トムとジェリー
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トムとジェリー(英語原題 "TOM and JERRY")は、アメリカ合衆国の映画会社メトロ・ゴールドウィン・メイヤー (MGM) に所属していた、ウィリアム・ハンナ (William Hanna) とジョセフ・バーベラ (Joseph Barbera) が制作したアニメーション。カートゥーン(漫画映画)と呼ぶ方が的確かも知れない。
その後、ジーン・ダイッチ (Gene Deitch) やチャック・ジョーンズ (Chuck Jones) らによって続編が制作されたが、ハンナ=バーベラの2人による初期の作品に対しての評価がずば抜けて高い。
人気が非常に高い上、子供からも親しまれるキャラクターのため、イメージキャラクターとして使用する企業も多い。
注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。
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概要
体が大きく凶暴だが、おっちょこちょいでどこか憎めない部分のあるネコのトムと、体は小さいが頭脳明晰で、追い掛けてくるトムを事も無げにさらりとかわすネズミのジェリーのドタバタを、ナンセンスとユーモアたっぷりに描いた作品で、アカデミー賞を幾度となく受賞。日本でも、1964年にTBS系列で地上波初公開されて以来、幾度も繰り返し再放送(2006年現在は地方の民放やCSなどで放送されている)、ビデオとDVDも数多くリリースされ、非常に馴染みの深い作品である。PlayStation Portable向けのUMDとしてもリリースされており、こちらはワーナーのUMD980円キャンペーン時に最も高い売り上げを誇っている。なお日本のテレビ放送ではトムとジェリーの双方に声優が付いたが(テレビ朝日版の「新トムとジェリー」を除く)、元々は例外的な一部作品を除いて明確な台詞はなく、ナレーターの他は叫び声や効果音・音楽のみ(まれに歌声)で構成されていた。
また、現在ではぬいぐるみや文房具など、キャラクター商品でも人気が出ている。最近では、作品をモチーフにしたCM(日本生命の保険口座「生きるチカラ」)も放映されてい他、みちのく銀行(青森県)等一部の金融機関のコーポレートキャラクターにも採用されている。キャラクターゲームとしても度々題材に選ばれるなどしている。
誕生の背景
1930年代後半、当時アメリカでアニメーション、正しく言うならカートゥーンの分野では、ウォルト・ディズニー・カンパニーが人気面で先頭を走っており、これに目を付けた他の映画会社が負けじと、カートゥーンを手掛けることとなった。MGMも例外ではなく、新しいカートゥーンを創るべく、先述のウィリアム・ハンナ、ジョセフ・バーベラの2人のアニメーターに製作を依頼。こうして誕生したのが「トムとジェリー (TOM and JERRY)」であった。
だが当初、この猫と鼠の追い掛けっこをモチーフにしたカートゥーンは、現場サイドでの評判は決して良くなかったと言われている。そういった背景の中、1940年に第1作目「上には上がある (Puss Gets the Boot) 」をアメリカで公開。ただしこの作品が初めて公開された当時、"TOM and JERRY"というタイトルは付けられておらず、トムは別名の「ジャスパー (Jasper)」、ジェリーに至ってはまったく名前が付けられていなかった。製作も、お馴染みのハンナ=バーベラの2人の連名ではなく、ルドルフ・アイジング (Rudolf Ising) という、全く別の製作者の名前が冒頭で公開されていた。このあたりに、当初置かれていた「トムとジェリー」の立場というものが窺い知れる。
しかしいざ公開すると、この作品の人気が瞬く間に上昇し、ハンナ=バーベラの2人のアニメーターの名をアメリカ中に轟かせる結果となった。
なお、現在ではなかった話になっているが、もともとトムとジェリーは、大人向けのコミカルな風刺映画として公開されていた(新聞の4コマ漫画や風刺漫画のような)ものである。 当時のアメリカの映画館では、典型的な娯楽映画以外にも、テレビを持てない労働者向け、あるいは戦時中にはプロパガンダも兼ねてニュース映画なども上映されており、これらの上映時のフィルムの架け替えの時間を埋める作品として製作された。 1話の時間が短いのはそのためである。なお日本では、毎週・毎日放送する連続テレビアニメとして放送されたが、原作は年に1作品ずつの製作である。
従って、公開年次と内容をよく観察すると、作品一つ一つにその当時の社会風俗の描写、あるいは社会風刺が入っている。 風刺には、大都会へ上京したジェリーが、結局は都会に馴染めずに郊外の田舎に戻るといった分かりやすい物から、閑静な住宅街に住む黒人が飼い主として描写されているエピソード(当時のアメリカの状況を考えると、これは殆ど不可能)といった、現代の視点では一見気づき難いが、実は微妙な描写まで様々である。そもそも、タイトルの「トムとジェリー」自体が、アメリカ(あるいはイギリス)とドイツの当時の俗称である(* トムとジェリー (曖昧さ回避)も参照のこと)。
現代では、アメリカでも、普通のスラップスティックなアニメとして鑑賞されることも多いが、ある程度の年配者やアメリカの社会風俗を学んでいる人に対して、トムとジェリーを幼年向けのアニメ文化という前提で話すと困惑されるので、話題にする際は注意が必要である。
主人公
Tom
ドタバタコンビの一方。猫。正しくは"Thomas Cat (トーマス・キャット)"。色はグレーまたは水色。ジェリーをいじめることが好きだが、実はジェリーがいないととても寂しがるセンチメンタルな面も持ち合わせている。また、ジェリーとの共通の敵が表れると、共同作戦をすることもある。製作時期により顔の形、色が若干異なる。また、雌猫(トゥードル)に対して、非常に惚れっぽい一面も持っており、親友でもある野良猫のブッチとは恋の鞘当てを演じることもある。ちなみに両利きである。
