事で、その人の理想となる服装姿にする能力を持つ。ただしこの現象は、本人のみならずその周辺にいる人間全てを巻き込むという非常に迷惑極まりないもので、しかも鳴き声はとてつもなくやかましい。啓太に至ってはスクール水着を着た姿にさせられ、周囲から哀れみを含めた冷たい目で見られる羽目になった。ただし、魔力が切れると動けなくなってしまうという欠点を持つ。アニメ版では、2時間経つと服が消えてしまうと設定されている。
河原崎によって奪い取られていたが、啓太との壮絶な一騎打ちの末、無事取り返す事に成功。その後は仮名によって、半ば強引に啓太に押し付けられる事となった。何を考えてるのかよく分からない外見とは裏腹に主人(赤道斎)への忠誠心は高い。名前の由来は哲学者のソクラテス
大殺界(だいさっかい):西脇保
赤道斎が三百年の時をかけて作り出した魔道具の一つで、超巨大なコンピューターのような姿をしている。ありとあらゆる物事を現実化させる能力を持っており、川平カオルらにかけられていた呪いを解くのに活躍した。魔道具だが明確な自我を持っており、奇妙な関西弁で話しかける(原作では発声の機能は無く、言葉は文字盤に表示される)。クサンチッペ、ソクラテスとは仲の良いトリオのようである。陽気で仲間想いな性格であったが、邪星の影響によって凶悪化したクサンチッペによって、感情を持たない凶悪な戦闘兵器と化していて、その代わり願望現実化能力が極端に強化されている。その力で薫をこの世から完全に消滅させようとしたが、直前で啓太の妨害に合い、この世のどこかへ飛ばすに留まる。しかしその事がかえって薫の因果律を混乱・複雑化させてしまい、霊力による予知や探索でも所在がわからないようになってしまった。赤道斎曰く、もう一度大殺界を完成させれば薫を完全に呼び戻すことが可能だが、どれだけ最短でも完成に十年の時間を要してしまう事からこの案は却下された。
第二部では給湯ポット並みのコンパクトサイズに再構築され、クサンチッペの教育係として薫の屋敷に居候状態となっている。
クサンチッペ:川田紳司
赤道斎が作り出した魔道具の一つで、木で出来た人型の人形(中国製ロボット先行者に瓜二つ)。股間にドリルがあり、製作者である赤道斎の趣味を伺わせる。人形だからか片言で喋る(原作においては彼のセリフは全てひらがな表記になっている)。
赤道斎に忠実な魔道具であったが、情操教育に悪い情報を一気に取り入れた上、終盤で大殺界を通じて流れ込んだ邪星の意識に取り込まれ凶悪化し、仲間である大殺界を凶悪な戦闘兵器へと改造し、更には主人であるはずの赤道斎と大妖孤を取り込み、第一部における最強の敵と化す。邪星と同じく、誰かが絶望した姿を見て大喜びする。薫やなでしこらを無残なまでに打ちのめしたが、なでしことの戦いで急所である腹部の水晶玉にひびを入れられ、最後は啓太とようこにそこを攻撃されて倒される。第二部では、赤道斎の希望でかつての戦闘力はないものの復活し、現在は「大人しくて良い子」になるための勉強をしている。
名前の由来は古代ギリシアの哲学者であるソクラテスの妻クサンティッペ
ドクトル:秋元羊介
川平啓太の住む吉日市のヘンタイたちを束ねるヘンタイの頭目。通称「覗きのドクトル」。自分が覗きをした現場にメッセージカードを残すという怪盗の如き真似をする男。アニメ版では、一度ばれたところには二度と現れないというポリシーを持つという設定が為されている。黒(アニメでは白)のタキシードに裏地が赤のマントを羽織り、シルクハットを被っている。大胆不敵な覗き魔でありながらその言動は非常に紳士的で、常に聡き女性の味方と称するジェントルマンである。
