十三駅
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十三駅(じゅうそうえき)は、大阪府大阪市淀川区十三東2丁目にある阪急電鉄の駅。
ちなみに「十三」という地名は、京から数えて13番目の渡しがあったことによる。 難読駅の一つ。
十三駅(京都線) | |||
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十三駅(宝塚線) | |||
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十三駅(神戸線) | |||
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目次 |
[編集] 利用可能な鉄道路線
[編集] 駅構造
4面6線の地上駅で、うち2面(2・3号線、4・5号線)は島式となっている。神戸線梅田方面(2号線)を降車すると宝塚線宝塚・箕面方面(3号線)に、宝塚線梅田方面(4号線)を降車すると京都線河原町・嵐山・北千里方面(5号線)へそれぞれ同一ホームで乗り換え出来る。改札口は東西双方に設けられている。各ホームは南寄りの地下通路と、北寄りの跨線橋で結ばれている。
[編集] のりば
- 1号線 ■神戸本線 神戸(三宮)・新開地・高速神戸・西宮北口方面
- 2号線 ■神戸本線 梅田・中津方面
- 3号線 ■宝塚本線 宝塚・川西能勢口・石橋・箕面・能勢電鉄方面
- 4号線 ■宝塚本線 梅田・中津方面
- 5号線 ■京都本線 京都(河原町)・北千里・高槻市・淡路・嵐山方面行き
- 6号線 ■京都本線 梅田行(全列車中津通過)
※京都本線と宝塚本線の準急・普通、神戸本線の普通以外は全列車中津通過。
[編集] 駅周辺
- 十三(関西最大級の歓楽街)
- 大阪府立北野高等学校
- 神津神社
- 十三戎(とみえびす)
- 英真学園高等学校
- 淀川区役所
- 十三公園
- 武田薬品工業大阪工場
- 十三大橋
- 大阪市立淀川図書館
- 淀川警察署
- 淀川郵便局
- 淀川十三東郵便局
- 淀川十三本町郵便局
- 国道176号
[編集] バス
- 十三停留所
- 十三停留所
- 8号系統 十三市民病院 行
- 8号系統 歌島橋バスターミナル 行
- 39号系統 新大阪駅北口 行
- 39号系統 野田阪神前 行
- 41A・B系統 淡路三丁目 行
- 41A・B系統 大阪駅前 行(大淀南一丁目経由)
- 43・43B号系統 西九条 行(塚本駅前・姫島駅前経由)
- 43A号系統 福町 行(塚本駅前・姫島駅前経由)
- 43・43A・92・97・97A号系統 大阪駅北口 行(済生会病院前経由)
- 92・92C・93・93E号系統 歌島橋バスターミナル 行(塚本駅北口経由)
- 93号系統 井高野車庫 行(上新庄駅北口経由)
- 93C号系統 福町 行(塚本駅北口・歌島橋経由)
- 97号系統 神崎橋 行
- 97A号系統 加島駅前 行
- 赤バス 区役所~加島駅 淀川区役所前 行
- 淀川区役所前停留所
[編集] 歴史
以前は架線電圧の違いにより、京都線側にデッドセクションが設けてあった。現在は架線電圧統一に伴いデッドセクションは姿を消している。また京都線の十三折り返し専用に、「7号線」も存在していた。
- 1910年(明治43年)3月10日 箕面有馬電気軌道の宝塚線開通と同時に開業。
- 1920年(大正9年)7月16日 神戸本線開業。
- 1921年(大正10年)4月1日 北大阪電気鉄道(現在の京都本線)十三駅開業。
- 1923年(大正12年)4月1日 路線譲渡により北大阪電気鉄道十三駅が新京阪鉄道の駅となる。
- 1930年(昭和5年)9月15日 会社合併により新京阪鉄道十三駅が京阪電気鉄道の駅となる。
- 1943年(昭和18年)10月1日 会社合併により京阪電鉄十三駅が阪急の駅に組み込まれる。
[編集] その他
- 第3回近畿の駅百選に選定されている。
- ここから、JR新大阪駅への連絡線を分岐させる計画があった新幹線付近に古くから用地が確保され、淡路駅・神崎川駅からのルートが免許失効した今もなお、当駅からのルートのみ免許は有効だが、現実化の話は長い間なかったが、2006年12月になって若干動きだしている。詳しくは(新大阪連絡線構想)参照。
- かなり前から駅自体を高架化する話があるが、一向に進展していない。駅前はパチンコ店や韓国系風俗店が多く、戦後の不法占領による地権の泥沼化が原因であると見られる。
- かつては、ホーム南側の神戸本線と宝塚本線の間に引込み線があった。日本万国博覧会開催中は神戸本線からの乗り入れ列車(EXPO準急)が頻繁に利用し、それ以外にも神戸本線の車両が正雀工場での検査で入出庫する際や、回送列車の留置、ミステリー列車の折り返しなどで利用された。ただ、現在は引込み線の先にある道路と淀川通を拡幅するため撤去され、現在神戸本線の車両は中津駅南にある渡り線で宝塚線に渡り、平日ラッシュ時以外は使用しない梅田駅6号線で折り返し、十三駅ホーム南側の渡り線で京都本線へ乗り入れている。
- 2号線・3号線の島式ホームにあるコンビニエンスストアアズナスは、1995年に日本で初めて駅改札内に設置されたコンビニエンスストアである。
- 1967年、初の構内営業の飲食店として「阪急そば」が設置された。
- 毎年8月上旬に開催されるなにわ淀川花火大会(2005年までは平成淀川花火大会)の最寄り駅の1つとなっており開催時には混雑する。(そのため、開催日には電車の増発が実施される)
- そのため、当日は十三駅での乗換えが困難であり、梅田駅までの折り返し乗車が特例で認められる。
- 1975年頃までは、6号線と同一ホームで7号線が存在し、京都線普通列車の折り返しに用いられた。梅田駅の京都線ホームが2線しかなかったため、大半の河原町駅発着の普通列車は十三駅で折り返していた。
[編集] 隣の駅
- なお、当駅は行楽時に運転される京都本線の臨時特急「いい古都エクスプレス」の停車駅である。停車駅についてはこちらを参照のこと。余談だが、以上で「隣の駅」の数は(梅田、中津の重複を除いて)合計13駅である。