Quartett!

出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』

Quartett!
プラットフォーム	Windows95/98/Me/2000/XP
発売元	Littlewitch
発売日	2004年 4月23日
ジャンル	AVG
レイティング	18禁
名前変更	不可
エンディング数
セーブファイル数
エンジン	システムプログラム
メディア	ソフトウェア媒体
画面サイズ	800×600ドット/ハイカラー
BGM再生方式
キャラクターボイス	なし
CGモード
音楽モード	あり
回想モード	あり
メッセージスキップ	全文・既読
オートモード	あり
備考	初回限定版は初回特典としてサウンドトラックが付属

『Quartett!』（カルテット）はアダルトゲームメーカーLittlewitchが製作したWindows用のアダルトゲーム。2004年 4月23日に発売された。プレイステーション2版が発売中。

[編集] スタッフ

原画：大槍葦人
シナリオ：飯田和彦
音楽：hosplug（細井聡司）

注意 : 以降に、作品の結末など核心部分が記述されています。

[編集] あらすじ

コンクール開催まで、あと84日―。

見習い楽器職人である「フィル・ユンハース」はひょんなことから音楽の名門、「マグノリア音楽院」に編入する事になる。音楽の素養はからっきしだが、どこか人をひきつけるヴァイオリンを弾くフィルは、ここで3人の女の子とカルテットを組み、学期末に行われるコンクールへの出場を目指してヴァイオリンを弾く事になる。

[編集] 登場キャラクター

＊CVはPS2版のもの。

フィル・ユンハース（CV：櫻井孝宏）

主人公。カルテット内では第2ヴァイオリン担当。病気で倒れた祖父の代わりにミサでバイオリンを弾いているところがクラリサの目に止まり、マグノリア音楽院に編入する事になる。クラシックの正式な教育は受けていないが、その演奏はどこか人をひきつける。

シャルロット・フランシア（CV：清水愛）

フィルが入ったカルテットの第1ヴァイオリン担当で、そのリーダー的存在。真面目な反面、気が強い一面もある。かつて「神童」と呼ばれ、幼い頃からコンクールなどで優秀な成績を修めてきた。136cmと低いその身長がコンプレックスのため、恋愛関係は苦手。

ユニ・アルジャーノ（CV：新谷良子）

カルテットではヴィオラ担当。イタリア出身。陽気なムードメーカーで、どこか変わった印象の女の子。実は双子の妹（メイ）がいる。奇妙な言動が多く、いたずら好きである。過去にある事情からヴァイオリンからヴィオラに転向したのだが、それがコンプレックスとなっている。

李・淑花（リ・スウファ）（CV：生天目仁美）

チェロ担当。物静かでおとなしい雰囲気の女の子。照れ屋で口数は少なく、引っ込み思案だが優しいところもある。複雑な家庭環境で育てられたために、やや人間不信のきらいがある。

リーナ・ユンハース（CV：広橋涼）

フィルの妹。どこか抜けている兄とは対照的にしっかりしている。その一方でませている一面も。

メイ・アルジャーノ（CV：池澤春菜）

ユニの双子の妹。フィル達のカルテットのライバルカルテットの、第1ヴァイオリン担当。音楽院屈指の才能と実力を持つ。

ハンス・クラウバー（CV：下野紘）

ライバルカルテットの第2ヴァイオリン担当。静かな努力家。

ジゼル・シュトルツェンベルク（CV：沢城みゆき）

ライバルカルテットのチェロ担当。大富豪の令嬢で、世間知らずで思い込みが激しい。

シニーナ・ビノテーク（CV：浅川悠）

ライバルカルテットのヴィオラ担当。苦労人であり、学校に通いながらカフェで働く苦学生。姉御肌。

クラリサ・フリューゲル（CV：友永朱音）

マグノリア音楽院の教師。フィルを学院に引き込んだ張本人。既成の概念にとらわれない自由人。学院きっての変人教師でもある。

ソフィ・マイヤー（CV：浅野真澄）

シャルロット達のカルテットの元メンバー。家庭の事情から学院から去ることになる。実力はシャルと肩を並べるほど高い。

[編集] 用語解説

マグノリア音楽院: シャルロットたちが通い、フィルが編入する事になる音楽の名門校。中世貴族の館を改修して作られたキャンパスには若き音楽家の卵たちが全国から集まってくる。

[編集] リサーチ

多くのクラシック音楽を主題とした創作物は、リサーチが足らずに妄想の域を出ないものが多い。しかし、この作品では実際に作中のイヴェントに近い事件が起きている。例えば合宿のシーンは、第二回チャイコフスキー・コンクール等の旧ソ連勢の出場者向け強化合宿を参照していることが解る。国際コンクールにあからさまに中国人が運営や取引に関る事も、何ら不自然ではない。最後のヴァイオリンを巡る老人のイヴェントに至っては、恐らくは芸大事件を参照しているものと思われる。途中から演奏を聴くマナーの極めて悪い審査員も、事実存在する。