MBCニュースデスク
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MBCニュースデスクは、韓国の文化放送 (MBC) テレビ で毎日20時55分から放送されるニュース番組。1970年10月15日から放送されているMBCを代表する看板ニュース番組である。
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[編集] 番組内容
- ローカル枠は平日は21:30前後、土日は21:20前後から放送されている。
- 放送時間は平日が約45分、土日が約30分だが、旧正月や秋夕(チュソク)は特別編成となり、平日でも土日並みに放送時間が短縮される。
- 旧正月には、アンカーが韓服(伝統服)を着て番組を進行するのが恒例となっている。
- アンカーが登場する前の21時の時報にはサムスン電子の携帯電話機ブランド “AnyCall”(エニーコール)が提供に付いている。時報パターンは頻繁に変わる(年に少なくとも4回ほど)。
- また、平日の時報前には為替相場(ウォン : アメリカドル)、株価指数(韓国総合指数、コスダック指数)、金利(3年満期国債)の経済指標が大手証券会社、教保証券の情報提供でCGで表示される。SBS8ニュースでも2006年3月までは同じく時報前に紹介されていたが、各局のメインニュースで現在経済指標を伝えているのはMBCニュースデスクだけである。
- 重大ニュースの発生時には番組名を「特集 MBCニュースデスク」とし、放送開始が1時間ほど繰り上げられたり、放送時間が延長されたりすることがある。国会議員総選挙や大統領選挙の投票日でも、開票速報番組の中でニュースデスクが放送される。また、サッカー韓国代表の試合やプロ野球韓国シリーズ、オリンピック、FIFAワールドカップの生中継がある場合は前倒し、もしくは遅れて番組が開始されることがある。
- 重大事件や大きなイベントが起こった場合は、現場に仮設のサテライトスタジオを設置し、そこから生放送する場合がある。
- かつてはスポーツニュースのコーナーが番組内にあったが、今は後続番組の「MBCスポーツニュース」として分離されている。また、かつて他番組として分離されていた天気予報のコーナーが今は番組内に組み込まれている。
- 同局で放送事故や不祥事が起きた場合は、番組開始前に社告放送が流される。また、訂正放送が天気予報の後(ニュース本編の最後)に挿入される場合もある。
[編集] 番組予告
- MBCニュース(平日18:30)
- 番組の最後でニュースデスクの主要項目が紹介される。
- 今日のニュースデスク(平日20:15前後、土日19:45前後)
- 1分のミニ番組。当日の主要項目をアンカー(平日はパク・ヘジン、土日はソ・ヒョンジン)が報道局から伝える。
[編集] ラジオ
標準FM・AMラジオにも同名の全国ニュース枠「MBCニュースデスク」(毎日21:00 - 21:30)があり、21:25ごろまでがテレビ音声の同時放送、その後はラジオ独自のニュース短信・気象情報で構成されている。
[編集] アンカー・気象キャスター
韓国ではニュースキャスターのことをアメリカ英語の News anchor にならって「アンカー」(앵커) と呼ぶのが一般的である。
[編集] 平日(月 - 金)
- オム・ギヨン (엄기영) :記者出身。パリ特派員を経て1989年10月から1996年11月まで同番組アンカーを務めた。その後政治部長、報道本部長を経て2002年1月1日から再びアンカーを務める。
- パク・ヘジン (박혜진) :MBCアナウンサー。2001年入社。平日夕の情報番組「生放送 話題集中」司会、「MBCニュースデスク」週末アンカーなどを経て2006年3月6日から平日アンカーを担当。
- ペ・スヨン (배수연) :MBC気象キャスター。2005年採用。MBC気象キャスターになる前の2005年2月から5月まで、千葉市のウェザーニューズに駐在し、KTFの第三世代携帯電話 “Fimm” 向け動画気象情報サービスに初代キャスターとして出演した[1]。
[編集] 週末(土・日)
- ヨン・ボフム (연보흠) :MBC報道局記者。1996年入社。警察・検察・政治担当を経て、2005年3月19日から「MBCニュースデスク」週末アンカー。
- ソ・ヒョンジン (서현진) :MBCアナウンサー。釜山文化放送アナウンサーを経て2004年入社。2006年3月11日から前任のパク・ヘジンに代わって週末アンカーを担当。FM4Uの早朝番組「世の中を開く朝 ソ・ヒョンジンです」DJも務める。2006年4月から11月まで「生放送 話題集中」司会を兼任した。
- パク・シニョン (박신영) :MBC気象キャスター。2004年採用。テレビショッピングチャンネル「LGホームショッピング」のショーホスト(案内役)などを経験。
[編集] 日本での放送
2006年2月27日からスカイパーフェクTV!のKNTVで同時放送が開始され、同年10月1日からは日本語字幕付き放送が始まった。MBCニュースデスクと次番組のMBCスポーツニュースの2番組はノースクランブルでスカイパーフェクTV!の加入者であれば、誰でも視聴できる。なお、ニュースデスク内の天気予報、並びにスポーツニュースでは字幕は挿入されない。
[編集] 出来事
- 1988年8月4日、同番組の放送中に突如不審者がスタジオに乱入して「視聴者の皆さん、私の耳に盗聴器が」と叫び、その模様がスタッフに摘み出されるまでの数秒間オンエアされる放送事故が起こった[2]。この放送事故は、2005年に同局の音楽番組の生放送で出演したバンドが下半身を露出する事件が起こるまでは、韓国放送史上、最も大きな放送事故であった。また余談だが数年後この不審者の発言を模したロックバンドが結成され話題を呼んだ[3]。
- 2005年8月15日(光復節)に行った放送で日本軍731部隊を特集放送したが、香港映画『黒太陽731』の生体実験を演出した場面を白黒処理した映像で差し込み(MBCはロシアから入手した映像と説明)過度な反日的な報道で印象操作を行ったと、韓国国内で批判を浴びた。
[編集] 備考
- 2006年7月に公開された韓国映画『グエムル』中に、同番組で使われる同局のニューススタジオがワンシーンとして登場している。
- 2000年4月から放送された同番組のバックナンバーを同局のニュースサイトで見ることができる。
[編集] 関連項目
- 鄭東泳(同番組週末アンカーを歴任)
- SmaSTATION(前アンカーのキム・ジュハが番組に出演)
- KBSニュース9(同じ時間帯に放送されているニュース番組)
[編集] 外部リンク
- MBCニュースデスク(iMnews.com - MBCのニュースサイト)
- KNTV MBCニュースデスクの紹介
[編集] 脚注
- ↑ 携帯向け天気専門動画チャンネルを韓国通信大手へ提供 ウェザーニューズ プレスリリース 2005年2月10日
- ↑ 耳の中に盗聴装置…! iMnews.com ニュースタイムマシン 2003年11月2日(問題の映像が参照できる)
- ↑ ネクィエトチョンチャンチ(アタシの耳に盗聴装置)