石原プロモーション
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種類 | 株式会社 |
市場情報 | 非上場 |
略称 | 石原プロ |
設立 | 1963年(昭和38年)1月16日 |
業種 | 芸能事務所 番組制作会社 |
代表者 | 代表取締役社長 渡瀬道彦 代表取締役 石原まき子 代表取締役専務 小林正彦 |
資本金 | 3000万円 |
売上高 | 非公表 |
従業員数 | 30人(所属タレントを除く) |
主要子会社 | 石原音楽出版社 石原インターナショナル アイ・ビー・エフ 石原ミュージック 石原裕次郎記念館 |
外部リンク | http://www.ishihara-pro.co.jp/ |
石原プロモーション(いしはら-) は、1963年1月16日に設立された、日本の芸能事務所、制作プロダクションである。
社名の由来は、設立者及び初代社長でもあった石原裕次郎の名字から付けられたもの。略称は「石原プロ」。
目次 |
[編集] 略歴
元々は石原の個人事務所(プライベートオフィス)として、「黒部の太陽」や「栄光への5000キロ」に代表される石原の主演映画の製作も手掛けていた。しかし、当時は徐々に映画産業の斜陽化が始まろうとしていた頃であり、興行的に失敗した作品も多く、経営が苦しくなり会社存続が危ぶまれ、当時8億円近い借金を背負った時期もあった。
そんな折、石原自身は乗り気ではないまま、嫌々ながらもテレビドラマ「太陽にほえろ!」(東宝株式会社・日本テレビ製作)に出演したが、そこでテレビが持つ影響力の大きさを身をもって体験したことがもとで、後に活動の軸足を映画からテレビに移していくこととなる。そして、会社の再建のため、また自分が愛してやまない映画をもう一度作りたいという理由で、テレビ映画「大都会」「西部警察」シリーズを自社で製作、好視聴率をたたき出し、見事再建を果たした。
また、会社存続が危ぶまれた当時、日活に所属しながらも石原を兄のように慕っていた渡哲也を皮切りに俳優が所属するようにもなり、彼らのマネジメントも手掛けるようになった。石原亡きあとの現在は、渡が社長を務め、所属俳優でもある舘ひろし・神田正輝も取締役に名前を連ねている。
[編集] 名物の炊き出し
石原プロは撮影用の車やバイクなどのほかに、餅つき機や3000人分の炊飯が出来る炊事器(陸上自衛隊の「野外炊具」同等か)などを所有しており、石原プロ関係のイベントで炊き出しをするのが恒例となっている。小林専務が自ら調理して所属俳優が料理を配るのも人気の1つだが、カレー、赤飯、豚汁、おはぎ、雑煮など種類が豊富で味も絶賛されている。
2006年4月12日に、「愛のエプロン3時間スペシャル」で所属俳優が料理を披露。渡自身が料理を披露し、対戦相手の青木さやかを圧倒して石原軍団が勝利した。また、石原軍団の勝利を予想した当選者には、職人と所属俳優が当選者の自宅を訪問し、本マグロ1本を解体してプレゼントする企画も行った。(ちなみに敗北を予想した当選者には、石原プロで炊き出しに参加できるというものだった。)
[編集] 所属俳優
一般的に「石原軍団」(-ぐんだん)とも呼ばれる。
[編集] かつて所属していた俳優
[編集] 会社概要
[編集] 役員
- 代表取締役社長 - 渡瀬道彦(渡哲也)
- 代表取締役 - 石原まき子(裕次郎夫人)
- 代表取締役専務 - 小林正彦
- 常務取締役 - 仲川幸夫
- 取締役 - 舘廣(舘ひろし)、神田正輝、福原昇
[編集] 本社
[編集] 作品
[編集] 映画
- 同時上映は石原プロ現社長「渡哲也」のデビュー作「あばれ騎士道」。
- 黒部ダムを建設する男たちの試練を描いた映画。
- ※1969年に日本テレビ系列でテレビドラマ化された。テレビドラマ版にも石原プロが製作に関わっていたかは不明であるが、石原はこのテレビドラマ版にも出演している。
- 栄光への5000キロ(1969年、松竹映配・石原プロ)
- 富士山頂(1970年、日活・石原プロ)
- 愛の化石(1970年、日活・石原プロ))主演:浅丘ルリ子
- ある兵士の賭け(1970年、松竹映配・石原プロ)
- エベレスト大滑降(1970年、松竹映配・石原プロ)
- 男の世界(1971年、日活・石原プロ)
- 甦る大地(1971年、松竹映配・石原プロ)
- 蒼ざめた日曜日(1972年、東宝・石原プロ)原作:石原慎太郎 出演:浅丘ルリ子 若林豪
- 影狩り(1972年、東宝・石原プロ)原作:さいとうたかお
- 影狩り・ほえろ大砲(1972年、東宝・石原プロ)原作:さいとうたかお
- 反逆の報酬(1972年、東宝・石原プロ)石原裕次郎最後の主演作。
- ゴギブリ刑事(1973年、東宝・石原プロ)
- 渡哲也主演の刑事アクション映画。
- 渡哲也主演の刑事アクション映画。ゴキブリ刑事の続編。
[編集] テレビドラマ
- 同社が初めて制作したテレビドラマ。
- 前作「大都会 PART II」「- PART III」の設定をほぼ引き継ぎ、よりスケールアップさせた、同社にとっての代表作。
- 「西部警察」にて人気を得た舘を主演に据えた作品。ウイングルーフのトラックで出張演奏する売れないバンドを描く。
- ゴリラ・警視庁捜査第8班(1989年4月-1990年3月、テレビ朝日)
- 石原亡きあと、「西部警察」を超える作品を目指して制作されたが、わずか1年にて打ち切り。
- 前作「ゴリラ」とは打って変わり、舘を主演に据え、下町を舞台にした人情劇を盛り込んだ作品。
- 生命燃ゆ(1992年・テレビ朝日)
- 渡哲也本格復帰記念ドラマスペシャル。サブタイトルは「-石原裕次郎に捧ぐ- 妻よ娘よ、わが人生に悔いなし」
- 代表取締役刑事と同じく、人情劇を中心とした作品。
- テレビ朝日開局45周年記念作品・日曜洋画劇場特別企画「西部警察 SPECIAL」(2004年10月31日、テレビ朝日)
- 実に20年ぶりの復活。前年に完成していたが、1年遅れで放映。
- 石原の兄・慎太郎の小説をドラマ化した作品。
- 倉本聰ドラマスペシャル「祇園囃子」(2005年9月24日 テレビ朝日)
- 新春スペシャルドラマ「マグロ」(2007年1月4日-1月5日放送予定 テレビ朝日)
[編集] バラエティ
- 史上最強のバラエティ クイズ100万ボルト(1993年、テレビ朝日)
- 愛のエプロン3時間スペシャル(2006年、テレビ朝日)
- 石原軍団が愛のエプロン軍団と料理で対決。
[編集] CM
[編集] 石原軍団の由来
大都会 PARTIIIで「黒岩軍団」と呼ばれたのが始まり。その後、西部警察で「大門軍団」と呼ばれた。それが転じて、「石原軍団」と呼ばれるようになった。
[編集] 関連項目
- 太陽にほえろ!2001
- 七曲署捜査一係
- 太陽にほえろ!
- レディ・ジョーカー(特別協力)