ステーキ
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ステーキ(Steak)とは、肉などを厚めに切って焼く料理である。狭義には、直火ではなく平らな鉄板の上にのせて焼くものを指す。日本では、単にステーキと言った場合には牛肉を用いたものを指すのが普通だが、他にも豚肉や鶏肉、サケ、マグロ、アワビなど様々な素材が用いられる。
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[編集] 種類
焼く素材によって次のように分けられる。
- ビーフステーキ(ビフテキ)
- 牛肉を使用。サーロイン、ヒレ肉、ロースなどがよく用いられる。
- ポークステーキ(トンテキ)
- 豚肉を使用。
- ラムステーキ
- 子羊肉を使用。
- チキンステーキ
- 鶏肉を使用。
- サーモンステーキ
- サケを使用。
- マグロステーキ
- マグロを使用。カジキマグロを用いる場合が多い。
- アワビステーキ
- アワビを使用。高級店ではクロアワビを用いる場合が多い。
- 鯨ステーキ
- 鯨を使用。
ステーキは生肉をつかった平らなものが多いがそうでないものもある。形状や加工品などを使ったステーキの例として次のようなものが挙げられる。
- サイコロステーキ
- 肉をサイコロ状に切ったもの。
- ハンバーグステーキ(ハンバーグ)
- 挽肉を平らにして焼いたもの。
- ハムステーキ
- ハムを平らに切って焼いたもの。
- 豆腐ステーキ
- 水分を切った豆腐を、平らに切って焼いたもの。
- サボテンのステーキ
- ウチワサボテンを焼いたもの。
- タルタルステーキ
- 牛肉、馬肉などをミンチにし、薬味と混ぜ合わせて生食する。
- コンニャクステーキ
- そのままの板コンニャクの表面に格子状の切れ目を浅く入れ、焼いたもの。
[編集] 調理
単純な料理のため、肉そのものの品質が味に大きく影響する。通常、数日間から数週間、冷蔵庫で組織中の酵素により熟成させた肉を使用する。松阪牛などを使う高級焼肉店などの中には肉にカビが生えるまで熟成させ、肉の中心部のみ使用する店もあり、これを乾燥熟成肉と呼ぶ。(チーズや鰹節の製法とおなじ。)つまり、旨い店とそうでない店の選び方の一つでもある。 肉そのものの品質が良ければ、スパイスやステーキ・ソースは不要で、塩のみで十分に旨い。また、これが本当に旨い肉を堪能する本当の食べ方だとする美食家が少なくない。
焼き加減には次のようなものがある。
- ブルー
- 限りなく生に近い状態
- ベリーレア
- ブルーとレアの中間
- レア
- 表面のみを焼いた「鰹のたたき」のような状態
- ミディアムレア
- レアとミディアムの中間
- ミディアム
- 切るとほぼ全体に色が変わっているが肉汁は生に近い状態
- ミディアムウェル
- ミディアムとウェルの中間
- ウェル
- よく焼いた状態
- ウェルダン
- ウェルよりもよく焼いた状態
日本では、レア、ミディアム、ウェルダンの3分類か、これにミディアムレアを加えた4分類の指定が可能なことが多い。(ウェルダンは、英語のwell-doneからきている。よくウェルダムという人がいるが、これは誤り。)
本来の味付けは塩のみのシンプルなものであったが、後にスパイス文化が世界的に広まると、コショウやナツメグ等の香辛料が加わり、現代ではステーキ・ソースなどもあるが、和風ステーキと銘打ったものは大根おろしとポン酢醤油で味付けをする場合がある。紫蘇、おろしニンニクやおろしショウガを使っても美味しい。
付け合わせにジャガイモ・ニンジン・ブロッコリー・コーンなどの野菜が盛りつけられることが多い。通常はパンかライスを添えるが、特に添えずに食べる場合もある。
[編集] 食習慣
牛肉のステーキは、「ステーキハウス」と呼ばれるようなステーキを主とするレストランで出される他、洋食店、洋食系ファミリーレストランなどに広く見ることができる。 アニメやマンガなどのフィクションのキャラクターの好物に挙げられることが多い。
[編集] パフォーマンス
サービスする際に、客の目の前でフランベする店もある。
[編集] 料理のバリエーション
- シャリアピンステーキ
カテゴリ: 食文化関連のスタブ項目 | 肉料理