音楽の才能に長け、特にピアノの演奏は絶品であるが(足の指でリストを弾けるほど)、指揮者としての才能はドタバタ劇の末、ジェリーに負けてしまう。しかし、プロの指揮者の形態模写は、過去二回の指揮振りを見る限りでは完璧であった。また、オーケストラの楽器の大半をこなすことができるほど、楽器への順応性が強い。なぜか大富豪の遺産を引き継ぐこともあるが、ジェリーの悪戯により相続を台無しにされることもある。
運動神経もはっきり言って異常ともいえるほどで、テニス、ボウリング、サーフィン、ビリヤード、槍投げなどレパートリーも広い。特にビリヤードではプロ顔負けのドローショット(引き球)を披露する。またバンクショットの名手であり、イージーボールでも必ずクッションを使う。ただし、ゴルフはPAR4で33打たたくなど、得意ではないようだ。
軽業のような妙な芸当にも秀でていて、ジャグリングなどを披露することもしばしばだが、これは専らジェリーに遊ばれている時に急場を凌ぐための芸当であることが多く、大抵は途中でジェリーに邪魔されて散々な結果に終わる。また、倒立の状態で、手の指だけで進むことができる。
ジェリーの穴やビリヤードのポケットなど、空間をねじ曲げることができる。
ジェリーの仕掛けた罠によく尻尾を挟まれるが、この時すさまじいまでの叫び声をあげる(大きく分けて「オゥーッホッホッホッ!」「アアアアアアアーーー!」の2種類がある)。マッチを擦るときはなぜか自分の尻で擦る。ただしこれはトム特有ではなく、ジェリーも同様に自分の尻を使うことがある。なお1940年当時のマッチは何に擦っても、火が付いた。
飲酒や葉巻を吸っているシーンから、人間年齢では成人していると思われる。そのためか体力があまりない。
下着?としてランニングシャツとさるまたを着用する。ブッチはじめ他のネコは、猿股だけか下着そのものを着ないことが多い。
作品によっては、世界猫連盟の事務総長、またねずみ取り選手権のチャンピオン。
Jerry
ドタバタコンビの一方。鼠。正しくは"Jerry Mouse (ジェリー・マウス)"。色は茶色。劇中、ハツカネズミに間違われることもある。トムに悪戯をすることが好きだが、トム同様、実はトムがいないととても寂しがるセンチメンタルな面も持ち合わせている。このため、トムが家から追い出されるとトムが家に戻れるように画策することもある。従兄弟のニブルスをトムがいじめたとき、脅威的な力を発揮することもある。両利き。
チーズが大好物だが、別段偏食はしない。文筆の才能に秀で、自ら手掛けた小説が大ヒットし、5万ドルの印税を手にしたこともある(トムと折半)。剣の腕前はトムと互角だが、ニブルスが加わることにより(加勢というよりはジェリーの邪魔ばかりしているのだが)トムに勝ってしまう。また、ダンスの腕も一流である。
普段はマッチ箱や菓子の箱などを利用した家具、オイルサーディンの缶でできたベッドのある(両親らしき写真も飾ってある)壁の鼠穴に住んでいるが、その旺盛な食欲を満たすために冷蔵庫や食卓を蹂躙する。また、家中のありとあらゆる場所に非常口とその経路を張り巡らせており、金庫の中さえも進入することができる。これによって、トムの隠したミルクを強奪したこともあった。
力持ちで、ジョレイーそっくりのいとこがいる。
いかなる場所に閉じ込められても必ず脱出できる。その脱出劇はイリュージョンさながらであり、トムをたびたび驚愕させる。携帯できるのこぎりのようなものを常備しているとも考えられる。
作品中では、圧倒的な勝率を誇り、トムの攻撃を完封することもあった。しかし、物語の序盤または中盤では劣勢なものの、最後に巻き返す作品が大半である。ジェリーが敗北する作品は実に3本ほどしかない。
飲酒や葉巻を吸っているシーンから、こちらも人間年齢では成人していると思われる。息が切れやすい。
作品一覧
年代順によって並べられている。表記は、英語原題(日本語サブタイトル、アメリカでの公開日)というようになっている。ただし、劇場公開時に別タイトルになっていた作品も一部あり。
ハンナ=バーベラ第1期(1940年~1958年)
アカデミー賞受賞、ノミネート作品が多く並ぶ。第二次世界大戦が行われた時代だけに、「勝利は我に」に代表されるような、戦時色(国威発揚)を色濃く残している作品も見受けられ、ヒトラーを揶揄するような表現も登場する。
1955年公開の「ひげも使いよう」までは、ハンナ=バーベラの2人は監督という立場で作品製作に携わっているが(製作はフレッド・クインビー名義)、その次の「素敵なママ」以降は、製作・監督の両面において、彼らがメインとして携わっている。
この時期の音楽を担当した作曲家スコット・ブラッドリーは、映像のあらゆる細かい動きにタイミングを合わせてふさわしい音楽を付けていくという、緻密な構成を備えたフルオーケストラ曲をそれぞれの作品のために書いている。同じ作品内でも場面によってジャズ風からクラシック風まで曲調がめまぐるしく変化する独特の伴奏音楽は、この時期の作品群の大きな魅力の一つである。
- Puss Gets the Boot(上には上がある、1940年2月10日)
- The Midnight Snack(夜中のつまみ食い、1941年7月19日)
- The Night Before Christmas(メリー・クリスマス、1941年12月6日)
- Fraidy Cat(お化け騒動、1942年1月17日)
- Dog Trouble(共同作戦、1942年4月18日)
- Puss 'n' Toots(バラ色の人生、1942年5月30日)
- The Bowling-Alley Cat(楽しいボーリング、1942年7月17日)
- Fine Featherd Friend(にわとりのおばさん、1942年10月10日)
- Sufferin' Cats(悪魔のささやき、1943年1月16日)
- The Lonesome Mouse(淋しがりや、1943年5月22日)
- The Yankee Doodle Mouse(勝利は我に、1943年6月26日)
