眼鏡キャラクター
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眼鏡キャラクター(めがねキャラクター)は眼鏡を掛けた男性や女性を指す。主にフィクションにおいて重要な脇役を演じることが多いが、眼鏡のもつ記号的な役割により、知的なキャラクターを演出する小道具として現実のモデルやアナウンサーなども演じることがある。
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[編集] 概要・特色
眼鏡を掛けた状態で魅力的とされる男性は「メガネくん」、「眼鏡男子」、「メガネっ漢」、女性は「眼鏡女子」「めがねっ子」「メガネっ娘(めがねっこ)」と呼ばれる。女性の場合、眼鏡の度が極端に強いときには「瓶ぞ娘(びんぞこ)」と呼ばれる事もある(牛乳瓶などの『瓶底(のような)眼鏡』の意味)。特に「メガネっ娘」は有名であり、人によって「めがねっ娘」「眼鏡っ娘」と書くなどこだわりが見られる。
通常は視力(特に近視)を矯正する用途として掛ける眼鏡を指す事が多く、ファッションや変装用の眼鏡(いわゆる伊達眼鏡やサングラスなど)を掛けるキャラは対象に入れないとするケースが多い。視力がよく、必要性がないのに伊達眼鏡(またはサングラスや色眼鏡)を掛け、メガネっ娘を演じる商業的「メガネっ娘」(例:時東ぁみなど)に嫌悪感を抱くものも多い。ただし、ちょっとメガネかけてみました的なちょこッとメガネには、伊達とわかっていつつも思わずグッときてしまう「メガネっ娘」好きも多々いる(眞鍋かをりのブログでのメガネ、滝川クリステルのクリス先生など。中でも、そもそも「企画物の別キャラ」だったはずが、本体の川瀬智子を存在感で追い抜いてしまったTommy february6の事例は要注目である)。
昔から男性の眼鏡に惹かれる女性は多く、それがフェティシズムや萌えの領域にまで達する事がある。又、女性が眼鏡を掛ける事に対し、羞恥心や社会がそれを許容しない現実があったため、その事に対してフェチやサディズム(女性が近眼などで周囲(親・教師など)から、いやいや眼鏡をかけさせられる事に性的興奮を覚える「近眼SM」という分野すらある)を感じる男性も多いようであり、眼鏡を外し、又、髪を解く事で綺麗になるという設定を嫌う男性も多い(例:『To Heart』の保科智子、『魔法先生ネギま!』の長谷川千雨など)。
かつての「メガネくん」は、強く明るい主役級キャラの当て馬として扱われる事があったが(例:『愛と誠』の岩清水弘)、最近では『覚悟のススメ』の葉隠覚悟、『謎の村雨くん』の村雨クナイなどのように主役を張ったり、脇役である場合でも主人公の強力なライバルや魅力的なサブキャラクターとして格好良く描写され、人気を集める事も多い(一方では『XXXHOLiC』の四月一日君尋のように、当て馬キャラのまま主役を張る例もある)。
最近の漫画・アニメ、ゲーム(特にアダルトゲームやギャルゲー)などのメディアミックス作品には、大抵1人か2人の「メガネっ娘」が存在し、作品のファンにとって萌えの対象となる。中には門脇舞、若林直美などのように「メガネっ娘」のキャラクターを演じる声優本人も眼鏡を着用している事もあり、そのような意味でも人気を得ている声優も存在する(意外な事に、2006年9月現在、男性声優ではこのようなケースはない)。
このような視聴者のフェティシズムを当て込んで、女性の登場人物すべてをメガネっ娘とした『G-onらいだーす』、『終末の過ごし方』のような作品も存在する。
[編集] 主なキャラクター
[編集] 男性キャラクター(メガネ君)
眼鏡を掛けていても『ドラえもん』ののび太や『ハリー・ポッター』シリーズのハリーなどのようなキャラクターは含めず、フェティッシュ色の強いキャラクターを以下に列挙する。
大きく分けると「聡明かつ知的な雰囲気を持ち、普段は穏やかだが、たまに不敵な面を垣間見せる(又は裏がある)」、「(色々な意味で)一途であり、ストーカー的傾向がある」、「自分では「クールでカッコいい優等生」だと思っているが、他人からは「ただの変わり者」扱いされている」といったキャラクターが多くを占める。
- アーカード(HELLSING)
- 藍染惣右介(BLEACH)
- 明智健悟(金田一少年の事件簿)
- 安土桃山(ササメケ)
- 天川太一郎(私のメガネ君)
- 綾小路京四郎(京四郎と永遠の空)
- アルフォンス・ミシェル(pop'n music)
- 碇ゲンドウ(新世紀エヴァンゲリオン)
- 石田雨竜(BLEACH)
- 乾貞治(テニスの王子様)
- 鳳鏡夜(桜蘭高校ホスト部)
- 大林昴貴(おっぱいがドッキングやで)
- 緒方精次(ヒカルの碁)
- 忍足侑士(テニスの王子様)
- カイル(『クイズマジックアカデミー』シリーズ)
- 柿本千種(家庭教師ヒットマンREBORN!)
