あこがれ (船舶)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
あこがれは大阪港南港のATCオズ岸壁を母港とするセイル・トレーニング・シップ。一般市民が航海を体験できる日本で唯一の帆船である。大阪市所有の船で、船名は一般公募で選ばれた。
目次 |
[編集] 主な航海
- 1994年4月8日 - 処女航海、行き先は姉妹都市の上海。
- 1995年3月 - 第3回メルボルン大阪ダブルハンドヨットレースのスタート船として参加するために、 大阪→グアム→フィジー→オークランド→シドニー→メルボルンと寄港
- 1995年8月 インドネシア独立50周年記念「セイル・インドネシア'95」に参加
- 1997年3~5月 大阪市主催アジア初の国際帆船レース「SAIL OSAKA '97」にホスト船として参加
- 2000年12月25日 - 日本の帆船として初めて世界一周航海を達成(ワールドセイル2000)
[編集] ワールドセイル2000
日本の帆船として初めて世界一周航海(東回りヨーロッパ航路)を達成した。 途中、国際帆船レース「トールシップス2000」など各国の祭典にも参加。
- 航海日数 - 261日
- 航海距離 - 約28,600海里(約53,000km)
- 航路 - 4月9日 出航→ホノルル→サンフランシスコ→バルボア→ボストン(Sail Boston 2000に参加)→ハリファックス(Tall Ships 2000 Halifaxに参加)→アイマウデン→アムステルダム(Sail 2000 Amsterdamに参加)→ル・アーブル(姉妹港20周年行事に参加)→リスボン→ジブラルタル海峡通過→バルセロナ→ピレウス→スエズ運河通行→マスカット→シンガポール→12月25日大阪南港ATCオズ岸壁帰港
[編集] 船舶概要
- 起工 - 1992年6月19日
- 進水 - 1992年11月24日
- 竣工 - 1993年3月31日
- 船種 - 帆船
- 用途 - 国際航海に従事する練習船
- 船型 - 全通平甲板型
- 帆装形式 - 3本マストトップスルスクーナー
- 全長 - 52.16m(バウスプリットを含む)
- 垂線間長 - 36.00m
- 型幅 - 8.60m
- 型深 - 5.90m(上甲板まで)
- 満載吃水 - 4.50m
- 総トン数 - 362トン(国際)
- 航海速度 - 8.5ノット
- 主機関 - 4サイクルディーゼル
- 最大出力 - 320PS×1基
- プロペラ - フェザーリング式可変ピッチプロペラ
- 搭載人員 - 乗組員10名、訓練生等 - 40名(国内1日コースの場合は60名)
- 帆枚数(面積) - 横帆3枚(約215㎡)、縦帆10枚(約568㎡)、総帆13枚(約783㎡)・・・通常セット時
- マスト高さ(最高) - 約30m(上甲板上)
- 造船所 - 住友重機械工業追浜造船所浦賀工場
[編集] 交通アクセス
- ニュートラム トレードセンター前駅から徒歩3分で、母港のATCオズ岸壁
- 大阪市営地下鉄中央線 コスモスクエア駅および中ふ頭駅から徒歩8分で、母港のATCオズ岸壁