リクガメ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
リクガメ | ||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
アルダブラゾウガメ Geochelone gigantea |
||||||||||||||||
分類 | ||||||||||||||||
|
||||||||||||||||
属 | ||||||||||||||||
|
リクガメ・リクカメ(陸亀 Testudinidae)は、カメ目リクガメ科に分類されるカメの総称。 ガラパゴス諸島に生息するガラパゴスゾウガメは、チャールズ・ダーウィンの「進化論」に大きな影響を与えた。 ワシントン条約付属書II類。
目次 |
[編集] 分布
[編集] 形態
陸上を歩くため指が短くなった頑丈な四肢や、皮膚を乾燥から防ぐ発達した鱗を持つ種が多い。
[編集] 生態
熱帯と温帯域の砂漠、草原、森林などに生息している。基本的に完全陸棲種で構成されるがセオレガメ属の一部やムツアシガメ属等では頻繁に水に漬かるような生活を送る種もいる。食性は草食性あるいは草食性の強い雑食性。
[編集] 分類
ヒラオリクガメ属 Acinixys
- Acinixys planicauda ヒラオリクガメ
ソリガメ属 Chersina
- Chersina angulata ソリガメ
リクガメ属 Geochelone
- Geochelone carbonaria アカアシガメ
- Geochelone chilensis チャコリクガメ
- Geochelone denticulata キアシガメ
- Geochelone elegans インドホシガメ
- Geochelone gigantea アルダブラゾウガメ
- Geochelone nigra ガラパゴスゾウガメ
- Geochelone pardalis ヒョウモンガメ
- Geochelone platynota ビルマホシガメ
- Geochelone radiata ホウシャガメ
- Geochelone sulcata ケヅメリクガメ
- Geochelone yniphora ヘサキリクガメ
ゴファーガメ属 Gopherus
- Gopherus aggassizii サバクゴファーガメ
- Gopherus berlandieri テキサスゴファーガメ
- Gopherus flavomarginatus メキシコゴファーガメ
- Gopherus polyphemus アナホリゴファーガメ
ヒラセリクガメ属 Homopus
- Homopus areolatus オウムヒラセリクガメ
- Homopus signataus シモフリヒラセリクガメ
インドリクガメ属 Indotestudo
- Indotestudo elongata エロンガータリクガメ
- Indotestudo forsteni セレベスリクガメ
- Indotestudo travancorica トラバンコアリクガメ
セオレガメ属 Kinixys
- Kinixys belliana ベルセオレガメ
- Kinixys erosa モリセオレガメ
- Kinixys homeana ホームセオレガメ
- Kinixys natalensis ナタールセオレガメ
- Kinixys spekii スピークセオレガメ
パンケーキガメ属 Malacochersus
- Malacochersus tomieri パンケーキガメ
ムツアシガメ属 Manouria
- Manouria emys セマルムツアシガメ
- Manouria impresa ベッコウムツアシガメ
ヤブガメ属 Psammobates
- Psammobates geometricus ホシヤブガメ
- Psammobates tentorius テントヤブガメ
クモノスガメ属 Pyxis
- Pyxis arachnoides クモノスガメ
チチュウカイリクガメ属 Testudo
- Testudo gracea ギリシャリクガメ
- Testudo hermanni ヘルマンリクガメ
- Testudo horsfieidii ホルスフィールドリクガメ(別属 Agrionemysに分割する説もある)
- Testudo kleinmanni エジプトリクガメ
- Testudo marginata フチゾリリクガメ
- Testudo werneri ウェルナーリクガメ
[編集] 人間との関係
地域によっては食料とされることもある。ガラパゴスリクガメは採餌させなくても数ヶ月ものあいだ生存することから、大航海時代生きたまま船に積みこまれ保存食とされた。そのために乱獲され、一部の種は絶滅直前にまで個体数が激減した。また近年ではペットとして日本国内にも多くの種が輸入されている。しかし日本とは違う気候に生息する種が多いため環境になじめず死亡したり、生息地では乱獲が行われてという問題も起きている。食料としてペットとしての乱獲や環境破壊により多くの種で生息数は大幅に減少している。そのため科単位でワシントン条約II類に指定され、うち数種は付属書I類に指定したり人工繁殖などといった保護対策が進められている。