防犯ブザー
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防犯ブザー(ぼうはんブザー)とは、何らかの危険を察知した時に大音量を鳴らす事によって、周囲の人へ注意を促す防犯用品である。
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[編集] 携帯型防犯ブザー
主に子供や女性が外出時に携帯し、何らかの危険な状況に巻き込まれそうになった場合、ブザーを鳴らして周囲に危険を知らせる。
形状としては直径3センチ程度の楕円形の円盤状のものが多い。ひも状のスイッチを引っ張る事によって大音量が鳴り響くタイプが主流である。
一見すると防犯ブザーに見えないマスコット・キャラクターの形をしたものもある。
現時点では、大音響で相手を怯ませる為の物か、はたまた警報で周囲の注意を惹く為の物か、曖昧な部分が多い(ピンを抜くと「コラ!なにすんねん!」と喚く、“清原ブザー”など)。
[編集] 具体的取り組み
以前から一部の親がモラル・パニックやパターナリズムで児童等に携帯型防犯ブザーを本人の意思無しで持ち歩かせるケースは珍しくないが、防犯対策に積極的な自治体では、防犯対策の一環として児童に携帯型防犯ブザーを無料配布している。
東京都品川区では区内小学校の全児童に対して、防犯ブザーに替わるものとして小型通信機の「まもるっち」というものを配布している。
一部のランドセルにおいて、販売時から防犯ブザーを付属しているものがある。
[編集] 購入や注意点など
家電量販店やホームセンターなどで入手可能。価格は1000円前後。自治体による児童への配布需要の増加で品質が安定しない傾向にあり、音量が小さすぎて役に立たないものもあるので、購入前に店内で鳴らしてみて音量を確認した方が良い。同様に、内蔵電池の消耗にも注意し、外出前に動作テストを行うことが勧められる。
[編集] 問題点
子供が携帯する場合、防犯ブザーをおもちゃのように鳴らして回るというケースがある。これが横行すると鳴っている状態が普通になってしまい、本当に子供の身体生命が危険に晒されているときと遊びのときの区別がつかなくなり、意味を成さなくなってしまう。もちろん近所迷惑でもあるので、防犯ブザーで遊ばないように注意しておく必要があろう。