- 菊地雅行(ジパング)
- 木手永四郎(テニスの王子様)
- 木暮公延(SLAM DUNK)
- 桜田ジュン(ローゼンメイデン)
- 桜塚星史郎(東京BABYLON、X)
- シタン・ウヅキ(ゼノギアス)
- 白雪静山(Mr.FULLSWING)
- 周防克哉(ペルソナ2)
- 杉田龍之介(卒業M)
- すげこま(GOD SAVE THE すげこまくん!)
- 瀬戸山喜一(魔弾戦記リュウケンドー)
- 高畑・T・タカミチ(魔法先生ネギま!)
- 猪八戒(最遊記)
- 歩野零二郎(みすて・ないでデイジー)
- 手塚国光(テニスの王子様)
- 天蓬元帥(最遊記外伝)
- 月城雪兎(カードキャプターさくら)
- ナカジ(pop'n music)
- 中本翔(卒業M)
- 夏木勝幸(天才ファミリー・カンパニー)
- 南条圭(女神異聞録ペルソナ)
- ニール・ライダー(コダマの谷 王立大学騒乱劇)
- ニシキ(ポケットモンスター ファイアレッド・リーフグリーン)
- ノア(牙-KIBA-)
- 野宮匠(ハチミツとクローバー)
- 花井春樹(スクールランブル)
- 葉隠覚悟(覚悟のススメ)
- ヒョウタ(ポケットモンスター ダイヤモンド・パール)
- フランケン=シュタイン(ソウルイーター)
- 村雨クナイ(謎の村雨くん)
- 真山巧(ハチミツとクローバー)
- 薬師カブト(NARUTO -ナルト-)
- 劉岳星(090えこといっしょ。)
- 四月一日君尋(XXXHOLiC)
[編集] 女性キャラクター(メガネっ娘)
眼鏡を掛けた女性キャラが全て当てはまるという訳ではないが、大まかに見て次の数タイプに分かれる。
また、常時眼鏡を掛けない女性キャラクターの場合は
- 普段は眼鏡を掛けていない(またはコンタクトレンズを付けている)が、特定の条件(勉強時など)で眼鏡を掛ける
- 普段は眼鏡を掛けているが、特定の条件で眼鏡を外す(またはコンタクトに付け替える)
の2タイプがあるが、前者が「メガネっ娘」扱いされる事はほとんどない。
常時眼鏡をかけないキャラクターが「メガネっ娘」として扱われるケースとしては、ギャルゲーなどにおいて、ヒロインの好感度やシナリオの展開次第で眼鏡を掛け続けるために、眼鏡の印象が強いキャラクターになっている場合が挙げられる。
[編集] 優等生タイプ
成績や学力が優秀(そう)な人物で、規則に厳しく、トラブルを嫌う傾向がある。学級委員、生徒会役員など集団のリーダー格やまとめ役となることが多い。
- 赤沢清美(ぺとぺとさん)
- 足立花(ヤンキー君とメガネちゃん)
- 池田まゆ実(ダンドリ。~Dance☆Drill~)
- 尾田島淳子(ガウガウわー太)
- 大滝篠奈(屈折リーベ)
- 織部椿(おねがい☆ツインズ)
- 神楽魔魅(神to戦国生徒会)
- 春日千晴(トゥルー・ラブストーリー)
- カメのアユミ(天使のしっぽChu!)
