森巣博
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
文学 |
ポータル |
各国の文学 記事総覧 |
出版社・文芸雑誌 文学賞 |
作家 |
詩人・小説家 その他作家 |
森巣 博(もりす ひろし、 1948年 - )は、石川県金沢市生まれの作家。自称「常打ち賭人」。
自らの約25年間に及ぶカシノ(「カジノ」は誤読という)でのギャンブル体験とそこでの人間観察、および「帰属」への徹底的な批判をもとに書かれた、独特の文体と特異な明晰さが光る小説やエッセイはどれも好評を博している。
1966年都立高校卒業後、漫画雑誌編集者や記者を経て、1971年競輪でつくった資金をもとに渡米、1973年帰国、イギリス人の妻と結婚して1975年英国移住。主夫として子育てをしつつカシノで生活費を稼ぐ。博士号取得後にオーストラリアの大学に赴任した妻とともに移住。現在はオーストラリアを本拠地に国際的賭博者として活躍するかたわら、執筆活動を行っている。
ギャンブルの中では牌九(パイガオ)と呼ばれる種目を専ら好み、1994年度全豪牌九選手権者。 妻はオーストラリア国立大学教授のテッサ・モリス=スズキ。しかし森巣自身が公式の場で認めたことはない。兄は東京大学卒。
息子は、20歳にしてカルフォルニア大学で講師をする天才で、現在はヘッジ・ファンドに所属しているらしい。
[編集] 著書
- 『博奕の人間学』(飛鳥新社、1997年)
- 『無境界の人』(小学館、1998年・集英社文庫版2002年)
- 『無境界家族(ファミリー)』(集英社、2000年・集英社文庫版2002年)
- 『ろくでなしのバラッド―人間は賭けをする動物である』(小学館、2000年)
- 『神はダイスを遊ばない』(飛鳥新社、2000年、新潮文庫版2003年)
- 『ジゴクラク』(光文社、2002年)
- 『越境者たち ―カシノ そこで、人は夢見る。そこで、人は祈る。』(上下巻)(扶桑社、2002年)
- 『セクスペリエンス』(集英社、2002年)
- 『非国民』(幻冬舎、2003年)
- 『悪刑事』(徳間書店、2004年)
- 『蜂起』(株式会社金曜日、2005年)