長い間覗きをしていたせいか、気配を消す能力に異常なまでに長けており、その能力はもはや特異能力者レベルにまで達している。作中でも大勢のいる中で彼に気付いたのはなでしこと薫のみ。それでも用心していなければわからないほどに彼の気配は薄かった。そこまでのスニーキング能力を持ちながら、他の事に役立てようという気は欠片もないらしい。誰も自分の存在に気付けないことが最大の誇りであり、同時に最大の悩みでもある。またエスケープ能力もかなりのもので、文字通りようこを煙に巻いたほど。
啓太の事は吉日市に現れたヘンタイたちの英雄「裸王」として一目置く存在。度々啓太の部屋も覗いているので彼の身の回りの出来事は殆ど知っている。なお初めて自分の存在を見破ったなでしこには敬意を抱いており、彼女が啓太の本性を試すための仕掛けを考案した際も協力している(4巻p279-280)。
作中ではその能力を時折意外な局面で発揮。何度か啓太のピンチを救い、最終的に啓太だけでなく川平カオルと元也、そして吉日市を救う強力な援軍となる。第2部でも啓太の呼びかけに応じ、町中のヘンタイを率いて不良達の前に現れ、全員総出でカオルの代わりに謝罪(但し、あくまで各々の流儀による意味不明かつ変態的なもの)をしたりと、ごくたまに役に立つ場面を見せている。
親方(おやかた):相沢正輝
ドクトルの同志その1。下着泥棒の名手で甘党。その行動と思想は一種の伝統芸能の職人的な頑固さと誇りに満ち溢れている。本人曰く、「俺は蕾(ともはねくらいの年齢)には手をださねぇ」らしい。自称ランジェリーアーティスト。
係長(かかりちょう):鈴木琢磨
ドクトルの同志その2。マゾヒズムの大家。パートナーと共にSM全国大会で上位を取るほどのパフォーマンスを得意とする。M側しか教えることができない。普段は恋人の居る普通のサラリーマン。アニメ版では常に亀甲縛りのスタイルで登場する。
警官(けいかん):水内清光
もはやストリーキングの常習犯となった啓太を追いかけている警察官。通常スタッフロールでは警官Aと表記されている。あまりでてこないが、警官Bの声優は大久保利洋。
河原崎 直己(かわらざき なおき):千葉繁
啓太の通う県立武藤田高校の先輩。通称「闘うオタク」として名を馳せている筋金入りのオタク。ネコミミと尻尾のあるケモノ娘を異常なまでに愛する男。地元では資産家として知られる河原崎家の人間であり、家訓として河原崎家の一族にフィジカルでも強い一面を示すため、自家に伝わる怪しい拳法を操る。その腕と強さは仙界で修行した啓太とタメをはれるほど。
原作では同人業界の裏も表も知り尽くし、それを駆使して自ら莫大な金銭を稼ぐ実業家的才能を示している(アニメ版ではいぐさと業界を通じての知り合いであるように表現されている)。またオタクであるがゆえに後ろ暗い変態的人物に対しても、類稀なる共感力を持つ。そのため「人間の持つ闇の心」に対して強烈に語りかける特技を持ち、その扱いに関しては赤道斎にも勝るとも劣らぬカリスマ性を持っている。
一方でその才能により赤道斎の開発した魔道具「ソクラテス」とも心を通わせ、この魔道具の事を「こけ子」と呼び(アニメ版では「~たん」がつく)意思ある者として丁重に扱った(しかし、同時にこの事によって大騒動を引き起こした)。原作ではこれに絡み、啓太に魔道具であっても「意思ある者」を尊重してその能力を滅ぼすだけではなく活かす方向に持っていくよう、彼に「霊能者としての心構え」を説いている。
原作とアニメで外見が大きく異なるようで、原作では女子高生のセーラー服姿が何気に似合うほどに細身な男、対してアニメ版は声の出演繋がりなのかどう見ても「うる星やつら」のとある人物にそっくりである。(後ろを束ねた長髪なのは共通している)
