黒海太
出典: フリー百科事典『ウィキペディア（Wikipedia）』
黒海 太（こっかい ふとし、1981年3月10日 -）はグルジア・トビリシ出身で追手風部屋所属の現役大相撲力士。本名はレヴァン・ツァグリア。身長190cm、体重166kg。得意技は突き・押しの馬力相撲。最高位は西小結（2006年9月場所）。
目次 |
[編集] 来歴
レスリングチャンピオンの長男。12歳のときに内戦で自宅が破壊され、首都のトビリシに逃げた。四股名は故郷が接する黒海に因んでつけられた。下から諸手で突き起こすような押しを得意とする。その取り口の性格上、足が揃うことが多く、引きやいなしに屈することも多い。白星が続いているときはよく験を担いで髯を伸ばしている。
日本相撲協会公式ページなどではトゥサグリア・メラフ・レヴァンと表記されているが、これは父親の名前をミドルネームに組み込むロシア式の表記であり（人名のスラブ系の名前参照）、グルジアがソ連から独立して久しい現在ではあまり一般的とは言えない表記である。
幕内上位に定着して三役を目指していたが、前頭2枚目と前頭6枚目を往復する場所が数場所続き、なかなか三役に辿り着けないでいた。しかし2006年1月場所に西前頭2枚目で8勝7敗と勝ち越し、2006年3月場所は最高位タイの西前頭筆頭に番付を上げ、再び三役を目指した。だが場所直前に父の訃報が届き、弟の司海とともにグルジアへ緊急帰国。そのため、稽古不足で負け越し、更に千秋楽の春日王戦に内掛けで敗れた際に足を負傷し、5勝10敗という惨めな成績に終わった。西前頭6枚目に番付を下げた迎えた翌5月場所は、足の怪我が完治しておらず、前半は3勝5敗と黒星先行で苦しい場所だったが後半巻き返し、14日目に勝ち越しを決め、8勝7敗で場所を終えた。
2006年7月場所では、前頭5枚目で10勝5敗、やや引き技が目立ったが2桁の白星を収めた。その実績が評価され翌9月場所にやっとの思いで新三役（新小結）に昇進することになった。9月場所では新小結で8勝7敗であったが、魁皇・千代大海の2人の大関を破るなど存在感を示した。
尚、弟の司海は家業を継ぐため2006年9月場所を最後に引退している。
[編集] 主な成績
2006年11月場所終了現在
- 通算成績：231勝176敗（33場所）
- 幕内成績：134勝136敗
- 幕内在位：18場所
- 三役在位：2場所（小結2場所）
[編集] 各段優勝
- 十両優勝：1回
- 幕下優勝：1回
- 三段目優勝：1回
- 序二段優勝：1回
[編集] 三賞・金星
- 三賞：1回
- 敢闘賞：1回（2005年7月場所）
- 金星：2個（朝青龍2個）
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
カテゴリ: 力士 | 外国出身力士 | グルジアのスポーツ選手 | 1981年生