- Baby Puss(赤ちゃんはいいな、1943年12月25日)
- The Zoot Cat(素敵なおさがり、1944年2月26日)
- The Million Dollar Cat(夢と消えた百万ドル、1944年5月6日)
- The Bodyguard(命の恩人、1944年7月22日)
- Puttin' On the Dog(猫はやっぱり猫でした、1944年10月28日)
- Mouse Trouble(ネズミ取り必勝法、1944年11月23日)
- The Mouse Comes to Dinner(トムのガールフレンド、1945年5月2日)
- Mouse in Manhattan(ジェリー街へ行く、1945年7月7日)
- Tee For Two(目茶苦茶ゴルフ、1945年7月21日)
- Flirty Birdy(可愛い花嫁さん、1945年9月22日)
- Quiet Please(ただいまお昼寝中、1945年12月22日)
- Springtime for Thomas(春はいたずらもの、1946年3月30日)
- The Milky Waif(捨てネズミ、1946年5月18日)
- Trap Happy(仲間割れ、1946年6月29日)
- Solid Serenade(恋ははかなく、1946年9月1日)
- Cat Fishin'(変な魚釣り、1947年2月22日)
- Part Time Pal(トラになったトム、1947年3月15日)
- The Cat Concerto(ピアノ・コンサート、1947年4月26日)
- Dr.Jekyll and Mr.Mouse(あべこべ物語、1947年6月14日)
- Salt Water Tabby(海のバカンス、1947年7月12日)
- A Mouse in the House(こわいお手伝いさん、1947年8月30日)
- The Invisible Mouse(透明ネズミ、1947年9月27日)
- Kitty Foiled(なかよし、1948年6月1日)
- The Truce Hurts(仲良し同盟、1948年7月17日)
- Old Rockin' Chair Tom(強敵あらわる、1948年9月18日)
- Professor Tom(やんちゃな生徒、1948年10月30日)
- Mouse Cleaning(お掃除はこうするの、1948年12月11日)
- Polka Dot Puss(ウソをついたら、1949年2月26日)
- The Little Orphan(台所戦争、1949年4月30日)
- Hatch Up Your Troubles(いたずらきつつき、1949年5月14日)
- ※後にリメイクされる。
- Heavenly Puss(天国と地獄、1949年7月9日)
- The Cat and The Mermouse(海の底はすばらしい、1949年9月3日)
- Love That Pup(ここまでおいで、1949年10月1日)
- Jerry's Diary(ジェリーの日記、1949年10月22日)
- Tennis Chumps(テニスなんて楽だね、1949年12月10日)
- Little Quacker(母をたずねて、1950年1月7日)
- Saturday Evening Puss(土曜の夜は、1950年1月14日)
- ※アメリカTV放送時には「お手伝いさん」が白人女性に描き直されている。 尚、どのタイミングで変更されたのかは不明。日本で再放送をしている間は 足や手しか見えない黒人女性である。他の作品でも黒人女性は登場いるが、書き換えられているのはこの作品のみである。 (1950年劇場公開時は黒人女性と思われる)
- Texas Tom(西部の伊達ねずみ、1950年3月11日)
- Jerry and the Lion(逃げて来たライオン、1950年4月8日)
- Safety Second(花火はすごいぞ、1950年7月1日)
- Tom and Jerry in the Hollywood Bowl(星空の音楽会、1950年9月17日)
- The Framed Cat(復讐もほどほどに、1950年10月21日)
- Cue Ball Cat(玉つきゲームは楽しいね、1950年11月25日)
- Casanova Cat(計算ちがい、1951年1月6日)
- Jerry and the Goldfish(ジェリーと金魚、1951年3月3日)
- Jerry's Cousin(ごきげんないとこ、1951年4月7日)
- Sleepy-Time Tom(トムさんと悪友、1951年5月26日)
- His Mouse Friday(南の島、1951年7月7日)
- ※当初、日本語タイトルは「南の島には土人がいたよ」だったが、放送禁止用語に抵触したために現在のタイトルになった。
- Slicked-up Pup(パパは強いな、1951年9月8日)
- Nit-witty Kitty(ショックで直せ、1951年10月6日)
- Cat Napping(ふんだりけったり、1951年12月8日)
- The Flying Cat(トム君空を飛ぶ、1952年1月12日)
- The Duck Doctor(おしゃべり子ガモ、1952年2月16日)
- The Two Mouseketeers(パーティ荒し、1952年3月15日)
- Smitten Kitten(恋のとりこ、1952年4月12日)
- Triplet Trouble(可愛い子猫と思ったら、1952年4月19日)
- Little Runaway(可愛い逃亡者、1952年6月14日)
- Fit to be Tied(ブルおじさん、1952年7月26日)
- Push-Button Kitty(人造ネコ、1952年9月6日)
- Cruise Cat(夢と消えたバカンス、1952年10月18日)
- The Dog House(お家はバラバラ、1952年11月29日)
- The Missing Mouse(恐怖の白ネズミ、1953年1月10日)
