銀色のオリンシス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
銀色のオリンシス(ぎんいろのオリンシス)は『電撃「マ)王』にて連載中の雨宮ひとみ/著、平井久司/イラストのライトノベル。また、同名のアニメ作品。尚この作品は小説・アニメを見る事で全貌が分かる仕組みになっている。
目次 |
[編集] 概要
月と地球が分断された世界。そして月から地球に侵略する敵を迎撃する為、ズィルバーオリンシスに乗り込む運命を背負う少年トキトの物語が今始まる。
[編集] アニメ登場人物
[編集] 主要人物
- トキト・アイザワ(声:入野自由)
- ヨウスケ達ハンターグループの一員。若干気弱で戦闘を嫌うものの場合によっては無茶もする。メカニック担当でメカマンだけでなくメカ操縦のセンスがある。何故かズィルバーオリンシスも操縦でき、デジャビュを感じるようだが…。何かしらの事がありミスズの両親に育てられ姉弟同然に育った経緯がある。そしてジンの死・セレナとの別れなどを乗り越えテアとともに人類抹殺を企てる執政官コウイチを止める為月へ向かう。
- テア(声:名塚佳織)
- アーティ。トキトが偶然、町で出会った少女。体術もこなせるが半年前以前の記憶がなく、何とか覚えていたコウイチとトキトと重ね彼をコウイチと呼ぶ。彼女がオリンシスに乗り込む事によりオリンシスは戦闘形態になる。ミスズとはトキト絡みの事で彼女から一方的に避けられていたが、第5話で色々話し合い意気投合しお互い友人となり彼女をミスズ姉様と呼ぶ。第6話でトキトを庇い大怪我を負い寝込んでいたが、第7話では回復そして記憶も思い出す、更に初めてトキトの事をトキトと呼びパートナー兼恋人として成立する。そしてコウイチの真意と正体を見極める為トキトと共に月へ目指す。その中で執政官とミスズの駆るゴルトとの闘いで一時気絶した際に今の執政官がコウイチではなくアルだと言う事を思い出す。
- セレナ(声:久川綾)
- アーティ。自称謎の美女。オリンシスについて色々調べておりトキト達と同行する、実は本編100年後の未来から来た為に前もってトキト達に起こる事を知っていた、未来を変えないように極力介入をしなかったがジンが死ぬ運命を見かねてジンをスタンガンで気絶させ未来を変えようとしたが結局それは叶わなかった。彼女自身も巨大ロボットシュヴァルツに乗り込み闘うが、セレナ本人もアーティだけあり生身で中型級のガーデナーを倒せるほどの人間ばなれした戦闘能力を有し回復力も常人を超え、且つ変身能力も使える(流石に声紋までは変えられない)など普通の人間では不可能な闘い振りを見せる。何故か彼女もテアと同じブローチを身に付けている(ただし銃傷のような物がついている)。テアの替わりにズィルバーに乗り込む事も可能でその時の動きはテア以上にシックリ来るとトキトに言わせるほど。ジンを助けられなかった事で自分の使命を果たす覚悟を決め、トキトに憎まれ口と助言を残しシュヴァルツと共にトキト達の前から去るが、ヨウスケ達の窮地に現れ彼らの命を助ける、そしてヨウスケ達にトキト等のいる月に向かう様導く、そして自分はトキト等が帰って来られる様、軌道エレベーターを防衛する。
[編集] ヨウスケグループメンバー
- ミスズ(声:神田朱未)
- ハンターグループの一員でトキトの幼馴染み。怒りっぽいがトキトに対して恋愛感情を彼に持っている、その為テアがトキトに引っ付く事を良く思っておらず彼女に対して対抗心を燃やしていたが、テアがトキトに対して真剣な事、そしてアイリと自分を庇うのを見て和解し友人関係になりその後テアにミスズ姉様と呼ばれる事となる。だが最近戦闘が激しくなるにつれ、トキトの負担が大きくなる事に不安を覚え自分自身もトキトの為に何も出来ず苦しんでいる。その為トキトと共に戦いから逃げようとしたがトキトは戦いとテアを選び月に向かった為、ミスズは自分を置いて月へ向かったトキトとトキトを一連の闘いに捲き込んだテアを憎みながらも追い駆けるが、そこでボルフと鉢合わせをしミスズは彼の提案を飲み月へ向かう、そして執政官コウイチに言い包められる形でゴルトのパイロットになる。そしてズィルバーに乗って現れたトキトとテアに激しい憎悪をぶつけ攻撃を仕掛けてくる。
