牡馬
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競馬の世界では、オスの馬のことを牡馬(ぼば)と呼ぶ慣習が定着している。なお、メスの馬のことは牝馬(ひんば)という。
競走馬として優秀な成績を残して引退した牡馬は、種牡馬となって子孫にその高い能力を伝えていく。また自身の成績が芳しくなくても、両親や兄弟など近親に非常に優秀な競走馬がいる場合は、種牡馬となることがある。種牡馬一頭で多数の繁殖牝馬に種付けを行うことができるため、種牡馬になることができる牡馬の数は、繁殖牝馬になる牝馬の数に比べて非常に少ない。
また、牡馬として産まれても、気性が悪く思うような成績を残せない競走馬は、去勢されセン馬となることがある。牝馬については去勢することはない。
牡馬の競走能力は、平均すれば牝馬をやや上回っている。日本の競馬では、同年齢の牡馬と牝馬が同じ競走に出走する場合には、基本的に牝馬の斤量(競走において馬が背負う重さ)を2kg軽くする。それでも牡馬牝馬混合の大レースを制する馬は牡馬が多く、3歳以降の時期にその傾向は顕著である。