- Jerry and Jumbo(ジェリーとジャンボ、1953年2月21日)
- Johann Mouse(ワルツの王様、1953年3月21日)
- That's My Pup(パパの教育、1953年4月21日)
- Just Ducky(おかしなアヒルの子、1953年9月5日)
- Two Little Indians(インディアンごっこ、1953年10月17日)
- Life with Tom(トム氏の優雅な生活、1953年11月21日)
- Puppy Tale(親切なトム、1954年1月23日)
- Posse Cat(うらぎり者は去れ、1954年1月30日)
- Hic-cup Pup(止まらないシャックリ、1954年4月17日)
- Little School Mouse(ネズミの学校、1954年5月29日)
- Baby Butch(腹ぺこブッチ、1954年8月5日)
- Mice Follies(氷あそび、1954年9月4日)
- Neapolitan Mouse(ナポリよいとこ、1954年10月2日)
- Downhearted Duckling(オーバーな奴、1954年11月13日)
- Pet Peeve(いそうろう、1954年11月20日)
- Touche, Pussy Cat!(武士道はつらい、1954年12月18日)
- ※劇場公開時:剣豪ジェリー
- Southbound Duckling(南へ行こう、1955年3月12日)
- Pup on a Picnic(ブルさんのピクニック、1955年4月30日)
- ※劇場公開時:わんちゃんのピクニック
- Mouse for Sale(白ネズミは人気者、1955年5月21日)
- Designs on Jerry(失敗は成功のもと、1955年9月2日)
- Tom and Cherie(武士道修行も楽じゃない、1955年9月9日)
- ※劇場公開時:ジェリーの迷剣士
- Smarty Cat(映画大会、1955年10月14日)
- Pecos Pest(ひげも使いよう、1955年11月11日)
- That's My Mammy(素敵なママ、1955年11月19日)
- The Flying Sorceress(空飛ぶほうき、1956年1月27日)
- The Egg and Jerry(1956年3月23日)
- ※"Hatch Up Your Troubles(いたずらきつつき)"のリメイク版。日本では未公開。
- Busy Buddies(赤ちゃんは楽だね、1956年5月4日)
- Mustle Beach Tom(楽しい浜べ、1956年9月7日)
- Downbeat Bear(ダンスは楽し、1956年10月21日)
- Blue Cat Blues(悲しい悲しい物語、1956年11月16日)
- Barbecue Brawl(バーベキュー戦争、1956年12月14日)
- Tops with Pops(1957年2月22日)
- ※"Love That Pup(ここまでおいで)"をシネマスコープ版でリメイクしたもの。日本では未公開。
- Timid Tabby(なにがなんだかわからない、1957年4月19日)
- Feedin' the Kiddie(1957年6月7日)
- ※"The Little Orphan(台所戦争)"をシネマスコープ版でリメイクしたもの。日本では未公開。
- Mucho Mouse(気楽に行こうよ、1957年9月6日)
- Tom's Photo Finish(みーちゃったみーちゃった、1957年11月1日)
- Happy Go Ducky(おめでたいアヒル、1958年1月3日)
- Royal Cat Nap(王様を起こさないで、1958年3月7日)
- The Vanishing Duck(忍法ネコだまし、1958年5月2日)
- Robin Hoodwinked(我こそ勇者、1958年6月6日)
- tarkar in enter(いたずら魚釣り、1988年11月9日)
ジーン・ダイッチ期(1961年~1962年)
- Switchin' Kitten(猫はワンワン犬はニャーオ、1961年9月7日)
- Down and Outing(友達はいいな、1961年10月26日)
- It's Greek to Me-ow(ギリシャ物語、1961年12月7日)
- High Steaks(自慢のバーベキュー、1962年1月1日)
- Mouse into Space(ジェリーの宇宙飛行士、1962年2月1日)
- Landing Stripling(手ごわい奴、1962年4月1日)
- Calypso Cat(やきもちやき、1962年6月1日)
- Dicky Moe(白いくじら、1962年7月1日)
- The Tom and Jerry Cartoon Kit(お人形新発売、1962年8月1日)
- Tall in the Trap(西部のあばれもの、1962年9月1日)
- Sorry Safari(狩りはこりごり、1962年10月1日)
- Buddies Thicker Than Water(くたびれもうけの魚釣り、1962年11月1日)
- Carmen Get It!(新カルメン物語、1962年12月1日)
チャック・ジョーンズ期(1963年~1967年)
- Penthouse Mouse(お好みサンド、1963年)
- The Cat Above and The Mouse Below(オペラ騒動、1964年)
- Is There a Doctor in the Mouse?(ジェリー博士の超能力、1964年)
- Much Ado About Mousing(ジェリーの親友、1964年)
- Snowbody Loves Me(冬の夜ばなし、1964年)
- The Unshrinkable Jerry Mouse(ジェリーと子猫、1964年)
- Ah Sweet Mouse-Story of Life(追いつ追われつ、1965年)