ようことの初対面で彼女をタヌキ娘扱いした為(悪意があってしたわけではない)、ようこからの印象はあまり良くない。また、ともはねと出会う度にコミケのモデルやコスプレをさせようと自制心を無くし「ろりけもの」と叫びながら襲い掛かるように迫り、周りが見えずトラックに轢かれたり、ともはねに度々黒焦げにされた。
新堂 ケイ(しんどう けい):水樹奈々
アニメ第12・13・21話のゲストキャラクター。かつては名立たる富豪の令嬢だったが、その富は先祖が死神と交わした契約によってもたらされたものであり、代償として20歳を迎えた日に命を捧げる事になっていた。はけを通じて啓太とようこに死神退治を依頼するが、両親を殺され、誕生日の度に死神から凄惨なまでの苦痛を与えられてきた故に、心の中では絶望しきっていた。しかしそれが「生きたい」という渇望の裏返しであることを気付かせ、臆することなく死神と闘った啓太のため、死神が倒され契約が途切れたことによって全財産を失いながらも、力強く生きていくことを決心する。
絶望しきっていた為か20歳とは思えないほど幼い風貌をしていたが、凍てつかせていた時間を取り戻そうと前向きな努力を続けた結果、1年経たない内に身心が急成長。年相応とはいかずとも大人の様相を持つようになる。その過程で啓太への恋心をはっきりと自覚し、命を助けてくれた御礼を理由に啓太へ手製の菓子を手渡そうと(つまりお近づきになるため)頻繁に薫の屋敷へ行くようになる(当然ようこからは激しく煙たがられているが、意に介してない)。また、体力的には身心以上に向上しているようで、啓太宛のラブレター(の練習用に書いた、エッチ方面に特化した過激な文章)を取り返す為に犬神使いである啓太をも驚愕させる程の身体能力を発揮したりしている。
アニメ版では後にセバスチャンと共にケーキ店を始める。
セバスチャン:室園丈裕
アニメ第12・13・21話のゲストキャラクター。新堂ケイの執事で元プロレスラー。20年前にケイの両親を守るため死神と闘い、殺される寸前で命乞いをしてしまった過去を持つ。その事が未だトラウマとなっており、今度こそ最後の最後までケイを護りたいと思っている。死神が倒された後もケイの執事として献身しており、現在は事前に分与しておいた財産を回収し、管財人を立てて資産の把握に努めている。
「セバスチャン」は執事としての通称で本名は「合田剛太郎」。なお、原作では彼の頭はスキンヘッドだったが、アニメでは短い金髪になっている。
白山名君(はくさんめいくん)
大きなカエルの姿をした神仙。天界の流刑地である猛省蘭土(めんしえんらんつ)で普段から人間の生活を観察している。元々は天帝(最上級の仙人)に仕える天界の下級役人で、数々の失敗を起こした罰として100年以上も地上へ落とされたままの「落ち仙」である(実際は30年の刑期だが、いくつかの要因が重なった末に天界から忘れられている)。正直者で心優しい反面、悲観的かつ引っ込み思案であり、そのせいでいじめられる事がある。契約候補者として猛省蘭土で修行中の川平啓太と出会い、その野放図な気性に惹かれて、彼が良き仙術の契約者を見つけるよう期待する。しかし選抜の日に、乱暴者の落ち仙たちがこっそり地上へ降り、人間の村で大暴れしようと目論んでいることを知り、人知れず自分だけでそれを止めようとするが、その心意気に感じて助けに駆けつけた啓太と仙術の契約を結び、二人は見事に落ち仙たちを撃退する。契約者を得たことにより、無事天界へ帰れる身となったのだが、まだ暫くは戻らずに人間の生活を観察することにした。
太古の精霊たち
薫捜索において重要な役割を持つとされる精霊。4種の精霊が薫邸に集まることが条件となっており、現在まで3種の精霊が薫邸へ連れて来られている。
  • 砂漠の精霊:フラノが連れてきた。複数の個体が存在し、大小様々なてるてる坊主に似た外見。好奇心が強くて人懐っこい。薫邸のあちこちを好き勝手に浮遊している。独自の言語で喋る為、フラノしか通訳出来ない(ただし、当然ながら彼女の通訳が正確か否かは誰にもわからない)。
