静岡県立沼津城北高等学校
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静岡県立沼津城北高等学校 | |
過去の名称 | 沼津北部高等学校 沼津農学校 など |
国公私立の別 | 公立学校 |
設置者 | 静岡県 |
併合学校 | なし |
設立年月日 | 1902年(明治35年)4月17日 |
校訓 | 自分を発掘せよ。 自分を偽るな。 あすのために鍛えよ。 |
教育方針 | 授業の充実と学力の向上 進路指導の充実 学校生活の充実 社会性の育成 |
創立記念日 | 不明 |
創立者 | 片浜村外8箇村学校組合 |
共学・別学 | 男女共学 |
中高一貫教育 | 併設型連携型ともになし |
分校 | なし |
課程 | 全日制 |
単位制・学年制 | 学年制による教育 |
学科 | 普通科 |
学科内専門コース | 特別進学コース 特別文系コース 理系コース |
専攻科 | なし |
別科 | なし |
所在地・連絡先 | |
所在地 | 〒410-0012 静岡県沼津市岡一色875番地 |
電話番号 | 055-921-0344 |
FAX番号 | 055-921-4890 |
外部リンク | 公式Webサイト |
静岡県立沼津城北高等学校(しずおかけんりつぬまづじょうほくこうとうがっこう)は、静岡県沼津市に位置する静岡県立の普通科高等学校である。通称は城北(じょうほく)、対外的には特に沼津城北(ぬまづじょうほく)と称する場合もある。全日制普通科のみ設置している。
目次 |
[編集] 校風
校風は比較的自由であり、生徒たちは伸び伸びと穏やかな学校生活を送っている。学問・部活動共に特別優れた実績を残してはいないが、それが逆に独特の穏やかな校風を形作っている。
[編集] 沿革
[編集] 経緯
沼津城北高校の起源は、1902年(明治35年)、沼津市大手町に設立された片浜村外8箇村学校組合立駿東農林水産学校まで遡る。同校の位置する沼駿学区の中では、沼津西高校や沼津東高校(共に1901年創立)と並ぶ伝統を持つ高校である。
その校名からもわかる通り、設立当初は普通学校ではなく、農林科と水産科の2科を持つ農業学校であった。だが、水産科は不人気によりわずか6年で廃止。以後は農林学校・農学校として歴史を刻み、一時は「東海の名門」の名を馳せるようになる。
しかし昭和30年代には、全国的な農業人口減少により農業学校の需要も減少。高校の普通化を進めたい県の強い意向もあり、1963年に普通科を新設。終には伝統ある農学校の名を捨て静岡県立沼津北部高校と改称するに至る。その後1966年の農業科廃止、1970年の園芸科廃止を経て同校は完全普通科高校となった。
1986年に校名を静岡県立沼津城北高校と改めている。
[編集] 年表
- 1902年
- 1908年
- 5月21日 水産科廃止に伴い片浜村外8箇村学校組合立駿東農林学校と改称
- 1913年
- 3月3日 沼津大火発生により沼津高等小学校校舎焼失
- 1914年
- 7月7日 駿東郡沼津町三枚橋字清水上222の1に新校舎完成・移転
- 1920年
- 5月4日 校名を静岡県駿東農林学校と改称
- 1924年
- 3月31日 甲種昇格に伴い第2部(乙種程度)を設置
- 1926年
- 8月10日 駿東郡金岡村岡宮大豆島4番地に新校舎完成・移転
- 1927年
- 4月1日 県立移管により静岡県立駿東農林学校と改称
- 1931年
- 2月6日 静岡県立沼津農学校に改称
- 1942年
- 3月27日 静岡県令第29号により組織を農業科第1種及び第2種と変更
- 1944年
- 12月31日 沼津海軍工廠拡張により校舎を沼津市岡一色875番地へと移す
- 1947年
- 4月1日 静岡県立沼津農学校併設中学校を併置
- 1947年
- 1948年
- 1953年
- 4月1日 佐野教場が静岡県立裾野高等学校として独立
- 1955年
- 3月31日 定時制課程廃止
- 1963年
- 4月1日 普通科新設と共学化に伴い静岡県立沼津北部高等学校と改称
- 1966年
- 3月31日 農業科廃止
- 1970年
- 1986年
- 4月1日 静岡県立沼津城北高等学校と改称
[編集] 教育組織
次の教育組織がある。
- 全日制課程
- 普通科第1学年
- 普通コース(文理の別なし)
- 特別進学コース(文理の別なし 平成7年度より)
- 普通科第2,3学年
- 特別文系コース(文系)
- 理系コース(理系)
- 一般文系コース(文系)
- 普通科第1学年
[編集] 教育方針
[編集] 校訓
- 自分を発掘せよ。
- 自分を偽るな。
- あすのために鍛えよ。
[編集] 教育方針
同校は、教育方針として次のように掲げている。
- 授業の充実と学力の向上
- 進路指導の充実
- 学校生活の充実
- 社会性の育成
県内中堅クラスの学力を持つ同校では、主として4年制大学進学を目標としたカリキュラムが組まれている。毎年国公立大進学者を一定数輩出しており、学力の向上については成果を収めていると言える。
また、エンゼルサロンと呼ばれる地域活動を行っている。保育の授業を利用して周辺住民の子育て支援を行うというもので、これは社会性の育成の具体案であろう。このような活動からも、同校の穏やかな校風が窺える。
[編集] 学校行事
文化祭・体育祭は松濤祭の名を冠し、毎年5月上旬頃に全3日の日程で行われる。合唱コンクールのような全校参加イベントはなく、メインになるのは3年生による飲食物の模擬店と体育館で行われる各種ステージイベントである。同校の自由な校風はこの松濤祭にも反映され、教師側より特に厳しい制約が課せられることもなく、毎年思い思いの企画が実現する。なお、文化祭の第2日は一般公開日となっている。
また、毎年2月には千本浜海岸においてマラソン大会が行われる。
[編集] 生徒会活動・部活動など
取り立てて部活動が盛んではないが、その中でレスリング部と弓道部は顕著な活躍を見せており、どちらも全国大会の常連である。特に男子レスリング部は昭和50年代からの強豪であるが、平成に入る頃からは入部志望者が減少。その実力とは裏腹に部員不足にあえいでいる。
[編集] 通学手段など
- 生徒の主な通学手段
原動機付き車両による通学は禁じられている。
[編集] 出身著名人
[編集] 元生徒
- 庄司清和(実業家、1958年沼津北部高校卒) - 米久グループ創業者、時之栖社長、天神屋会長
- 和泉容 (歌手、1987年沼津城北高校卒) - 1994年、Be-Bとして『憧夢~風に向かって~』で日本レコード大賞新人賞受賞
- 茶畑るり(漫画家・タレント、1996年沼津城北高校卒) - 在学中に四コマ漫画『へそで茶をわかす』をりぼんに連載
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
- 静岡県立沼津城北高等学校公式Webサイト - 本項に掲載できなかった校歌や最新の進路状況など
- 松ヶ尾に集う - 静岡新聞に掲載された同校創立百周年記念記事のアーカイブ