高千穂鉄道
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種類 | 株式会社 |
本社所在地 | 882-1101 宮崎県西臼杵郡高千穂町大字三田井1447-1 |
電話番号 | 0982-72-5033 |
設立 | 1988年12月14日 |
業種 | 陸運業 |
事業内容 | 旅客鉄道事業 他 |
代表者 | 代表取締役社長 黒木睦郎 |
資本金 | 2億3000万円 |
従業員数 | 2人(2006年3月1日現在) |
主要株主 | 宮崎県 (21.74%) 財団法人宮崎県市町村振興協会 (13.04%) 延岡市 (10.22%) 旭化成株式会社 (8.69%) 高千穂町 (6.52%) 他 (2006年3月31日現在) |
外部リンク | www.t-railway.co.jp/ (更新停止) |
高千穂鉄道株式会社(たかちほてつどう)は、宮崎県で旧国鉄特定地方交通線の鉄道路線高千穂線を運営していた宮崎県などが出資する第三セクター方式の鉄道会社である。本社は宮崎県西臼杵郡高千穂町大字三田井1447-1。
目次 |
[編集] 概要
旧国鉄高千穂線の廃止を受け、鉄道転換の受け皿会社として設立。高千穂線既開業区間の全線を継承し、運営に当たった。沿線の通勤・通学需要に応える一方、終点附近に水面からの高さが東洋一を誇る高千穂鉄橋が存在することや、高千穂周辺が「神話の里」として著名であること、五ヶ瀬川の渓谷に沿った風光明媚な路線であることなどの観光資源を活用し、展望型気動車やトロッコ風車輛を導入したり日之影温泉駅の駅舎内に温泉施設を作るなど、観光需要の掘り起こしにも力を入れていた。
2005年9月6日の台風14号による大雨で鉄道設備に甚大な被害を受け、全線運転休止となった。宮崎県や沿線自治体が復旧費用の負担に難色を示したため全線での運転再開を断念、比較的被害が軽微な高千穂方の一部区間のみでの運転再開を検討したが、JR線との接続が行なえないことや少子化の進行、時期が近づいている車輛更新の費用などを考慮して採算性を検討した結果、同年12月20日、高千穂鉄道としての復旧・運行再開を断念し、全線廃止とすることが決定された。高千穂鉄道の社員27名は、2006年1月31日をもって、清算事務にあたる2人を除いて解雇された。
「民間で復旧・運行再開をする企業・団体が現れれば譲渡を検討する」と発表したのを受け、宮崎県内外からいくつかの企業が名乗りを上げたが、最終的に高千穂町の観光・商工関係者らが部分運行再開のための会社として設立した神話高千穂トロッコ鉄道株式会社に資産を無償譲渡する方針が固まった。しかし、試算の結果、譲渡にあたって双方に合わせて約3億7千万円の法人税と事業税が課税されることが判明し、調整が難航するなか、当初「2005年9月6日から一年間」として提出した全線の休止届が期限切れとなるため、2006年9月に路線の廃止届と休止届を提出した。
時価約4億5千万円と評価されている資産のうち、軌道部分の評価額は約3千万円とされており、運行再開へ向けての復旧作業に着手する必要も考慮して、2006年11月現在、この部分のみの先行譲渡が検討されている(西日本新聞 2006年11月5日付朝刊)。残りの資産については、会社の清算時期を遅らせてトロッコ社へ貸与する形を取ることや、新たに受け皿機関を起こしてそこからトロッコ社へリースする形をとること、一旦沿線自治体に寄付して改めてトロッコ社に譲渡することなどが検討されているが、課税逃れと判断される懸念があり、関係自治体との間の協議は難航している。
[編集] 歴史
- 1988年12月14日 設立。
- 1989年4月28日 九州旅客鉄道(JR九州)高千穂線を転換し高千穂線開業。
- 2003年3月21日 トロッコ列車「トロッコ神楽号」を運転開始。宮崎県のリゾート基金や宝くじの補助金で導入。
- 2005年9月6日 台風14号による大雨のため、第1五ヶ瀬川橋梁と第2五ヶ瀬川橋梁が流失。この他、道床や路盤の流失、土砂流入などの被害を受け、全線で運転休止。
- 2005年12月9日 復旧費用の負担ができないため、取締役会で全線復旧を断念。被災が比較的小規模だった高千穂駅~槙峰駅間のみの運行再開については協議を継続。
- 2005年12月20日 部分復旧を断念。取締役会で会社の整理を決議。
- 2006年9月5日 国土交通省へ高千穂駅~槇峰駅間の休止届と槇峰駅~延岡駅間の廃止届を提出。
[編集] 主な株主
宮崎県、延岡市、高千穂町、日之影町、五ヶ瀬町など。
[編集] 役員
- 社長 黒木睦郎(高千穂町長)
[編集] 路線
- 高千穂線 延岡 ~ 高千穂 50.0km(運休中)
[編集] 車両
[編集] 現在の車両
- TR100形
- TR200形
- TR400形(宝くじ号(401))
[編集] 過去の車両
- TR300形