モンキヨコクビガメ
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モンキヨコクビガメ | ||||||||||||||||||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Podocnemis unifilis Troschel, 1848 | ||||||||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
モンキヨコクビガメ | ||||||||||||||||||||||||||||||
英名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Yellow-spotted river turtle |
モンキヨコクビガメ (紋黄横首亀、Podocnemis unifilis) は、爬虫綱カメ目曲頚亜目ヨコクビガメ科ナンベイヨコクビガメ属に分類されるカメ。ワシントン条約付属書II類。別名テレケイヨコクビガメ。
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[編集] 分布
仏領ギアナ、エクアドル東部、ガイアナ、コロンビア南部、ブラジル北東部、ベネズエラ、ペルー北東部、ボリビアのアマゾン川、オリノコ川水系。
[編集] 形態
最大甲長を68cmとする文献と46.5cmとする文献がある。オスよりもメスの方が大型化する。名前の通り幼体は頭部に鮮やかな黄色い斑紋があるが、成長につれ色が薄れ目立たなくなる。
幼体では背甲がドーム状に盛り上がるが成長につれ扁平になる。四肢は水棲傾向が強いため水掻きが発達し、リクガメ等では乾燥を防ぐために発達する大型の鱗はあまり見られない。
アマゾン川とオリノコ川水系の個体群では下顎にあるヒゲ状の突起の数(アマゾン水系では2本、オリノコ水系では1本)等に変異があるとされる。
[編集] 生態
河川や池沼に生息する。水棲傾向が強く日光浴や産卵以外で陸に上がることは稀。曲頚亜目に含まれ、甲羅の中に頭部を引っ込めることができないため首を曲げて甲の縁につけて身を守る。
植物性の強い雑食性で魚、水草、果実等を食べ、成長につれ草食傾向が強くなる。水面で浮遊物やプランクトンを飲むという捕食行動も確認されている。
繁殖形態は卵生で1回に4~49個の卵を産む。
[編集] Status
- VULNERABLE (IUCN Red List)
[編集] 人間との関係
生息地では卵も含めて食用にされたり、油の原料にされることがある。
しばしばペット用として国内に輸入される。以前は野生個体も流通していたが乱獲のため生息数が減少したため保護され、現在は養殖個体の幼体が輸入されている。ナンベイヨコクビガメ亜科が国内で流通することは稀だが、本種は同亜科他種に比べ流通量が多く国内でも幼体を見かけることができる。
幼体は特徴的な形態だが熱帯域に生息し大型化するため、飼育にはある程度の水温を維持する保温器具や大型のケージが必要。現地では大規模な養殖がされ、国内の水族館でも繁殖例がある。
[編集] 関連項目
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