民主集中制
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民主集中制(みんしゅしゅうちゅうせい)とは、マルクス・レーニン主義政党の組織原則である。
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[編集] 概説
ロシア革命前のボリシェヴィキにおいては「批判の自由と行動の統一」という言葉で理解されており、党員は党の決定を批判することは自由だが行動の統一を破ってはならない、という原則だった。しかし革命後、党内の反対派が一掃されることで「批判の自由」がなくなり、それに伴って全く別の原則が同じ言葉で通用することになった。
各級指導機関は選挙により選出される。「個人は組織に従属し、少数は多数に従属し、党は中央に従属する」との表現通り、党は1個の生命体であり、党員は細胞 (政党)に過ぎず、脳髄は党中央であるとの解釈も出来る。この原則による組織運営は、「ある特定個人の独裁と、長期支配という結果を生じやすい。」との指摘がある。
1989年の東欧諸国の脱社会主義に始まり1991年の旧ソ連崩壊に至る一連の流れを社会主義・共産主義の敗北だとする論調の影響を受け、旧イタリア共産党は、マルクス・レーニン主義と訣別を表明。その証として、民主集中制を放棄した。東欧諸国の統治政党であった各国共産党も、、社会民主主義政党に衣替えする過程で、民主集中制を放棄した。
旧ソ連などの「共産主義」を掲げた国は、党内だけでなく国政にも民主集中制を導入した。しかし、これらの国では選挙は形ばかりのものであった。例えば、旧東ドイツでは予め決められた議席配分リスト(当然共産主義の政権党が圧倒的多数)に賛成か反対かを表明する、というものでしかなく、しかも個人の投票行動は当局によって監視されていたため反対票が非常に出にくい、というものであった。つまり「民主」というのは言葉だけのものであったところがほとんどである。
[編集] 現在の主な民主集中制の政党
[編集] 政権党
[編集] 野党
- 日本共産党
- ポルトガル共産党
[編集] 現在民主集中制を採用している政党以外の団体
- 日本民主青年同盟 -日本共産党の指導・援助を受けている