- Tom-ic Energy(逃げろや逃げろ、1965年)
- Bad Day At Cat Rock(まるでツイてない日、1965年)
- The Brothers Carry-Mouse-Off(とんだ災難、1965年)
- Haunted Mouse(魔術師ネズミ、1965年)
- I'm Just Wild about Jerry(油断大敵、1965年)
- Of Feline Bondage(ジェリーの仕返し、1965年)
- The Year of the Mouse(ジェリーのいたずら作戦、1965年)
- The Cat's Me-Ouch(忠犬ブル公、1965年)
- Duel Personality(果てしなき決闘、1966年)
- Jerry, Jerry Quite Contrary(ジェリーの夢遊病、1966年)
- Jerry Go-Round(象さんはジェリーの味方、1966年)
- Love Me, Love My Mouse(プレゼント騒動、1966年)
- Puss 'N' Boats(水兵さんも楽じゃない、1966年)
- Filet Meow(カワイコ金魚ちゃん、1966年)
- Matinee Mouse(仲直りはしたものの、1966年)
- The A-Tom-Inable Snowman(銀世界の追跡、1966年)
- Catty Cornered(1+1は敵の数、1966年)
- Cat and Dupli-Cat(サンタルチアの夜、1966年)
- O-Solar-Meow(トムとジェリーウォーズ、1966年)
- Guided Mouse-Ille(未来戦争、1966年)
- Rock 'N' Rodent(ロックンロール騒動、1967年)
- Cannery Rodent(ジョーズの追跡、1967年)
- The Mouse from H.U.N.G.E.R.(001/7 チーズに愛をこめて、1967年)
- Surf-Bored Cat(サーフィンに挑戦、1967年)
- Shutter Bugged Cat(必殺ネズミ取り、1967年)
- Advance and Be Mechanized(アベコベ時代、1967年)
- Purr-Chance to Dream(夢よもう一度、1967年)
ハンナ=バーベラ第2期(1975年)
「The New Tom & Jerry Show」というタイトルでテレビシリーズとして製作。
暴力描写の規制のため、トムとジェリーが喧嘩をしない。
- aidontorack-chocolate(チョコレートは嫌い!、1975年7月27日)
トムとジェリーキッズ(1990年)
トムとジェリーの幼年期を描いたアニメ作品。
トムとジェリーの大冒険(1992年)
初の長編映画作品。
トムとジェリー魔法の指輪(2001年)
2度目(?)の長編映画。
トムとジェリー ワイルドスピード(2005年)
3度目(?)の長編映画。
個性派揃いの名脇役たち
トムとジェリーを語る上で重要視されているものに、脇役の存在が挙げられる。事実、ハンナ=バーベラ第1期には、ニブルスやスパイク、ブッチなど、個性的な脇役たちによって、話を盛り上げていくこともしばしばあった。ジーン・ダイッチ期、チャック・ジョーンズ期の評価が今ひとつな理由に、こうした脇役を育てられなかったことが原因とする意見もある。
- ニブルス(ジェリーの従兄弟、または孤児)
- タフィーという別名(類似の別のキャラクター?)もある。また、インディアンの恰好をして、2匹登場することもある。灰色で、大きな安全ピンで留めたおむつを着用している点が特徴的。ジェリーとともに、トムとフェンシング対決をすることが多い。
- このキャラクターの登場する話は、数あるトムとジェリーの話でも特にドタバタの激しい点が挙げられる。アカデミー賞を獲得した「パーティ荒し」などは、その最たる例と言えよう。
- なお、ジェリーの従兄弟はニブルスの他にもう一匹腕力の強い者(マッスル)がいる。
- スパイクとタイク(ブルおじさんと息子)
- もともとは凶暴なキャラクターとして登場したスパイクだが、登場回数を重ねていく毎に性格が次第に丸くなっていった。子供を授かったあとその傾向が強い。子供のタイクを授かっているが、なぜ子供が誕生したのかは謎のままである。骨を好物にし、しばしばそれを舐めているが、この骨を巡るドタバタ劇もある。怪力で努力家であるが、割と間抜けな面も持ち合わせている。諸般の事情でトムをしばしば目の仇にするが、これを出し抜こうとするトムとのやり取り(更にこの試みを邪魔するジェリー)を軸に展開するストーリーも多い。ジェリーとは比較的友好関係にある場合が多いものの、そのジェリーによっても散々な目に遭うこともある。
- なお、登場する話によっては、スパイクという名前ではなく、キラーやブッチ(トムの悪友の名前)という名前で登場することもある。また、「天国と地獄」では、地獄の釜ゆでの番人役も務めている。毛皮は灰色であるが、服のように脱いだりすることができる。
- 彼らが登場する回で、一度だけトムが勝利した作品がある。ごくまれにだが、トムと共同戦線を張ることがある。
- トムの悪友(ブッチ他)
- 野良猫のブッチ(黒猫・赤い髪?)はしばしばトムと恋人を巡って争う関係で、自信家で喧嘩も強い。どちらがジェリーを食べるかで揉めることもある。しかし一緒に遊ぶこともあり、野良猫仲間とのジャズセッションはかなりのものである。テニスもうまい。ブッチが単独で登場する際は、最初に、「虹の彼方に (Over the Rainbow)」を口ずさんでいたり、BGMとして流れたりすることが多い。
- 雌猫(トゥードル他)
- 優美な白猫で、主にトムとブッチを誘惑しては、彼等の友情と恋仲を天秤に掛けさせる存在。ちょっと太目で子供っぽいトゥーツなど複数が登場する。時々ジェリーとも仲が良かったりする。
- 金魚
- 金魚鉢などに住んでいる。ジェリーと親友であることが多いが、ブッチが狙っていて、主人に怒られることを怖れたトムが守ることもある。
