咲くやこの花賞
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咲くやこの花賞(さくやこのはなしょう)は、大阪市が大阪から世界に文化人を発信し、また大阪文化の振興・発展を目指すために設けている賞である。
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[編集] 概要
大阪市が、大阪文化の振興を目指すと同時に未来の大阪文化を担う人材に対して贈られる賞である。よって、受賞資格は40歳以下と限定されている。大阪市出身でなくても受賞することはできるが、大阪を拠点に活動を行なっている必要がある。
部門は「美術」「音楽」「演劇・舞踊」「大衆芸能」「文芸その他」の5ジャンルに分けられている。
賞のタイトルである「咲くやこの花」は、「古今和歌集・仮名序」に詠まれている「難波津に 咲くやこの花 冬ごもり 今は春べと 咲くやこの花」(王仁)からとられており、大阪を代表する言葉として「咲くやこの花」が使われている(なお、大阪市鶴見区には植物園「咲くやこの花館」がある)。
毎年1月中旬に大阪市より、当該会計年度の受賞者(平成18年1月には平成17年度の受賞者)が発表される。
[編集] 歴代受賞者
[編集] 美術部門
- 昭和58年度(1983年度) 曽我孝司(立体美術)
- 昭和59年度(1984年度) 長谷川泰子(洋画)
- 昭和60年度(1985年度) 畑祥雄(写真)
- 昭和61年度(1986年度) 松生歩(日本画)
- 昭和62年度(1987年度) 秋岡美帆(版画)
- 昭和63年度(1988年度) 横溝秀実(洋画)
- 平成元年度(1989年度) 中西學(現代美術)
- 平成2年度(1990年度) 森村泰昌(現代美術)
- 平成3年度(1991年度) 田嶋悦子(陶芸)
- 平成4年度(1992年度) 栗本夏樹(漆造形)
- 平成5年度(1993年度) 川村悦子(洋画)
- 平成6年度(1994年度) 松井智惠(造形)
- 平成7年度(1995年度) 後藤英之(現代美術)
- 平成8年度(1996年度) 該当者なし
- 平成9年度(1997年度) 山宮隆(彫刻)
- 平成10年度(1998年度) ヤノベケンジ(現代美術)
- 平成11年度(1999年度) やなぎみわ(現代美術)
- 平成12年度(2000年度) 束芋(現代美術)
- 平成13年度(2001年度) 伊藤存(現代美術)
- 平成14年度(2002年度) 田中栄子(現代美術)
- 平成15年度(2003年度) 名和晃平(現代美術)
- 平成16年度(2004年度) graf(クリエイティブユニット)
- 平成17年度(2005年度) 雨森信(インディペンデントキュレーター)
[編集] 音楽部門
- 昭和58年度(1983年度) 小倉直子(ピアノ)
- 昭和59年度(1984年度) 金久万利子(ピアノ)
- 昭和60年度(1985年度) 斎藤建寛(チェロ)
- 昭和61年度(1986年度) 畑儀文(声楽)
- 昭和62年度(1987年度) 杵屋禄三・禄宣(長唄・三味線)
- 昭和63年度(1988年度) 大阪チェンバーオーケストラ(室内合奏)
- 平成元年度(1989年度) 武田博之(指揮)
- 平成2年度(1990年度) 中野振一郎(チェンバロ)
- 平成3年度(1991年度) 奥千恵子(ピアノ・フォルテピアノ)
- 平成4年度(1992年度) 田中修二(ピアノ)
- 平成5年度(1993年度) 岡坊久美子(オペラ)
- 平成6年度(1994年度) 永廣孝山(尺八)
- 平成7年度(1995年度) 筍会(女義太夫)
- 平成8年度(1996年度) 田中旭泉(琵琶)
- 平成9年度(1997年度) ソウル・フラワー・モノノケ・サミット(ロック)
- 平成10年度(1998年度) 神尾真由子(バイオリン)
- 平成11年度(1999年度) 西本智実(指揮)
- 平成12年度(2000年度) aiko(ポップス)、幸田聡子(バイオリン)
- 平成13年度(2001年度) 梁美沙(バイオリン)
- 平成14年度(2002年度) 押尾コータロー(ギター)、大谷玲子(バイオリン)
- 平成15年度(2003年度) 松永貴志(ジャズピアノ)
- 平成16年度(2004年度) 中島慎子(バイオリン)
- 平成17年度(2005年度) 晴雅彦(声楽)
[編集] 演劇・舞踊部門
- 昭和58年度(1983年度) 豊竹咲大夫(文楽)
- 昭和59年度(1984年度) 曽我廼家文童(演劇)
