ヨコクビガメ科

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ヨコクビガメ科

界 :	動物界 Animalia
門 :	脊索動物門 Chordata
亜門 :	脊椎動物亜門 Vertebrata
綱 :	爬虫綱 Reptilia
目 :	カメ目 Testudines
亜目 :	曲頚亜目 Pleurodira
科 :	ヨコクビガメ科 Pelomedusidae

下位分類

アフリカヨコクビガメ亜科
- ヌマヨコクビガメ属
- ハコヨコクビガメ属
ナンベイヨコクビガメ亜科
- マダガスカルヨコクビガメ属
- オオアタマヨコクビガメ属
- ナンベイヨコクビガメ属

ヨコクビガメ科（Pelomedusidae）はカメ目曲頚亜目に属する生物分類項の1つ。

[編集] 分布

Pelomedusinae アフリカヨコクビガメ亜科

アフリカ大陸、アラビア半島（イエメン、サウジアラビア南部）、マダガスカル、セイシャル諸島

Podocneminae ナンベイヨコクビガメ亜科

南アメリカ大陸、マダガスカル

[編集] 形態

最大種はオオヨコクビガメで最大甲長87cm、最小種はヒメハコヨコクビガメで最大でも12cm。ハコヨコクビガメ属は腹甲に蝶番を持ち蝶番より前の腹甲を可動させ蓋をすることができる。

[編集] 生態

河川や池沼に生息する。アフリカヨコクビガメ亜科は陸にもあがり乾季には夏眠を行う半水棲の種が多いのに対し、ナンベイヨコクビガメ亜科では河川に生息し日光浴や産卵以外は陸に上がらない水棲種が多い。頚部を垂直方向に曲げて頭部を甲羅の中に引っ込めることができないため、首を横に曲げて甲の縁につけることで頭部を守る。同じ曲頚亜目のヘビクビガメ科より原始的な仲間と考えられている。

[編集] 食性

食性は雑食性。アフリカヨコクビガメ亜科は肉食性の強い雑食性に対し、ナンベイヨコクビガメ亜科の大型種では植物性の傾向が強い。モンキヨコクビガメでは水面でプランクトン水ごと飲むという捕食行動をとる。

[編集] 分類

本科は2つの亜科に分けられるがそれぞれを独立した科とする説もある。

[編集] アフリカヨコクビガメ亜科 Pelomedusinae

ヌマヨコクビガメ属 Pelomedusa

Pelomedusa subrufa ヌマヨコクビガメ African helmeted turtle

ハコヨコクビガメ属 Pelusios

Pelusios adansonii アダンソンハコヨコクビガメ
Pelusios bechuanicus
Pelusios broadleyi
Pelusios carinatus セウネハコヨコクビガメ
Pelusios castaneus クリイロハコヨコクビガメ
Pelusios castanoides
Pelusios chapini オオハコヨコクビガメ
Pelusios cupulatta
Pelusios gabonensis モリハコヨコクビガメ
Pelusios marani
Pelusios nanus ヒメハコヨコクビガメ
Pelusios niger クロハコヨコクビガメ
Pelusios rhodesianus ヘンゲハコヨコクビガメ
Pelusios seychellensis
Pelusios sinuatus ノコヘリハコヨコクビガメ
Pelusios subniger ウスグロハコヨコクビガメ
Pelusios upembae
Pelusios williamsi

[編集] ナンベイヨコクビガメ亜科 Podocneminae

マダガスカルヨコクビガメ属 Erymnochelys

Erymnochelys madagascariensis マダガスカルヨコクビガメ

オオアタマヨコクビガメ属 Peltocephalus

Peltocephalus dumeriliana オオアタマヨコクビガメ

ナンベイヨコクビガメ属 Podocnemis

Podocnemis erythrocepchala ズアカヨコクビガメ
Podocnemis expansa オオヨコクビガメ
Podocnemis lewyana
Podocnemis sextuberculata ムツコブヨコクビガメ
Podocnemis unifilis モンキヨコクビガメ Yellow-spotted river turtle
Podocnemis vogli

[編集] 人間との関係

オオヨコクビガメは現地では卵を含めた食用や油の原料となるためしばしば乱獲されるが、現地で大規模に養殖もされている。

いくつかの種はペットとして流通、飼育されることがある。多くはヌマヨコクビガメ、クリイロヨコクビガメ（他種の名で販売されることも多い）、モンキヨコクビガメでアフリカヨコクビガメの2種に関しては丈夫でさほど大型化しないことから曲頚亜目のみならず水棲ガメの飼育入門種とも言える。モンキヨコクビガメは熱帯域に生息することと大型化し活発に泳ぐことから、一般家庭での飼育は冬でもある程度の水温を維持した大型のケージが必要になる。また国内の水族館でも繁殖例がある。