- アヒル
- 全く泳げなかったり、トムを母親と思い込んだり、絶望の余り猫に食べられたがったり、登場する話によってキャラクターも様々な子供のアヒル。黄色い毛。ぐちっぽくて傍迷惑な泣き虫であることが多い。猫をも恐れぬ気の強い母親アヒルがいる。
- カナリア
- 勇敢な性格で、ジェリーの友達。ジェリーの危機にボウリングの球を持って飛ぶなど、意外と力持ちである。物理が得意。
- 主人(男性・女性)
- 白人夫婦・赤ちゃんもいるようだが、あまり登場しない。よく出かける。男性の方は無類のイヌ派でもあるようだが、女性の方は小さくか弱い生き物が好きなようだ。その点で何故トムが飼われているのかが謎となるが、どちらもいたって動物好きのようではある。犬と猫・猫と小鳥や金魚やハツカネズミと仲良くするよう言い付けるなど少々無茶な要望をする、のんき家族である。
- お手伝いさん
- 登場すると足や手しか見えない・全身が出たのは後姿のみで、顔が出たことはない大柄で気の強い黒人女性。トムの飼い主にも見えるが、イタズラしたトムには容赦がない(実際はジェリーのイタズラなのだが)。野球の外野手顔負けの、遠投の名手でもある。腕力も相当なものがある。ネズミが大嫌いなため悲鳴を挙げてしまうほどで、しばしばトムとジェリーの追い掛けっこに巻き込まれては散々な目にあっているほか、時々ジェリーにからかわれている。しかしそれでもジェリーを家から追いだしたことがある。ポーカー(ブリッジとの訳もある)に目が無いようだ。お手伝いさんというわりには家でパーティーの準備をしたりしている。寝室は家の二階。入れ歯をしているらしいが、いつでも元気いっぱいである。
- ジョージ
- トムのいとこでトムそっくり。ところがネズミ恐怖症。トムと団結してジェリーを撃墜した。トムが勝利する数少ない作品に登場した。
- アンクル・ペコス
- ジェリーのおじさんで、TV出演のためテキサスからやってきた。トムのヒゲを弦に欲しがる。
- ライオン
- サーカスから逃げてきた気の弱いライオン。
- 子象(ジャンボ)
- 列車から転げ落ちた子象がジェリーと仲良くなる。全身にペイントを施して巨大ネズミに変装し、トムを大いに慌てさせた。
- 熊
- サーカスから逃げてきた熊。音楽を聴くと踊り出す。
- オットセイ
- サーカスから逃げ出したオットセイ。ジェリーと友達になる。
- 白いネズミ
- 研究所で作られた強力な爆弾ネズミ。ジェリーがこれのマネをした。
- 蟻の群れ
- 行進曲とともに現れるアリ。なぜか頭の部分が赤い。ステーキ肉や果物・野菜・サンドイッチなど、ありとあらゆる食料品を強奪していく。その集団力は驚異的なもので、誰も阻むことができない。また、小さい身体にしては歩く時の衝撃が非常に大きく、トムが乗っているハンモックをも地震のように揺らすほどである。
劇中で使われたアイテム類
劇中で使われるアイテムは「トムとジェリー」のドタバタを盛り上げるのに非常に欠かせないものとなっている。なお、広義でアイテムの意味を捉えれば、トムの尻尾もアイテムに含めうるかもしれない。
- 大きなビーフ・ステーキ(しばしばスパイクが焼く。非常に巨大だが、焼き始めると、あっという間に縮んでしまう)
- 七面鳥の丸焼き(丸呑みしたり、投げたり、着たりする)
- チーズ(穴が空いているためエメンタールチーズと推察できる。第2話で初登場)
- ゼリー(非常に弾力性がある、カラフルで透明な食品)
- パイ(パーティのパイはジェリーのパイ投げに使われる)
- シャンパン(のコルク栓が弾丸に)
- ばね式の鼠取り(大抵は餌としてチーズが乗っかっている。初登場は第3話)掛かるのはトムの尻尾。
- 蠅叩き(ジェリーを叩く道具)
- 火掻き棒(ジェリーを叩く道具だが、ジェリーよりは柔らかい)
- 葉巻(ジェリーがトムに差し出し、トムはそれを勿体ぶって吸うが、大概の場合それは葉巻に偽装されたダイナマイトである)
- フライパン(主にトムを引っ叩く道具だが、まれに調理に用いられる)
- マッチ(主に足の指にはさんで火を放つ道具・ジェリーの家具の材料。擦るときはなぜか自分の尻で擦る)
- ロウソク
- アイロンとアイロン台(第2話で初登場)
- ブラジャー(ジェリーのパラシュート)
- コルセット(トムが化けるためや、空を飛ぶのに利用)
- U字型の磁石(小さいながらも驚異的な磁力を誇り、任意の鉄製品を吸引する)
- ミルク(トムの大好物・毎朝大きな瓶に入れられて配達される)
- タマゴ(投げる物)
- 大きな冷蔵庫(色々な物が入っていて豪華。第2話で初登場)
- ピクニック・セット(大きなサンドイッチやソーセージが入っている)
- お皿(投げたり割ったりするもの)
- 家具(バリケードに使われる)
- 絨毯(ジェリーがこれに隠れて移動する)
- ブラインド(トム他が巻き込まれる)
- グラス(同上)
- ビリヤード(トムの超絶的キュー捌きを披露する道具)
- ボウリング(投擲するための球)
- ゴルフ(トムはあまり上手ではないらしい)
- テニス
- スケート
- ローラースケート
- ピアノ(トムが才能を発揮する道具・ジェリーの家。トムが演奏中に鍵盤の蓋が閉まり、手を挟まれる)
- ギター(トムが奏でるか、トムを奏でるための道具)
- ウッド・ベース(トムが足で弾きながら歌うのは有名)
- シンバル
- 乳母車
- 箒(ほうき)
- 金熊手(二つセットで庭に落ちていて、トムが踏むと柄が起き上がり顔にあたる)
- トムの枕(ふかふかの羽毛枕である)
- 透明化アイテム(実験セットの消えるインク、バニシングクリーム、魔法の薬)
- 投げ縄(トムがジェリーを捕まえるための道具)
- 花火・爆竹・爆弾(小さくても強力)
- 剣-トムの尻尾がよく切られる。トムとジェリーと腕前は互角。
- 銃-鳥銃、拳銃など様々(当たっても死なない)
- ダイナマイト(爆発しても死なない。ただし「ネズミ捕り必勝法」ではトムが大爆発の末ハープを弾きながら昇天している)
- 人造ネコ(足の車輪で滑走する)
- リモコン-操作するとアンテナから稲妻の形をした電波が出る
