高雄市
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台湾高雄市 | |
地理 | |
位置 | 東経120°157 - 120°24' 北緯22°31' - 22°46' |
面積 | 153.6029km² |
人口 | |
戸口(2006年9月) | ○戸 |
人口(2006年9月) | 1,513,204人 |
政治 | |
行政区分 | 直轄市 |
市長 | 代理:葉菊蘭 |
地方自治期間 | 高雄市議会 |
下部行政区画 | 11区 |
その他 | |
市外局番 | 07 |
市花 | 木綿 |
市鳥 | --- |
市木 | -- |
別称 | 港都 |
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高雄市の位置 |
高雄市(たかお/カオシュン-し、ウェード式:Kaohsiung, 通用ピンイン:GaoSyóng, 漢語ピンイン:Gāoxióng; 閩南語教会ローマ字:Ko-hiông)は、台湾南部にある台湾で2番目の大都市である(人口およそ151万人)。11の区と、台湾で最も重要な港(香港、シンガポールに次ぐ、世界で3番めに大きなコンテナ港)を有する。 台北とは異なり高雄の道路は広く、台北よりも渋滞は少ない。しかしながら、高雄周辺には重工業地帯が広がり、大気汚染は激しい。高雄は、台湾の石油のほとんどが輸入される主要港であり、膨大な重工業を支えている。また、高雄は輸出港でもあり、アルミニウム、木及び紙製品、肥料、セメント、金属、機械類、船を生産している。
高雄捷運(高雄市都會區大衆捷運系統(KMRT))は、2006年開業予定である。
高雄国際空港は台湾桃園国際空港に次ぐ、台湾2番目の国際空港である。東京や札幌や香港やソウルやシンガポールなど19路線の国際線も運航されている。
オリンピック採用競技以外のスポーツの祭典であるワールドゲームズ第8回大会が2009年に高雄で開催される予定である。
目次 |
[編集] 歴史
高雄は、寿山(万寿山、または打鼓山、あるいは打狗山。日本時代の名称は高雄山)というテーブル状の大きな台地(標高200m)のふもとに位置する港である。海からの目当てになる山と、旗津という名の砂州に保護された潟は、古くから良港として知られていた。
17世紀に打狗(台湾語はターカオと呼ばれた)という小さな村から発展し、都市へと成長した。ターカウとは、原住民平埔族の一部族の名称であり、その部族の言語で「竹林」を意味する言葉であった。1624年にオランダは、この場所に砦を築いたが、1661年に中国人によって駆逐された(鄭成功を参照)。1684年に打狗は鳳山県と改名され、台湾市の一部として取り扱われた。1880年代に打狗は開港した。
台湾は、1895年に下関条約に基づき日本に割譲された。日本はこの地に、南方に海軍を進出させるための補給港となる軍港を欲していたため、打狗の、特に湾岸の開発を進めた。打狗は、漢字で「狗(=犬)を打つ」と書くのが一般的であったため、都市の名称としてふさわしくないと考えられ、1920年に地名を改めて高雄(歴史的仮名遣はたかをと表記)と呼ぶようになった。これが、中国語は「カオション」、台湾語は「コーヒョン」と発音されるようになったものである。
高雄は、1978年11月19日の行政院の命令により、1979年7月1日に政府直轄市に昇格した。また外省人の多い台北に対して本省人の多い高雄は野党的色彩や台湾人としてのアイデンティティーへの志向が強く、後に有名になった1979年12月の高雄事件(美麗島事件)は、この高雄で発生した。また民主進歩党や泛緑連盟の牙城でもある。
[編集] 行政区画
1664年、鄭氏政権時代、高雄は萬年州(万年州)が設置された。清の統治が開始された1684年、鳳山県が設けられ県治が興隆莊(現在の左営)に設けられた。日本統治時代の1920年9月、台湾総督府により元来の「打狗」から「高雄」に改称され、「高雄郡高雄街」と改編され高雄州に帰属するようになった。1924年には高雄郡が廃止され、高雄街は「高雄市」に昇格し高雄州に直属した。
1945年、日本の降伏により台湾は中華民国が接収することになり、高雄市は省轄市とされ台灣省に帰属し、下部に10区を管轄した。1979年7月1日、行政院は高雄市を直轄市に昇格させることを決定、前鎮区に隣接する高雄県小港郷を統合した。このほか1983年より南シナ海にある東沙初頭島及び南沙諸島太平島を高雄市旗津区中興里の管轄としている
現在高雄市は下記の11区を下部行政組織に有している。
[編集] 中心街の概要
日本統治が始まる以前から日本統治期間にかけての市街地は、愛河(日本統治時代の高雄川)の西側、寿山のふもとにあったが、戦後になって市街地は愛河の東に拡大し、中心市街地も高雄駅もこちらのほうに移転した。
北から南へ十全二路、九如二路、八徳二路、七賢二路、六合二路、五福三路、四維四路、三多三路、二聖二路、一心二路と数字を頭にした名前の東西方向の路がある。必ずしも大きな通りではなく、きちんと東西に向いている訳でもなく、間に中正四路や民生一路などが不規則に入ったりするが、数字で始まる通りの名は順に並んでいる。このことは、自分の大体の位置を知るには便利である。高雄駅は九如二路の南、新興は愛河の西で五福四路の北, 前金は六合二路の南、苓雅は四維三路の北である。
[編集] 名所
- 東帝士85國際廣場(東帝士85プラザビル)
- 三多三路
- 六合夜市
- 六合二路。高雄一の規模を誇る夜市。無数の露店が出る果物やB級グルメ、娯楽の宝庫。
- 旗津
- 高雄港を取り巻く砂州で、市内からはフェリーで渡り、高雄港や東帝士85をはじめとする超高層ビル群をながめながらの10分程度の船旅である。島では海鮮料理や果物、アイスなど露店も楽しめる。南東のほうはコンテナ港になっておりトンネルで市街地や台湾全土とつながっている。
- 寿山
- 市内を一望する公園がある。日本統治時代には高雄神社があったが、現在は忠烈祠に変わっている。ふもとの旧市街地には歴史博物館(旧高雄市役所)、旧高雄駅、前打狗英国領事館などの歴史的建築物が多く残っている。
- 蓮池公園
- 郊外の左營にあり、七層の龍虎塔がある。
- 澄清湖
[編集] 交通
[編集] 鉄道
[編集] 捷運
現在、高雄捷運が建設中である。
[編集] ライトレール
現在高雄市政府は市内を環状運行するライトレール方式による高雄捷運臨港軽軌計画も進めている。2004年からドイツ・シーメンス社と共同で中央公園にて2駅だけの試験路線を作ってデモンストレーションを行っており、路面電車による騒音や交通などへの悪影響の心配を市民から払拭しようとしている。
[編集] 高速道路
- 中山高速公路(国道1号)
- 楠梓交流道
- 高雄交流道
- 高雄端
- 高雄支線 国道10号
- 左営端