黔西南布依族苗族自治州
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黔西南布依族苗族自治州(けんせいなん・プイぞく・ミャオぞく・じちしゅう、Qián Xīnán Bùyīzú Miāozú Zìzhìzhōu)は中華人民共和国貴州省(黔)西南部に位置する少数民族自治州である。東西210キロ、南北177キロ、面積16,804平方キロ。人口約300万人。首府は興義市。
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[編集] 地理
貴州省、雲南省、広西チワン族自治区の三省交界地帯に位置する。
[編集] 歴史
もともとチワン族と関係の深いタイ語系のプイ族住居地帯で、明代には安順軍民府の普安衛、安南衛などが設置される土司(少数民族封建領主)支配地であったが、清の乾隆帝時代に天災や戦乱などで現・黔東南苗族侗族自治州一帯に住むミャオ族が移住してきた。清代には貴州省興義府などが設置されて直接統治地域となり、民国時代から新中国初期には自治州は設置されていなかったが、1956年黔南布依族苗族自治州に属し、1982年5月1日に現自治州が成立した。中国の少数民族自治州としては最も新しい。
[編集] 経済
中国第2の金埋蔵量を有し、石炭、石油、天燃ガスなども産出する。また水力発電ダムも数多く建設されている。
[編集] 行政区域
- 興義市
- 安竜県、興仁県、望謨県、貞豊県、册亨県、晴隆県。