佐田岬
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佐田岬(さだみさき)は、佐田岬半島先端にある、四国最西端の岬。九州の佐賀関半島と向かい合い、豊後水道の最も狭い部分である豊予海峡(速吸瀬戸)を形づくる。愛媛県西宇和郡伊方町に属する。瀬戸内海国立公園の一部ともなっている。
突端には佐田岬灯台(高さ18m、灯高49m)が立てられている。海上交通の要所だが、付近には黄金碆(おうごんばえ)をはじめとして岩礁が多く、難所として知られる。
九州本島最南端の佐多岬(さたみさき)と字や読みが似ているので注意。
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[編集] 佐田岬半島
佐田岬半島(さだみさきはんとう)は、四国の最も西に位置し、愛媛県伊方町がある半島。三崎半島とよばれることもある。八幡浜市付近から西南西へ、長さ約40kmにわたって直線的に突き出しており、北の瀬戸内海(伊予灘)と南の宇和海を隔てている。一部が佐田岬半島宇和海県立自然公園に指定されている。国道の佐田岬メロディーラインは、山桜の名所。
[編集] 風力発電
佐田岬半島は北西に遮る陸地がないため、風況が良く、風力発電のための風車が、旧瀬戸町西部から旧三崎町東部にかけての稜線上に林立し、独特の景観を構成している。四国では、風力発電に適した風況の良い地域はここ佐田岬半島か、四国カルスト、高知県檮原付近の四国山地しかないといわれている。伊方町には、四国電力原子力発電所もあり、地元ではエネルギーの町として売り出そうとしている。もともと旧・瀬戸町で精力的に取組み、市町村合併の直前頃から旧・三崎町でも取り組むようになった。旧・伊方町は、原発が既にあるため、風力発電には取り組んでいなかった。
[編集] 地形・交通
日本最大の断層である中央構造線の南縁にあたる。リアス式海岸をなしており、良港に恵まれ漁業がさかんだが、背後に急峻な山地が迫り平地はほとんどない。また、地質がもろい地すべり地帯もある。このため、道路の整備は遅れ、突端の旧・三崎町までバスが通じたのは1960年代で、それまでは交通は港づたいに結ぶ船舶に頼らざるを得ない「陸の孤島」であった。特に半島の北側は季節風の影響を受けがちであるため、航路も発達せず、集落は半島の南側に多い。
半島を縦貫する国道197号は、かつては山腹に沿って眼下に宇和海を臨む形で走っていたため、曲がりくねり、自動車どうしの離合もままならない悪路であり、197をもじって、別名「イクナ」酷道(こくどう)とすら呼ばれていた。しかしながら、半島の尾根を縦走する頂上線(愛称:メロディーライン)が完成し、今日では八幡浜市から三崎港まで1時間もかからなくなった。
斜面を段々畑にしたナツミカン栽培も盛ん。