- 白旗-降参のサイン(トムが多用・休戦のサインにも利用される)
- 缶詰(または、その空き缶)
- ハンモック(昼寝以外に用途多数)
- オーブントースター
- 芝刈り機(手動のものとエンジン付がある。ジェリーがエンジンをかけると暴走し、トムを刈る)
- 釣竿
- 斧、鋏などの刃物
- ラッパ
- 電球(破裂すると跡形もなく消える)
- コンセント(電気製品のほか、トムにも電力を供給する)
- フォーク(主にトムの尻に刺さる)
- 遺書(スパイクに制裁される前にトムが書く。タイトルは「MY WILL」。ちなみにこの回ではなんとトムが勝利している)
- 墓(トムが自分で掘って自分を埋める)
- 麻酔薬
- やかん(たいていダイナマイトが放り込まれる)
- メールボックス(たまに郵便物が来る)
- 蓄音機(どうやらSP用蓄音機。鋼鉄針を入れるところがある)
- 空気入れ(トム/ジェリーを風船のように膨らませることができる。針等と併用すると部屋中を飛び回らせることも)
- 自動車(トムが轢かれてペッタンコになる。保健所のトラックだと、ジェリー以外が中に放り込まれることもある)
- サボテン(トムの尻等に刺さったあと、水を飲むと刺さった穴から漏れる)
- 縫い針(トム、ブッチ、スパイクなどの尻に突き刺す)
- ゴミ箱(主にトムが飛び込む。スロットマシン形式のものもあり、大当たりが出て、大量のゴミと一緒に排出される)
日本でのTV放映
トムとジェリー
1964年5月13日から1966年2月23日まで水曜日の19:30 - 20:00にTBS系列で放映。本放送時の提供はサンスターシオノギ(当時、サンスター社は歯磨き粉に関して塩野義製薬と業務提携していた)。放送終了後も、1990年頃までは何度も再放送が繰り返されていたが、現在では権利上の問題(後述)で再放送やソフト化は困難と思われる。
主題歌の「トムとジェリー」は、作詞・作曲三木鶏郎で、梅木マリ(後の松平マリ子)とフォーコインズによって歌われており、現在発売中のビデオおよびDVDにも収録されている(なお、この曲は当時レコードでは発売されず、ソノシートのみの発売だった。現在はもちろんCDがある)。
声の出演
新トムとジェリー
1970年代、日曜日の19:30 - 20:00に日本教育テレビ(テレビ朝日)系で放映。「The New Tom and Jerry Show」を日本で放映したもの。主題歌はアメリカ版のものを使用している。トムとジェリーの台詞なし。TBS版「トムとジェリー」の印象が強烈な一部の視聴者からは違和感が大きいという声もあった。
なお、本作は日本ではビデオ化されていない。日本で1992年にビデオで発売された「新トムとジェリー」は「トムとジェリーキッズ」のビデオ化で、本作とは別物。
トムとジェリー大行進
1980年から1981年に日本テレビ系、木曜スペシャル枠で「おかしなおかしな トムとジェリー大行進」として単発で放映。その後1981年から1982年まで日本テレビ系でレギュラー番組として放映。
声の出演
トムとジェリーとゆかいな仲間
2000年10月1日から2001年6月24日まで日曜日の7:00 - 7:30にテレビ東京系で放映。主題歌はTBS版で使われた「トムとジェリー」をそのまま使用している。
声の出演
トムとジェリーの大冒険
2005年にカートゥーンネットワークのカートゥーンネットワークシアターで放映されていた。
声の出演
日本国内地上波放送時の前後番組
TBS系 水曜19:30枠 | ||
---|---|---|
前番組 | トムとジェリー | 次番組 |
アラカザンの魔法 | てんてこ漫遊記 | |
テレビ東京系 日曜7:00枠 | ||
7:00-知ってる介!護 7:25-TXN HOTテレビ |
トムとジェリーとゆかいな仲間 | パワーパフガールズ (水曜18:30から移動) |
日本で発売されたビデオ・DVD版
新トムとジェリー
声の出演
トムとジェリー(DVD版)
声の出演
なぜか、「パパは強いぞ」、「赤ちゃんは楽だね」、「みーちゃったみーちゃった」は未収録。 作品により、トムとジェリーの声優が異なる。
TBS版で挿入されたアニメ作品
TBS版「トムとジェリー」では、30分番組のうち「トムとジェリー」を2作品放送。その間に他のキャラクターを主人公としたアニメーション(主にテックス・アヴェリー作品)が1作品挿入されて放送された。
下記のリスト表記は1990年に日本の地上波で再放送された時の放送順、英語原題(日本語サブタイトル、アメリカでの公開日)というようになっている。なお、初回放送時(1964年)とは順番が違う可能性もあり、各地方放送局によって違っているようである。※1990年での広島市民放テレビ放送での順番(広島ホームテレビ)
- HALF-POINT PIGMY(デカ吉とチビ助のアフリカ探検 1948年8月17日)
- RED HOT RANGERS(デカ吉とチビ助の消防士 1947年5月31日)
- HENPECKED HOBOES(デカ吉とチビ助のニワトリ狩り 1946年10月26日)
- HOUNTED HUNTERS(デカ吉とチビ助の野良犬狩り 1947年4月12日)
- DEPUTY DROOPY(呼べど叫べど 1955年10月28日)
- THREE LITTLE PUPS(勝利はいただき 1953年12月26日)
- OUT-FOXED(いかさま狐狩り 1949年11月5日)
- SHEEP WRECKED(まぬけな狼 1958年2月7日)
- GRIN AND SHARE IT(お金と友情 1957年5月17日)
- CABALLERO DROOPY(メキシコよいとこ 1952年9月27日)
- WAGS TO RICHES(財産を狙え 1949.8.13)
- DROOPY'S GOOD DEED(最優秀ボーイスカウト 1951年5月5日)
- THE CHUMP CHUMP(スポーツの王様 1950年11月4日)
- DROOPY'S DOUBLE TROUBLE(双児騒動 1951年11月17日)
