STARHORSE
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STARHORSE(スターホース)は、セガのメダルゲームで、競馬ゲームとして2000年に発売された。
シリーズ作品であり、STARHORSE 2001は2001年、STARHORSE 2002は2002年、STARHORSE PROGRESSは2003年に、STARHORSE2 NEW GENERATIONは2005年に、STARHORSE2 SECOND FUSIONは2006年に発売された。
主にSTARHORSE PROGRESSを基に記す。
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[編集] 概要
2002年のJRAレーシングプログラムに基づき、実在の芝・ダートの重賞レースと架空の極東競馬場で行われるWORLD BREEDERS' CUP(以下WBCと略す)、合わせて67レースのうち60レースを循環させてゲームを進めている。
それに伴い、中山競馬場・東京競馬場・中京競馬場・京都競馬場・阪神競馬場をCGで忠実に再現している。
一部のレースは関東・関西交互に隔年で行われている。
レースは8頭~12頭で行われる。
馬・騎手の名前は全て実名で登場している。実況は杉本清が担当している。尚、特定の条件で通常の実況とは違う特殊実況が聞ける。(例:正月三が日の京都金杯・中山金杯、菊花賞でナリタトップロード勝利など)
サテライトは大体10席~16席設置されている。
馬主ゲームでの継続的なプレイのため、10桁の数字のパスワードを利用した情報保存システムを採用している。
[編集] 歴史
[編集] STARHORSE
- 40レースで1巡し、レーシングプログラムに障害レースが組まれており、迫力ある映像でプレイヤーを驚かせた。
- しかし、ショートカットがない初期バージョンでは障害・長距離レースで3分以上レースを観戦する事になり、プレイヤーからはトイレタイムと揶揄され、店側としても回転率が悪くなるので、後にWBCを除く1800m以上のレースでショートカットが行えるようになった。なお、このショートカットは3000m以上と日経賞、有馬記念(共に2500m)では2段階で行われている。
- また、3歳戦は存在せず全て古馬戦であり、有馬記念に並ぶレース東京優駿がないのはおかしいという声もあった。なお初期バージョンで再現された競馬場は東京・中山・京都・阪神の4場のみであった。
- BETタイムの曲は全てオリジナルであり、今でもセガのサイトで聞くことができる。
- 馬券ゲームは単勝・複勝・馬連・ワイドのみ。ランキング機能は無い。
- 馬主ゲームの配当はWBCは3着、それ以外のレースは2着以内で貰える。
- 1000枚以上のJACKPOTを出すと、WORLD DERBYで200枚以上のJACKPOTを出したときのBGMをアレンジした曲が流れる。
[編集] STARHORSE 2001
60レースで1巡、障害レースが廃止、3歳戦及び中京競馬場のレースが追加、BETタイムの音楽も実際の本馬場入場の曲になり今の形になる。 馬券ゲームではライドが追加される。新聞の印通りの馬券を買うこともできるようになる。 ランキング機能もこの作品から搭載された。
[編集] STARHORSE 2002
馬主ゲームにラリーが追加。GIII・GII・GI・WBC・全レースそれぞれ制覇するとボーナスが貰える。
[編集] STARHORSE PROGRESS
馬券ゲームにサイドが追加。
馬主ゲームではWBC以外のレースでも3着までに配当がでるようになり、1頭で皐月賞・東京優駿・菊花賞、いわゆるクラシック3冠を達成すると大型プロジェクター上部の電光掲示板に表示さている枚数、最高で99999枚を獲得できる。
プログレッシブル枚数は馬主ゲームのベット枚数の積算で増える。
[編集] STARHORSE2 NEW GENERATION
これまでの競走馬育成ゲームはもちろんのこと、このシリーズから騎手も所有・育成できる。 また、1つの厩舎で最大4頭の競走馬と、2人の騎手を所有することができる。そのため、1レースで最大2頭出しが可能となる。 馬券ゲームでも改良がなされ、枠連と馬単と3連複が追加。 サイドも最大2頭所有できる(自厩舎の馬が出走してる場合は、所属馬+サイド馬の合計は2頭まで)。 ウイニングラリー・三冠プログレッシブジャックポットの廃止。
またレーシングプログラムも変更が多数。 このシリーズから従来の東京競馬場・中山競馬場・京都競馬場・阪神競馬場・中京競馬場の五競馬場に加え札幌競馬場・新潟競馬場・小倉競馬場・函館競馬場・福島競馬場の全10競馬場とオリジナルでカイロ・ラスベガスが誕生。 また、レースでのショートカットが、これまでの1800m以上から1600m以上に引き下げられた。
さらにWBCは、これまでのMILE(芝ダート1600m)・CLASSIC(芝2000m)・TURF(芝2400m)(いずれも極東)に加えてSPRINT(カイロ・ダート1200m)が追加。
またWBCCLASSIC開催地を極東からラスベガス(スタートからゴールまで一直線のコース)に変更し、極東の2000mでは新たに、サラブレッドNo.1を決める究極のレース・SUPER WORLDBREEDERS'CUPが設けられた。
WBC SPRINTは世界のダート最強馬、WBC CLASSICは世界の芝最強馬、WBC MILEとWBC TURFでは、日本を代表する名馬たちが出走する。