  • 大樹の精霊:てんそうがウクライナから連れてきた。巨大なゴリラのような外観。スカートを履いていることから(性別があるというのならば)メスであるらしい。水で育つので経済的だが、かなりデリケートな性格の為、ちょっとした事ですぐ大暴れする。通称「うほ子」。
  • 春の精霊:たゆねがルーマニアから連れてきた。犬とアライグマをかけ合わせたような外見。持ち運びのため壷に入れられている。いたずら好きで、隙あらば相手にちょっとエッチな幻覚を見せてからかう。幻覚は現実と区別がつかない程に現実感があるが、どこかに矛盾があり、それを大声で指摘すると消えるらしい(たゆねは「○○○が○○○なわけがない、ウソツキ!」と叫んだ後、頭突きを食らわせる動作をして幻覚を解除していた)。幻覚によって相手を泣かしてしまった際に反省していることから、あくまでいたずら目的として見せている模様。
こうけつ、かいえん、てと、ろっぽう
大妖狐が結界を破りかけた際、「影」を押し戻すのに参加していた犬神たち(約50匹ほど)の内、はけに名前を呼ばれた者。詳細は不明(原作7巻)。

[編集] ゲストキャラクター

時にアニメ版において、話題性のある人物(芸人、スポーツマン、大物ベテラン声優など)が単発のゲストキャラクターを演じる。その内容は以下の通り。

栄沢 汚水(えいさわ おすい):マイケル
第1話ゲスト。元は売れないモテない品がない小説家。モデルは作者自身。ただし、あくまで誇張したイメージに過ぎない、と作者は主張する。
不慮の事故で死亡したがカップルを妬む強い念により、赤道斎の遺した魔道書「月と三人の娘」によって大魔王・露出卿となった。ピンク色の霧を噴出し(アニメではピンク色のビーム)男のみをハダカにして街中をパニックに陥れるが、ようこにある箇所の致命的欠点を指摘され、大ショックを受け消滅した。
ア○なしゲ○とオ○物○のド○イ○に似ている。(DVD版で修正された)
和尚(おしょう):堀口元気
第2話ゲスト。仔犬たちの霊に取り付かれた空手部員たちの世話に疲れ果てた寺の住職。アニメ版では宗家の友人。
アンドレアノフ:斎藤了
第2話ゲスト。空手部主将。飼い主に遊んでももらえずに捨てられ、この世に未練を持った無邪気なピュアハートを持つ子犬の霊が取り憑いた。
ステファニー:ドラゴン・キッド
第2話ゲスト。空手部員。なぜか「ラ○やん」の大○カ○フ○に似た容姿をもつ。(DVD版で修正された)
クラリス:谷嵜なおき
第2話ゲスト。空手部員。
ジジ:長谷川のび太
第7話ゲスト。ギャンブルで身代を潰し、その未練から亡霊となった。
ババ:日高のり子
第7話ゲスト。ジジの妻。身代を潰す前に隠した宝に未練を持つ。
死神「暴力の海」(ぼうりょくのうみ):成田剣
第12・13話ゲスト。富を餌に新堂一族と契約を交わした死神。金髪に銀色の瞳、雪のように白い肌をした、中世の吸血鬼のような美男子(5巻149p)だが、極度の近眼で、契約執行の日を本気で1日間違えていたほどのバカ。ただし死神としての強さは本物で、純粋な強さでは並の犬神を遥かに凌駕する。相手が最も恐怖するモノを覗き見て相手の精神にイメージとして流し込む能力を持ち、身に纏った死神の黒衣は相当強力な攻撃でなければ傷つく事が無い。更に広域を一瞬で瓦礫に変えたほどの衝撃波を放ちながら爆心地にいる啓太達にだけ加減を調節しておいたという技量は、はけですら驚愕したほどである。それでいてあえて相手の格闘スタイルや条件に合わせ力を制約し、相手の得意分野で圧倒して絶望を与え、弄び嬲り殺すことを趣味とする究極のサディスト。緒戦では啓太とようこに圧倒的なパワーで勝利した。
