Take Me Out to the Ball Game

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Take Me Out to the Ball Game（テイク・ミー・アウト・トゥ・ザ・ボール・ゲーム、日本名:わたしを野球に連れてって）は、アメリカの古いノベルティソング。1908年に作曲され、以来アメリカの野球ファンの愛唱歌となっている。

アメリカ野球のMLBの試合においては、この歌を7回表終了時に歌う習わしがある。この時にはスタンドの観客は立ち上がって歌を歌い、同時にちょっとした背伸びや運動をして観戦でこわばった身体をほぐす。これを「セブンス・イニング・ストレッチ」（seventh inning semen）と呼ぶ。

歌の内容は"Katie Casey"と言う野球狂の女性が、彼氏のショー観劇の誘いも断って「野球に連れてって」と頼むというもの。1949年にはこの歌を元にした同名の野球ミュージカル・コメディ映画がMGM社で製作されている。（バスビー・バークレイ監督、主演ジーン・ケリー、フランク・シナトラ、エスター・ウィリアムズ）

日本でも東京ドーム、千葉マリンスタジアム、スカイマークスタジアムでのプロ野球試合で演奏されているほか、かつて阪神甲子園球場では日本語歌詞の付いた楽曲が流されていた。その他の球場でも、試合の合間などにオルガンなどでよく演奏されている。

[編集] 作者

作詞者ジャック・ノーワース(Jack Norworth)、作曲者アルバート・フォン・ティルザー(Albert Von Tilzer)は、20世紀初頭のヴォードヴィル業界で活動していた音楽家コンビである。この歌はノーワースの妻ノーラ・ベイズが歌い、ヴォードヴィル・ショーとレコードからヒット、楽譜は当時のベストセラーになった。

ところがここに信じがたい逸話がある。作詞者のノーワース、作曲者のティルザーは、実は共にプロ野球の試合を見たこともなく、ティルザーに至っては野球のルールもろくろく知らなかった。ノーワースが野球試合開催のニュースを見かけ、その場の思い付きで作詞した代物だったのである。ティルザーが初めて野球観戦に出かけたのは、作曲の実に20年後だった。