- 昭和60年度(1985年度) 吉田蓑太郎(文楽)、加藤敬二(ミュージカル)
- 昭和61年度(1986年度) 片岡千次郎(歌舞伎)
- 昭和62年度(1987年度) 山村光(地唄舞)
- 昭和63年度(1988年度) 杉山聡美(クラシックバレエ)
- 平成元年度(1989年度) 市川右近(歌舞伎)
- 平成2年度(1990年度) 高井さやか(ミュージカル)
- 平成3年度(1991年度) 大倉源次郎(能楽)
- 平成4年度(1992年度) 藤山直美(演劇)
- 平成5年度(1993年度) 野澤錦彌(文楽三味線)
- 平成6年度(1994年度) 羽野晶紀(演劇)
- 平成7年度(1995年度) 藤間豊宏(日本舞踊)
- 平成8年度(1996年度) 福王和幸(能楽)、法村圭緒(クラシックバレエ)
- 平成9年度(1997年度) 片岡愛之助(歌舞伎)
- 平成10年度(1998年度) 茂山正邦(狂言)
- 平成11年度(1999年度) 豊竹呂勢大夫(文楽)
- 平成12年度(2000年度) 福田転球(演劇構成・役者)
- 平成13年度(2001年度) 吉田玉佳(文楽人形遣い)
- 平成14年度(2002年度) 山本哲也(能楽)
- 平成15年度(2003年度) 鶴澤清二郎(文楽三味線)
- 平成16年度(2004年度) 菊央雄司(地唄・筝曲)
- 平成17年度(2005年度) 千日前青空ダンス倶楽部(neo舞踊)、板東薪車(歌舞伎)
[編集] 大衆芸能部門
- 昭和58年度(1983年度) 桂文珍(落語)
- 昭和59年度(1984年度) 今いくよ・くるよ(漫才)
- 昭和60年度(1985年度) 桂べかこ(落語)
- 昭和61年度(1986年度) 太平サブロー・シロー(漫才)
- 昭和62年度(1987年度) 宮川大助・花子(漫才)
- 昭和63年度(1988年度) 笑福亭松喬(落語)
- 平成元年度(1989年度) 桂吉朝(落語)
- 平成2年度(1990年度) 旭堂南左衛門(講談)
- 平成3年度(1991年度) トミーズ(漫才)
- 平成4年度(1992年度) 河内家菊水丸(河内音頭)
- 平成5年度(1993年度) 内海英華(寄席三味線)
- 平成6年度(1994年度) 林家染八(現五代目林家小染)(落語)
- 平成7年度(1995年度) 桂文我(落語)
- 平成8年度(1996年度) 桂あやめ(落語)
- 平成9年度(1997年度) 旭堂南海(講談)
- 平成10年度(1998年度) 海老一鈴娘(太神楽)
- 平成11年度(1999年度) りあるキッズ(漫才)
- 平成12年度(2000年度) 該当者なし
- 平成13年度(2001年度) ますだおかだ(漫才)
- 平成14年度(2002年度) 該当者なし
- 平成15年度(2003年度) 桂かい枝(落語)
- 平成16年度(2004年度) サキタハヂメ(ノコギリ音楽)
- 平成17年度(2005年度) 桂吉弥(落語)
[編集] 文芸その他部門
- 昭和58年度(1983年度) 西岡琢也(脚本)
- 昭和59年度(1984年度) 編集工房ノア(出版)
- 昭和60年度(1985年度) 該当者なし
- 昭和61年度(1986年度) 若一光司(作家)
- 昭和62年度(1987年度) 藤本巧(写真・エッセイ)
- 昭和63年度(1988年度) 内藤裕敬(戯曲)
- 平成元年度(1989年度) 小佐田定雄(落語台本)
- 平成2年度(1990年度) 金秀吉(映画監督・脚本)
- 平成3年度(1991年度) 河内厚郎(文化プロデュース)
- 平成4年度(1992年度) 高村薫(小説)
- 平成5年度(1993年度) 森西真弓(雑誌編集)
- 平成6年度(1994年度) 三原光尋(映画監督)
- 平成7年度(1995年度) 有栖川有栖(小説)
- 平成8年度(1996年度) 高橋晃子(文楽人形・鬘床山)
- 平成9年度(1997年度) 岩崎正裕(劇作・演出)
- 平成10年度(1998年度) 深津篤史(劇作・演出)
- 平成11年度(1999年度) 土田英生(劇作・演出)
- 平成12年度(2000年度) 楠見朋彦(小説)
- 平成13年度(2001年度) 江戸雪(短歌)
- 平成14年度(2002年度) くまざわあかね(落語台本)
- 平成15年度(2003年度) 城島充(ノンフィクション)
- 平成16年度(2004年度) 白岩玄(小説)
- 平成17年度(2005年度) 該当者なし
[編集] 関連項目
- 大阪文化賞
- 大阪芸術賞
- 上方芸能文化顕彰
[編集] 外部リンク
- 各賞受賞者 - 大阪市公式サイト内の過去の受賞者一覧