AI将棋
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AI将棋(エーアイしょうぎ)は、株式会社アイフォー(旧:サムシンググッド)が発行しているコンピュータ将棋のソフトウェア。製品ラインナップはMicrosoft Windows版を中心に展開されているが、バージョンによってはMacintosh版・プレイステーション2版も販売されている。
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[編集] プログラム内容
本ソフトはネットワークを利用した人間同士の対局機能も搭載するが、主な機能はプログラムされた仮想的な対局者との対局であり、公式の紹介でも「コンピュータ対戦型将棋ソフト」としている。
2004年に発行されたWindows版のAI将棋『AI将棋2004 for Windows』を例にとると、プレイヤーはAI接待員、AI棋士10級~1級、AI棋士初段~4段、AI長考棋士の16のレベルから自分の対局相手を選べる。また、手合いやコンピュータの戦法も居飛車・振り飛車から選ぶことが出来る。対局中、1手前に戻す「待った機能」の他に対局を分岐させ別の手を試せる「シミュレーション対局機能」、3つ以内でコンピューターが次の手を考えてくれる「次の一手機能」も搭載されている。
棋譜の印刷や保存も可能。AI将棋の棋譜(.ais)の読み込みや保存ができる他、川端将棋の棋譜(.aks)、俺の将棋の棋譜(.aos)、柿木将棋の棋譜(.kif)、.csa形式の棋譜と互換性があり読み込みや保存ができる。棋譜は読み込むと再生することができ、実際に棋譜の通り駒が動かされる。
[編集] YSS
このソフトウェアに搭載されているコンピューター将棋のアルゴリズムは「YSS」と呼ばれる。YSSの歴史は古く、世界コンピュータ将棋選手権には1991年に開催された第2回大会から毎年出場している。
- 世界コンピュータ将棋選手権の成績
- 優勝 - 2回(第7回(1997年)、第14回(2004年))
- 準優勝 - 4回(第9回、第10回、第13回、第16回)
以上のようにコンピュータ将棋の中でも強い部類であり、コンピュータ将棋の中では唯一(2006年現在)、日本将棋連盟からアマチュア四段の棋力を公認されている。
[編集] AI奨励会
AI将棋の特徴の一つとして、コンピュータとの対戦を重ねながら段級位をあげていく、「AI奨励会」モードがある。
名前の通り、プロ棋士の養成機関である新進棋士奨励会の制度に倣っており、「AI奨励会」では一定の成績(直近の対局での勝ち数による)を満たすと昇段・昇級できる。また、成績が伴わない場合、降段・降級もある。
AI奨励会では棋力にあわせて対局の手合いが変わり、2段級差で香落ち、3段級差で角落ち、4段級差で飛車落ちなどとなる。AI奨励会では「待った」「シミュレーション対局機能」「次の一手機能」などが使用できない。
[編集] 通信対局
ある一定のバージョンではAIマッチングシステムを利用して通信対局ができる。ただし同じバージョンのプログラムを使用するプレイヤー同士でしか対局することができない。通信対局モードは「初心者の部屋」「中級者の部屋」「上級者の部屋」などに分かれていてそれぞれ自分のレベルに応じた相手と対局ができるようになっている。また他のプレイヤー同士の対局を観戦できる部屋とできない部屋に分かれている。
自分と同じ部屋に入室した人に「挑戦状」を送り対局を申し込むことができるが、送られた側は拒否することも可能である。挑戦状には自分や相手の手合いを明記され、手合いは送る側の人が自由に決めることが出来る。
[編集] バージョン一覧
- AI将棋 Version 13 for Windows - 2005年12月29日
- AI将棋 Version 12 for Windows - 2004年12月3日
- AI将棋 優勝記念版 for Windows - 2004年7月23日
- AI将棋2004 for Windows
- AI将棋2003 - プレイステーション2版。ジェネックス発売、2003年4月24日
- AI将棋2002 for Windows
- AI将棋2001 for Windows / Macintosh