沼久保駅
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沼久保駅(ぬまくぼえき)は、静岡県富士宮市沼久保にある東海旅客鉄道(JR東海)身延線の駅である。特急「ふじかわ」は通過し、普通列車のみが停車する。
天候がいいと、ホームからは富士山がよく見える。
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[編集] 駅構造
単式ホーム1面1線のみをもつ地上駅。線路はほぼ南北に走りホームはその西側に設けられている。無人駅で駅舎はなく、ホームの上に木造の待合所があるのみ。ホームの芝川方の端は階段になっておりこれを使ってホームから外に出る。
ホームを出ると道が二股に分かれており、右の道は舗装もされていない山道であるが、左へ行くと沼久保踏切で線路を渡って県道に出ることができる。
[編集] 駅周辺
県道と身延線の線路は集落よりも高い位置を走っており、沼久保駅は高い築堤の上に設けられている。築堤の斜面や駅前にはJR東海の職員によって椿の木が植えられ、これは「沼久保椿寿園」と名づけられている。
集落へは県道に出る直前で左側に分かれる小さな道を下り、トンネルで県道をくぐると出ることができる。県道沿いにはほとんど人家がないが隠れた位置に集落がある。
駅の南東1キロほどのところでは富士川には蓬莱橋がかかっている。対岸は庵原郡富士川町であり、人家が多い。
前述のとおり、当駅からは富士山がよく見える。高浜虚子が当駅に降りたとき、美しい富士山を見て「とある停車場富士の裾野で竹の秋/ぬま久保で降りる子連れ花の姥」という歌を詠んだという。駅前には高浜虚子のほか、堤俳一佳の歌碑が建てられている。
[編集] 歴史
- 1929年(昭和4年)3月10日 - 富士身延鉄道により開業。
- 1938年(昭和13年)10月1日 - 富士身延鉄道を国が借り上げ。
- 1941年(昭和16年)5月1日 - 国有化され国鉄身延線の駅となる。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄の分割民営化により、東海旅客鉄道の駅となる。
[編集] 隣の駅
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
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