広島電鉄1090形電車
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広島電鉄1090形電車(ひろしまでんてつ1090かたでんしゃ)とは、1982年に投入された広島電鉄宮島線専用の電車である。市内線(路面電車)の車両に対して床の地表からの高さが高かったため、「高床車」とも呼ばれた。
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[編集] 1050形時代
1947年に京阪神急行電鉄(現在の阪急電鉄)から譲渡された。元々、旧京阪線(現在の京阪電気鉄道の京阪本線)で使われていた木造車である(戦時中に京阪は阪急に統合されており、再独立したのは1949年)。譲渡された時は元車が異なるために機器が異なっていた。1953年に1060形によく似た全金属製の車体になった。車体の特徴として、ステップが有る事があげられる。当面は単行で活躍していたが、1979年に1053と1054が連結車になった。その時に連結した側の運転台を撤去して片運化、台車の交換など行われた。1980年に改造されなかった1051と1052が3000形を近代化補助金を使っての代替導入になったために一旦廃車になっている。
[編集] 1090形になってから
1982年に入り、1053と1054が1091、1092に改番。一旦廃車になっていた1051と1052が同様の改造を行われて1093、1094として復活した。これまで元車が異なるために機器が異なっていたが、その改造で機器が統一される。1984年に入り高床車では唯一の冷房改造を受けた。しかし、直通車に統一する方針で、1990年から1991年にかけて廃車された。最後まで宮島線に残った鉄道車両であった。1093、1094は長らく荒手車庫で保管されていたが、2002年にアメリカの博物館での車両(ポートランド・ルインストン・インターアーバン線のナルシサス号)復元のため台車を提供するために解体された。
[編集] 主要諸元
- 製造初年:1953年
- 全長:15875mm
- 全幅:2642mm
- 全高:4284mm
- 自重:25.5t
- 車体構造:全金属製
- 定員(着席):114(48)人
- 出力・駆動方式:90kw×2、吊り掛け式
[編集] 各車状況
- 1091:(旧番京阪神急行109 > 1053)1958年12月竣工:1982年8月車番変更:1990年6月廃車
- 1092:(旧番京阪神急行111 > 1054)1958年12月竣工:1982年8月車番変更:1990年6月廃車
- 1093:(旧番京阪神急行229 > 1051)1958年12月竣工:1980年廃車:1982年8月復活:1991年12月廃車
- 1094:(旧番京阪神急行230 > 1052)1958年12月竣工:1980年廃車:1982年8月復活:1991年12月廃車
[編集] 参考文献
- 『ローカル私鉄車両20年 路面電車・中私鉄編』(JTBパブリッシング・寺田裕一) ISBN 4533047181
- 『私鉄の車両3 広島電鉄』( 保育社・飯島巌) ISBN 4586532033
etc
現役 市内線 現役 直通車 消滅 市内線 消滅 宮島線専用 |
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