最後は自らの力を過信したあげく、まんまと啓太の策略にかかって滅ぼされるが、断末魔によって啓太とその周囲に強力な呪いをかけた。かつて同じく死神を倒した宗家とはけのように、啓太とようこはしばらくの間ありとあらゆる災厄に見舞われた。なお、ケイとセバスチャンの証言からようこが想像した彼の姿は、「すっごく力が強くて、なるちつとで、さでぃつとで、ぐるぐる眼鏡をかけたお洒落さんで、物覚えの悪い、ちょっとうっかり屋のネコ似な美男子」(5巻146p)。
タヌキ:矢島晶子
第15話ゲスト。過去に啓太に助けてもらい、恩返しするため啓太に惚れ薬を渡しに来る。また、原作8巻およびアニメ最終話においても啓太の援軍として駆けつけた。
師匠(ししょう):杉田智和
第20話ゲスト。親方の師匠。ル○ン3世の石川五右衛門に風貌が似ている。全国武者修行の末に自ら編み出した秘技「白布返し」で対象人物の身に着けてる下着を瞬時に剥ぎ取ってしまう戦慄の下着泥棒。親方と同じく蕾には手を出さない主義で、下着を剥ぎ取る行為そのものに命を懸け魂を燃やし、相手が手強ければ手強いほど燃え上がる真性の変態。
8人の薫の犬神+ようこの下着を悉く「白布返し」で奪い取るが、奪った下着が強風で飛ばされ、その舞い散る様の美しさに心を奪われてしまい、隙を突かれて全員の一斉攻撃からトドメのだいじゃえんによって倒された。

[編集] 外伝作登場キャラクター

電撃コミックスとして発売されたコミック『いぬかみっ!あんそろじ~』に掲載された外伝作小説「もしかしたらifの物語断片」にのみ登場したキャラクター達の事を指す。

川平清明(かわひら せいめい)
川平家出身。身長180cm以上の巨漢だが、まだ高校生である。川平薫に続いて十人憑きの犬神使いになった規格外の霊能者。清明に仕えている犬神達の中には、何故か成長したともはねやいぐさ、たゆね等がいる。同じ川平家出身である川平葛葉とは双子の兄妹であるが、ある日を境に対立状態となってしまっている。普段は飄々としているが、その内には強い意志があり、葛葉と再会した際、自分を本心を見せない狸と評した彼女に、自分たちの事をどちらかというとキツネであると言っている。少し近眼であるらしい。偶然なのか、原作4巻で啓太の想像?の中に出てきた彼とようことの間にできた子供と同じ名前である(葛葉も同じく)。
川平葛葉(かわひら くずは)
川平家出身で、清明の双子の妹。兄と共に『犬神選抜の儀式』を行っているが、兄とは対照的に一匹も犬神が憑かなかったのがきっかけで、自分の心の奥底に気づいたらしく、川平家から出奔。現在は、日本中のモノノケ達を無差別に狩る魔法暗殺集団『慈しむ闇(DARK DARKERS)』に所属している。容姿や性格が、川平啓太に仕える犬神、ようこに何処と無く似ているが…。
東塔子(あずま とうこ)
川平家に並ぶ名門の犬神使い一族「東家」出身の無能力天才少女。眼鏡を掛けている。普段は無愛想で、清明に対してもそっけない態度をとる事が多いが、内心では清明に思いを寄せている。ただ、清明に仕えているともはねは、彼女に対し、姑に似た感想を持っているようである。彼女に仕える犬神の中には、せんだんがいる。
にいらみ
川平清明に仕える幼い犬神。主に給仕を担当。顔立ち及び髪型がフラノに似ているようだが、彼女との関連は不明。清明に仕えている犬神で序列1位であるともはねに対し、憧れの感情を抱いている。ただし、ともはね本人は、そんな彼女の憧れのまなざしにプレッシャーを感じているようである。
くらは
川平清明に仕える犬神の一人。にいらみと同様、給仕を担当しているが、それ以外のことについては不明である。
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