また、12月29日の更新で各年度のWBCには、それぞれテーマが設定されていることが明かされた。(参照:ライバル馬の秘密)
SUPERWBCではWBCで優秀な成績を残した馬のみが招待され、世界屈指のメンバーが時空を超えて、最強の称号を賭けて競い合う。
おなじみの三大始祖(バイアリーターク・ゴドルフィンバルブ(ゴドルフィンアラビアンとも)・ダーレーアラビアン)に、芦毛遺伝子の起源と推測されているオルコックアラビアンを加え、4頭の始祖がSUPERWBCに出走する。他にも、レースの最大出走頭数が従来より2増えて14となり、プレイヤーが居心地良くプレイできるようにと座席シートも リクライニング機能が付いたものとなり、その角度に合わせてゲーム画面もスライドできる最新鋭の機能を備えたものとなった。
さらに最大プレイヤー数も21となり、その名の通り新時代のSTARHORSEが誕生した。
[編集] STARHORSE2 SECOND FUSION
STARHORSE2 NEW GENERATIONを改良し、ネットワークに対応し携帯アプリSTARHORSE.NETに連動させた。
[編集] ゲーム内容
ゲームは、馬券ゲーム、馬主ゲームの2つを同時に楽しむことができる。
[編集] 馬券ゲーム
単勝、複勝、馬連、ワイド、ライド、サイドの6タイプの馬券からなり、1.0倍~9999.9倍まで表示する。
関東競馬新聞協会7紙(勝馬、ケイシュウNEWS、競馬ブック、競馬研究、ホースニュース・馬、ダービーニュース、日刊競馬)の協賛を得て予想の印がスターホース独自の競馬新聞セガスポと合わせて打たれている。
ライド・サイドはスターホースだけでの馬券である。
ライドは複勝と同じルールであるが、オッズが小数点以下第3位まである。
前のレースに獲得したメダル(ラリーボーナスは除く。)の全てまたは半分を上限まで賭けることができる。
ペイアウト率が複勝以上であるため、馬券ゲームのなかで有利な馬券である。
サイドはプレイヤー以外の馬に表示されている枚数を支払い、その馬が3着以内に入ると馬主ゲームと同じ配当が貰える。
所有権は1レースのみ、早い者勝ちである。
レーススタート直後にダブルチャンスが発生する。予告機能もある。
サイド以外のどれか一つが配当が倍になる。
ダブルチャンスになりやすい馬券は、馬連>ライド>ワイド>単勝>複勝の順でなりやすい。なりやすい分だけ、見かけのペイアウト率は低くなっている。
ランキングには元々のオッズで記録される。
[編集] 馬主ゲーム
配合
種馬と肌馬を決めて配合する。このとき、パスワードで継承引退させた馬を配合させることもできる。
命名
2文字~10文字の間で好きな名前を決めることができる。
但し顕彰馬や他のプレイヤー・コンピュータの馬の名前は使えない。馬名としてふさわしくない名前の場合、実況で名前は呼ばれない。また、特定の馬名をつけた場合は、「あらかじめ吹き込まれている音声」で実況される事がある(通常は想定されうるアクセントを利用した合成が利用される)。
暗証番号を任意で決めた後(設定しないこともできる)、3歳にするか否かを決める。古馬の場合、3歳戦には出られない。スプリンターズS~WBCTの間に作成すると無条件に古馬になる。
条件戦を勝ちぬいた後、コメントが出る。そのコメントの内容である程度の能力がわかる。
入厩
前回放牧時に控えておいたパスワードを入力することにより、馬主ゲームを再開できる。 暗証番号もここで入力する。
調教(1レースに1回のみ)
ウッドチップ、ダート、芝、坂路、リフレッシュ、秘密特訓、極秘特訓の7種類がある。極秘特訓以外はいつでも行える。
飼葉(1レースに1回のみ)
主に体重調整・疲労回復の効果がある。特殊飼葉も多数存在する。
出走
向こう3レースのうちどれか1レースの出走を登録できる。但し、次の場合登録できない。
- 他のレースに登録済みの場合
- WBCへの招待馬が確定する前、WBCより後のレース(例:シリウスSの時点でスプリンターズSの登録はできない)
- 年齢・性別制限がある場合
1レースで全サテライトで8頭まで出走できる。
出荷時設定ではGIIIは10枚、GIIは20枚。GIは30枚かかる。WBCは無料であるがGIを勝つか特別招待が来ないと出走できない。
騎手は関東、関西、招待があり、招待は出走レースと同じグレードを全制覇すると依頼できる。依頼した騎手が他の馬に取られて乗り替わることもある。
戦績
過去5戦の戦績・人気・馬体重・騎手、それに持ち馬歴代重賞勝利レースを見ることができる。
ウイニングラリーの文字の部分を押すとその馬の勝鞍が表示される。
放牧
馬主ゲームを終わりたいときに使う。10桁のパスワードが表示され、書きとめることによって後日馬主ゲームを再開することができる。
引退
強制引退と継承引退があり、強制引退はいつでも引退できる。しかし、配合することはできない。
継承引退は残り80週を過ぎた古馬、120週厩舎にいた馬、またはGIを勝った馬で行うことができる。
このうち120週厩舎にいた馬のみ、育てた馬の特徴に関する質問が5つ出てくる。正解すればするほど元々継承される能力に幾分プラスされて継承されると思われるが、真偽の程は定かではない。
後日配合したい時・他の持ち馬と配合させたい時にパスワードで記録しておくこともできる。
[編集] 関連記事
[編集] 外部リンク
- STARHORSE公式サイト
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