Windows 9x系
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Windows 9x系(ウィンドウズ 9エックスけい)はWindows 95及びそれを元に開発されたオペレーティングシステムの総称である。
Windows 3.1(MS-DOS)との互換性を持たせるためカーネルに16bitのコードと32bitのコードが混在するという特徴がある。
これに対する語はWindows NT系である。
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[編集] バージョンの変遷
以下のオペレーティングシステムが、Windows 9x系に該当する。なお、日本版の発売年を併記する。
- Microsoft Windows 95(1995年) - 特にその構造はWindows 9x系全てに共通する事柄である。
- Microsoft Windows 98(1998年)
- Microsoft Windows 98 Second Edition(1999年) - Windows 98のマイナーバージョンアップ版。
- Microsoft Windows Me(2000年)
なお、Windows MeでWindows 9x系のOSは終焉を迎え、それ以降はWindows NT系に一本化されている[1]。また、2001年12月31にWindows95が[2]、2006年7月11日に残りの9x系のオペレーティングシステム全てがマイクロソフトによるサポートを打ち切られた[3]。
[編集] 9x系OSの問題点
Windows 9x系のOSは、その構造上抱える各種の問題[4]により、非常に不安定なOSとなっている。また、不安定になる要因はそれだけに限らず、OSやアプリケーションにみあったスペック、ドライバやデバイスの品質などの影響も大きい。不安定さにはこれら様々な要因が絡むことから、一概にどれが一番安定してるとは言い切れず、基本的には9x系OSの安定性はどれも大差ない[5]。 ハード面の増設・増強やユーザーによるメンテナンスの程度によってはこの不安定さはある程度軽減される事もあるが、そもそもが構造上の理由から発生する問題である為、不安定さを根本的に解消できるものではない。
[編集] 脚注・出典
- ↑ Windows Meの後継はNT系OSであるWindows XPとなっている。
- ↑ Windows デスクトップ製品のライフサイクル, マイクロソフト
- ↑ Windows 98、Windows 98 SE および Windows Me のサポートが 2006 年 7 月 11 日に終了します, マイクロソフト, 2006年3月26日
- ↑ Microsoft Windows 95の構造を参照されたし。
- ↑ 一般的には9x系最終バージョンであるWindows Meが最も不安定で、Windows 98SEが9x系OSの中では最も安定しているとされている。しかし、9x系OSはその全てが16bitコードの問題を抱えた不安定なOSである事には変わりは無い。