- 菊川雪之(舞-HiME)
- 如月未緒(ときめきメモリアル)
- 貴嶋サキ(ハヤテのごとく!)
- クララ(『クイズマジックアカデミー』シリーズ)
- 坂上智代(CLANNAD)
- 斉藤楓(ANGELIC LAYER、ちょびっツ)
- シオン・ウヅキ(ゼノサーガ)
- セフティ(臣士魔法劇場リスキー☆セフティ)
- 染井ヨシノ(メゾン・ド・ペンギン)
- 田辺真紀(ガンパレードマーチ)
- 塚本水樹(スミレ♡16歳!!)
- 東城綾(いちご100%)
- 遠山静香(090えこといっしょ。)
- 時野リカ(円盤皇女ワるきゅーレ)
- 十波由真(To Heart2)
- 中本静(卒業)
- 七転ふみつき(HAPPY☆LESSON)
- ネコのタマミ(おとぎストーリー 天使のしっぽ)
- 長谷川空(ああっ女神さまっ)
- 飛田小百合(極上生徒会)
- 藤原はづき(おジャ魔女どれみ)
- 鳳凰寺風(魔法騎士レイアース)
- 保坂美由紀(センチメンタルグラフティ)
- 星川ヤヨイ(G-onらいだーす)
- 保科智子(To Heart)
- マユミ(ポケットモンスター ルビー・サファイア・エメラルド)
- 鞠絵(シスター・プリンセス)
- 水野友美(同級生2)
- 水原暦(あずまんが大王)
- 椰子なごみ(つよきす)
- 谷中妙(落語天女おゆい)
- 白雪姫(おとぎ銃士 赤ずきん)
- 沢井麻耶(D.C.II)
[編集] お姉さんタイプ
外見上の年齢がやや高めで、大人の振る舞いを見せる事の多い人物。特にアダルトゲームにおいて女子大生や教師、看護師(看護婦)、OLなどの職業に就いている形で登場することが多く、主人公と恋愛関係にある場合、年上である事が多い。おっとりしている性格の設定が多いためか、天然ボケやドジっ娘なキャラである事も多い。
- アメリア先生(『クイズマジックアカデミー』シリーズ)
- 嵐山セーラ(G-onらいだーす)
- インテグラル・ファルブルケ・ウィンゲーツ・ヘルシング(「幼少時に関してのみ『メガネっ娘』である」という意見と、「成人時も『メガネっ娘』である」という意見がある。成人時も含めるのであれば、「お姉さんタイプ」の特異な例という事になるだろう)(HELLSING)
- 風見みずほ(おねがい☆ティーチャー)
- 華宮霧緒(逆転裁判2・3)
- 桜田のり(ローゼンメイデン)
- シエル(月姫)
- 千条七瀬(ゆめりあ)
- 千草初・千草恋(双恋)
- 日向秋(ケロロ軍曹)
- 牧村南(こみっくパーティー)
- 源しずな(魔法先生ネギま!)
- 桃衣舞(双恋)
- 八千草響子(りぜるまいん)
- ライダー(Fate/stay night)
[編集] オタクタイプ
その名の通り、何かの熱狂的なオタクである人物。その対象は機械・オカルト・漫画・芸能人など様々であり、その対象を馬鹿にされるとキレる事が多い。キャラクターによっては意中の異性に対し、ストーカー的な行動・言動をしている場合もある。
- 天野ヒカル(機動戦艦ナデシコ)
- 猪名川由宇(こみっくパーティー)
- 裏密ミサ(東京魔人學園剣風帖)
- カナ(きらめき☆プロジェクト)
- 河合理佳(ときめきメモリアル3)
- 木下あゆみ(地獄先生ぬ~べ~)
- 草笛みつ(みっちゃん)(ローゼンメイデン)
- 早乙女ハルナ(魔法先生ネギま!)
