黛ジュン
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黛ジュン(まゆずみじゅん 1948年5月26日- )は、歌手、女優。東京都調布市出身。本名は、渡辺順子。1960年代を中心に、独特のパンチの効いた魅力的な歌声でヒットを飛ばし、現在も活躍している歌手である。実兄は作曲家の三木たかし。
中学卒業後、本名で各地の米軍キャンプにジャズ歌手として巡る。1964年に渡辺順子の名でデビューもヒットせずに1967年に黛ジュンと改名して「恋のハレルヤ」でレコード会社を変えて再デビュー。[ミニスカート]姿と共に、パンチの効いた歌声が話題となり、一気に注目を集める。1968年にリリースされた「天使の誘惑」はさらに大ヒットとなり、その年の[日本レコード大賞]に輝いた。自身の歌と共に、その歌が主題歌となった映画にも出演。「天使の誘惑」「夕月」では主演を演じ、売れっ子女優にもなった。
70年代になると低迷するものの、1980年には「風の大地の子守唄」(映画「象物語」の主題歌)が久々のヒットさらに、1983年にはにっかつロマンポルノ『女帝』にも出演し、話題となる。現在では、舞台やショーを中心に歌手として活躍している。
また近年、60年代の曲が再評価されている。1970年に東京サンケイホールで開かれた「リサイタル'70」などがCD化され貴重な音源が聞くことができる。洋楽のメドレーは正確な英語と日本的なヴォーカルで下積み時代に米軍キャンプで鍛えられたと思われるなかなかのセンスで 当時の人気の理由がうなずける。
[編集] ディスコグラフィ
- 「恋のハレルヤ」
- 「霧のかなたに」
- 「乙女の祈り」
- 「雲にのりたい」
- 「不思議な太陽」
- 「天使の誘惑」
- 「夕月」
- 「土曜の夜何かが起きる」
- 「自由の女神」
- 「男はみんな華になれ」
- 「風の大地の子守唄」