アンバーシャダイ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』

アンバーシャダイ
性別	牡
毛色	鹿毛
品種	サラブレッド
生誕	1977年 3月10日
死没	-
父	ノーザンテースト
母	クリアアンバー
生産	社台ファーム早来
生国	日本（北海道早来町）
馬主	吉田善哉
調教師	二本柳俊夫（美浦）
競走成績	34戦11勝
獲得賞金	4億6205万4400円
■Template （■ノート）

アンバーシャダイは、日本のサラブレッド競走馬でノーザンテースト初期の代表産駒である。主戦騎手は加藤和宏（現・調教師）であった。本馬とオークス馬シャダイアイバー(エアジハードの祖母)の活躍によってノーザンテーストは種牡馬としての地位を確立した。

馬齢は当時の表記（数え年）とする。

[編集] 戦績

4歳時に日本ダービーに出走しているが、芽が出たのは5歳秋になってから。当時、豪華メンバーといわれた毎日王冠で2着に入ると、天皇賞・秋4着後の目黒記念・秋で初重賞制覇を飾る。そして迎えた有馬記念で3番人気であったアンバーシャダイは人気のホウヨウボーイ（アンバーシャダイと同厩舎）、モンテプリンスを2馬身半差で下し競走馬の頂点に立った（このとき、加藤和宏は同じ厩舎のホウヨウボーイに騎乗していたため、代わりに東信二が騎乗している）。二本柳俊夫調教師はホウヨウボーイが勝つと思っていた為、管理馬の優勝にも関わらず複雑な表情でアンバーシャダイの表彰式に立った。

6歳時は緒戦のアメリカジョッキークラブカップこそ勝利したものの、春の天皇賞ではモンテプリンスに、連覇を狙った有馬記念ではヒカリデユールに敗れて2着に終わった。

明けて7歳、再びアメリカジョッキークラブカップに出走し連覇を果たす。続くアルゼンチン共和国杯でも前年同様にミナガワマンナの2着に敗れたあと迎えた春の天皇賞、1番人気に支持されたアンバーシャダイはホリスキーとの死闘を制し、遂に天皇賞を勝利した。

その年の有馬記念3着を最後に種牡馬入り。獲得賞金4億6205万4400円は当時の歴代1位。ただし、一度も年度代表馬には選出されなかった。また、天皇賞1～5着、有馬記念1～3着を全て経験しているという珍記録も持っている。種牡馬としては先輩のトウショウボーイ、マルゼンスキー、後輩のニホンピロウイナー、サクラユタカオーと共に内国産種牡馬の星としてメジロライアンなどのステークスウイナーを輩出し、その後2002年に惜しまれつつ種牡馬を引退した。

[編集] 競走成績

34戦11勝　ステイヤーながら1600メートル戦は3戦3勝なのは特筆ものである。距離の長短を問わない同馬の能力が産駒の優秀さにも現れている。　

[編集] 主な勝ち鞍

目黒記念（秋）
有馬記念
アメリカジョッキークラブカップ2回
天皇賞（春）

[編集] 主な産駒

メジロライアン（宝塚記念、弥生賞、京都新聞杯、日経賞）
カミノクレッセ（日経新春杯、ブリーダーズゴールドカップ）
ベストタイアップ（中山金杯2回、東京新聞杯）
カネトシガバナー（神戸新聞杯、阪神ジャンプステークス）
カンファーベスト（朝日チャレンジカップ、関屋記念）
レインボーアンバー（弥生賞）
マイネルブラウ　（小倉大賞典）
アンバーライオン（シンザン記念）
オンワードノーブル（フラワーカップ）
ホクセイアンバー（小倉記念）
ゴールデンアワー（新潟大賞典）
ミスターヤマノ（小倉大賞典）
カチドキリュウ（クリスタルカップ）
ヘッドシップ（カブトヤマ記念）
エアジョーダン（共同通信杯4歳ステークス）

[編集] 血統表

アンバーシャダイの血統　（ノーザンダンサー系／Lady Angela4×3=18.75%（父内）、Bull Lea4×4=12.50%）
父 *ノーザンテースト Northern Taste　1971 栗毛　カナダ	Northern Dancer　1961 鹿毛　カナダ	Nearctic	Nearco
			Lady Angela
		Natalma	Native Dancer
			Almahmoud
	Lady Victoria　1962 黒鹿毛　カナダ	Victoria Park	Chop Chop
			Victoriana
		Lady Angela	Hyperion
			Sister Sarah
母 *クリアアンバー Clear Amber　1967 黒鹿毛　アメリカ	Ambiopoise　1958 鹿毛	Ambiorix	Tourbillon
			Lavendula
		Bull Poise	Bull Lea
			Alpoise
	One Clear Call　1960 鹿毛	Gallant Man	Migoli
			Majdeh
		Europa	Bull Lea
			Sicily F-No.4-m