XP-54 (航空機)
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バルティXP-54 | |
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用途 | 戦闘機 |
乗員 | パイロット1名 |
初飛行 | 1943-01-15 |
製造者 | バルティ |
寸法 | |
全長 | 16.73 m |
翼幅 | 16.18 m |
全高 | |
翼面積 | m² |
重量 | |
空虚 | 8259 kg |
動力 | |
エンジン | Lycoming XH-2470-1×1 |
馬力 | 1715kW×1 |
性能(目安) | |
最大速度 | 649km/h |
航続距離 | km |
武装 | |
固定武装 | 2 x 37 mm cannons, 2 x .50 guns |
バルティXP-54は、アメリカの試作戦闘機である。単発の推進式、2本のビームで尾翼を支える形式をとった。1943年1月15日に初飛行した。搭載予定の大出力エンジンが完成しなかったこともあって、2機の試作のみに終わった。
1941年のアメリカ陸軍のR40Cという競争試作で、先尾翼機のカーチスXP55と、無尾翼機ノースロップXP56と共に試作契約を勝ち取った。胴体の後ろにプロペラを置く推進式の型式を採用した。同じ形式は日本海軍の震電やスウェーデンのサーブJ21が採用している。
第二次世界大戦時の単発戦闘機で最も全長の長い戦闘機であるという話題になったことがある。レイアウト的に操縦席が高く、主翼より前にきたため、パイロットは胴体の下に下がってくる座席にのって、操縦席に入り、脱出も下方にするというおもしろい機構を採用していた。
2200馬力のライカミングXH-2470レシプロエンジンを積んで、381mphの最高速度を記録した。たとえばP-51の約2倍の重量で、速度は約10%ダウンでは、採用されないのも当然である。さらに強力なエンジンを搭載する計画にXP-68の名前があたえられたが、中止された。