- 猿飛あやめ(銀魂)
- 島田奈々子(仮面ライダー龍騎)
- 武嶋蔦子(マリア様がみてる)
- 月神散世(ケロロ軍曹)
- 遠野杏子(東京魔人學園剣風帖)
- 流静(せんせいのお時間)
- 葉加瀬聡美(魔法先生ネギま!)
- 長谷川千雨(魔法先生ネギま!)
- 藤吉晴美(さよなら絶望先生)
- 堀江真静(神to戦国生徒会)
- 岬原いずみ(朝霧の巫女)
- 桃乃恵(まほらば)
- 八木はじめ(成恵の世界)
- 八頭司颯姫(X)
- 結城つむぎ(スクールランブル)
- 読子・リードマン(R.O.D)
- 李紅蘭(サクラ大戦)
[編集] 無口タイプ
無口で何を考えてるか解からない人物。周りの物事に興味が無さそうな割に行動は割と大胆であったり、数少ないセリフの一つ一つが周りの人物にクリティカルヒットを与えたりする、予測不能な不思議ちゃん・二重人格的なタイプ。
[編集] 普通タイプ
性格・行動共に至って普通の人物。唯一の特徴は「メガネをかけている」ことである。
- オレガノ(家庭教師ヒットマンREBORN!)
- 桂木萌(臣士魔法劇場リスキー☆セフティ)
- クルミ(ポケットモンスター 金・銀・クリスタル)
- 二階堂頼子(逮捕しちゃうぞ)
- リゼット(pop'n music)
[編集] その他のタイプ
「優等生タイプ」・「お姉さんタイプ」・「オタクタイプ」・「無口タイプ」・「普通タイプ」いずれにも属さない(分類が難しい)、又は複合型の人物。対人恐怖症やその他の理由により、メガネをする事自体に意味がある人物の場合は、上記分類に属さない場合も多い。
- 秋月律子(THE IDOLM@STER)
- アサギ(エスプガルーダII)
- アマガイ・コノミ(ウルトラマンメビウス)
- カンナ(ポケットモンスター 赤・緑・青・ピカチュウ、ポケットモンスター ファイアレッド・リーフグリーン)
- 倉間ユウキ(G-onらいだーす)
- 栗本玻瑠(SF/フェチ・スナッチャー)
- 清水なつき (輝く季節へ)
- 園部その子(危険がウォーキング)
- 高橋楓(妄想戦士ヤマモト)
- 鳥居凪(あえて言うなら「優等生タイプ」・「お姉さんタイプ」の複合型)(Mr.FULLSWING)
[編集] 関連人物
- ASIAN KUNG-FU GENERATION
- アンジェラ・アキ
- 大江千里
- 大竹一樹(さまぁ~ず)
- おぎやはぎ
- 門脇舞
- 川瀬智子(トミーフェブラリー)
- きくち正太(漫画家。作中に眼鏡をかけた女性がよく登場する)
- 平野耕太(漫画家。作中に眼鏡をかけたキャラクターがよく登場する)
- 永野のりこ(漫画家。作中にマッドなメガネくんがよく登場する)
- くるり
- シュノーケル
- ジョン・レノン
- スガシカオ
- つじあやの
- 時東ぁみ
- ナンバーガール
- 萩野志保子
- ハロルド・ロイド(ロイド眼鏡の呼び名の由来となったアメリカの喜劇俳優)
- 引地洋輔(RAG FAIRのリーダー)
- 村田めぐみ
- 八嶋智人
- つだみきよ
[編集] 関連項目
カテゴリ: 書きかけの節のある項目 | 萌え