- HOMESTEADER DROOPY(西部開拓史 1954年7月10日)
- DROOPY LEPRECHAUN(幸福を呼ぶ小人 1958年7月4日)
- DRAG-ALONG DROOPY(西部の大決闘 1954年1月30日)
- SENOOR DROOPY(チャンピオン誕生 1949年4月9日)
- DIXIELAND DROOPY(デキシーランド犬 1954年12月4日)
- MUTTS ABOUT RACING(スピード狂 1958年4月4日)
- SHOOTING OF DAN MCGOO(迷探偵ドルーピー西部の早射ち 1945年3月3日)
- BLACKBOARD JUNGLE(いたずら教室 1957年10月4日)
- DAREDEVIL DROOPY(ドルーピー君サーカスへ行く 1951年3月31日)
- COCKADOODLE DOG(ブルさんはおねむ 1951年2月10日)
- SCAT CATS(名犬チビ 1957年7月26日)
- DUMB HOUNDED(つかまるのはごめん 1943年3月20日)
- CELLBOUND(逃げてはみたけど 1955年11月25日)
- GARDEN GOPHER(いたずらモグラ 1950年9月30日)
- HALF-PINT PALOMINO(めんこい子馬 1953年9月26日)
- BIRD-BRAIN BIRD DOG(小鳥が好き 1954年7月30日)
- LITTLE WISE QUACKER(かしこい子がも 1952年11月8日)
- SLEEPY TIME SQUIRREL(只今静養中 1954年6月19日)
- GOGGLE FISHING BEAR(海中探検 1949年1月15日)
- COBS AND ROBBERS(かかしにご用心 1953年3月14日)
- BUSYBODY BEAR(親切好き 1952年12月20日)
- HEIR BEAR(宝さがし 1953年5月30日)
- WEE WILLIE WILDCAT(良い子のしつけ方 1953年6月20日)
- BARNEY'S HUNGRY COUSIN(なんでもいただき 1953年1月31日)
- IMPOSSIBLE POSSUM(どちらが賢いか 1954年3月28日)
- ROCK-A-BYE BEAR(冬眠中はお静かに 1952年7月26日)
- BAD LUCK BLACKIE(呪いの黒猫 1949年1月22日)
- MAGICAL MAESTRO(へんてこなオペラ 1952年2月9日)
- THE FIRST BAD MAN(悪人の誕生 1955年9月30日)
- LUCKY DUCKY(ウルトラ子ガモ 1948年10月9日)
- SYMPHONY IN SLANG(へんな体験記 1951年6月6日)
- LITTLE JOHNNY JET(ぼくはジェット機 1953年4月18日)
- THE FLEA CIRCUS(ノミのサーカス 1954年11月6日)
- HOUSE OF TOMORROW(こんなお家は 1949年6月11日)
- DOGGONE TIRED(ねむいウサギ狩り 1949年7月30日)
- THE CUCKOO CLOCK(恐怖よサラバ 1950年6月10日)
- VENTRILOQUIST CAT(腹話術は楽し 1950年5月27日)
- FARM OF TOMORROW(楽しい農場 1954年9月18日)
- THE CAT THAT HATED PEOPLE(月へ行った猫 1948年11月20日)
- LITTLE RURAL RIDING HOOD(田舎狼と都会狼 1949年9月17日)
- NORTHWEST HOUNDED POLICE(迷探偵ドルーピーの大追跡 1946年8月3日)
- BILLY BOY(何でもウメェー 1954年5月8日)
- ONE CAB'S FAMILY(ボクはスポーツカー 1952年5月15日)
- CAR OF TOMORROW(ステキな自動車 1951年9月22日)
- THE PEACHY COBBLER(森の小さな靴屋さん 1950年12月9日)
- FIELD AND SCREAM(善人エド 1955年4月30日)
- T.V. OF TOMORROW(うらやましいテレビ 1953年6月6日)
- COUNTERFEIT CAT(腹ペコ野良猫 1949年12月24日)
- ONE DROOPY KNIGHT(竜退治 1957年12月6日)
ちなみにテレビ東京版「トムとジェリーとゆかいな仲間」ではトゥイーティーやチキチキマシン猛レースなどが挿入された。
豆知識
- 現在発売されているビデオやDVDで日本初放映時と声優が異なるのは権利関係が原因である。
- 日本初放映時はトムとジェリーの日本での放映・販売権をトランスグローバルが持っていたのに対し、現在ではワーナー・ホーム・ビデオが持っている。
関連作品
- 1945年にジェリーがジーン・ケリーと映画「ウォーリー・ソング(『錨を上げて』Anchors Aweigh)」で共演した。
- アメリカのテレビアニメーションザ・シンプソンズの劇中アニメ「イッチー&スクラッチ (The Itchy & Scratchy Show)」はトムとジェリーのパロディになっている。
- カートゥーンと実写の驚異的な合成によって撮影されたロジャー・ラビット(1988年公開)では様々なカートゥーンキャラクターが登場した。同作品には当初、MGMの人気カートゥーンとしてトムとジェリーも作中に登場させることも検討されたが、米国では「トムとジェリー」が明確な台詞を持たないアドリブ・カートゥーンであったため、作中「私生活もある俳優として出演させる」ことが断念されたという。なお同作品ではカートゥーン界の大御所キャラクターとして、ミッキーマウスとバックスバニーが夢の競演を果たしたほか、同シリーズからはドルーピーが出演した。
外部リンク
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