システムの復元
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システムの復元(しすてむのふくげん)とは、Windowsを以前の状態に戻すシステムツールの1つである。Windowsの起動処理中にF8キーを押して表示されるメニューの中の「前回正常起動時の構成」とは少し異なる。Windows Me及びWindows XP、そしてWindows Server 2003に搭載されている。
[編集] 概要
システムの復元機能を使う時にはいくつかのパターンがある。それは、
- 設定を変更したら次回アプリケーション等が正常に動作しなくなった時
- 将来この機能を使う時のために復元ポイントを作成したい時
具体的には、パソコンを以前の状態に戻したい場合に使う機能である。それでも元に戻らない場合は、再セットアップを行うのが望ましい。
[編集] データについて
この復元機能を使ってもユーザーが作成したデータは消失することはない。言い換えれば自ら削除したファイル、またはエラーやトラブルで紛失したファイルが戻るわけではないので復元処理を実行する際は注意が必要である。しかも、それまでに行ったWindows Updateは無効になるので、再度Windows Updateを実行する必要がある。
余談になるが、Windowsをそのまま放置しておくと、自動的にハードディスクが読み込む時がある。これは故障ではなく、復元ポイントを作成するために読み込んである。しかし、これがハードディスクの容量を占めることになる。これを解除するには次の操作を行う必要がある。
Windows XPの場合
- デスクトップのマイコンピュータアイコンを右クリックし、プロパティを選択。そしてシステムの復元タブをクリックする。そして、そこに表示されているドライブ(C:)をクリックし、設定ボタンをクリック
- そこにつまみが表示され、使用する容量を調節する。調節したら、OKボタンをクリック
Windows Meの場合
- デスクトップのマイコンピュータアイコンを右クリックし、プロパティを選択。表示されたダイアログボックスのパフォーマンスタブをクリックし、ファイルシステムをクリック
- 表示されたダイアログボックスのトラブルシューティングタブをクリックする。そして、その下の「システムを復元しない」にチェックを入れた後、OKボタンをクリック
ちなみに、これらの設定をした場合、システムの復元機能を使用できなくなるので注意が必要である。復元操作に限らず、再セットアップ操作を伴う作業を行う場合には前もって必要なデータのバックアップを施しておくことが大切である。