- ヨウスケ(声:三浦祥朗)
- トキトたちハンターグループのリーダー。リーダーらしくしっかりした性格。ミスズの事が気になっているが自分からは特に何も言わないが色々彼女に対し気を使う。トキト等が月に向かったと知りレジスタンスから抜け彼らを追いかけていた際、ミスズがボルフに同行する折。彼女を引き止めると同時に自分の思いを伝えようとしたがミスズには届かなかった。(気持ちとしても肝心な言葉としても。)そして月にブライアン等と共に向かい木星艦隊と合流する。
- ジン(声:土田大)
- ヨウスケグループのムードメーカーで黙っていれば二枚目だが、とてもひょうきんで二枚目半になっている、トキトとは親友の間柄。セレナみたいなタイプが好みでモーションをかけていた,元々ジンは自分の将来に対してさめてたが、セレナに出会い彼女の為に戦うことを選ぶ、がその矢先ボルフの攻撃からズィルバーを庇い致命傷を負いセレナに付き合っている奴はいるのか?と聞き死亡する。
- アイリ(声:折笠富美子)
- ヨウスケグループのマスコット。ヨウスケグループの裏方係で女の子ながらヨウスケと一緒に交渉したりもする。まだ幼いが姉御肌でブライアンとは馬が合う。
- ブライアン(声:古川登志夫)
- 本名ブライアン=ノイベル。しかし愛称のブラちゃんで仲間内では通っている。長身で年長者だが一言多く若干デリカシーに欠ける所があるが、気さくな人物でアイリとは仲良し。だが本来のブライアンは冷静沈着で場合によっては力ずくの行動を取る事も…。そして執政官の副官ボルフとは木星圏士官学校以来の親友であり階級は中尉。そして本編開始より50年前、軍から執政官への偵察任務をボルフと共に受けていたがオリンシス現象に捲き込まれ今の時間軸に飛ばされてきた。どういった経緯でヨウスケのグループにいるかは謎であるが自分を月に勧誘しようとするボルフに対し拒絶する為イモむき係のブラちゃんと返した様に、今はボルフよりもヨウスケ達の方を仲間と認めている為、結果的にジンを殺したボルフに対して激昂したり、セレナに対し怒りを向けることもあった。また部下に対しても気の良い人物でもあり50年前の後輩トーマス(階級は今のヤンセンの方が遥かに高い)に慕われるほど。
[編集] 月
- 執政官コウイチ・アイザワ(声:鈴村健一)
- アーティ。月を支配している名称不明の執政官。第六話で本名のアイザワ・コウイチを名乗る。見かけはトキトの同じ年頃位で容姿もトキトに似ている、地球緑化の為ガーデナーに人間を襲わせている、ズィルバーオリンシスの同型の機体ゴルトのパイロット。人間に対しては副官のボルフにすら冷徹に振舞うのだが、テアが大怪我を負った時叫ぶなどテアのことを大事に思っている(今までガーデナーやゴルトを使った大規模な攻撃をしなかったのはテアを捲き込みたくなかったから)。ボルフがミスズを連れてきた為彼女をゴルトツヴァイ形態の為に言い含め利用する。その正体はテア曰くアルという名前だがそれ以上は不明そして本当のコウイチは千年前に殺されたらしいのだが…。
- ボルフ(声:松野太紀)
- 執政官の腹心。元々ブライアン同様軍人で彼とは親友だったのだが、今は軍を抜け執政官に忠誠を誓っている、しかし執政官から全く信用されておらず、その為執政官に認めてもらう為に尽力を尽くす、ガーデナーの改良や増産体制はボルフの手腕でなされた物である。高潔な人格ながら独善的な所があり、火星やエウロパに関しては覇権主義と談じ憤りを感じていた、その為執政官の地球緑化計画に賛同、親友であるブライアンを月の陣営に2度誘うが一度目は様子見で断り、二度目では目的の為に手段を選ばないボルフ達に対し嫌悪感を感じたブライアンに拒絶される結果になった(その時銃口を向け力づくでもブライアンを月に連れて行こうとした)。そしてズィルバー奪取の為トキトを殺そうとするが、ジンの乱入で阻止され、そしてジンを結果的に殺してしまった為にブライアンの怒りを買う事となる。ブライアンへの遺恨晴らしとズィルバー・テア奪還の為ミスズを月に連れて行き自分がゴルトに乗るつもりだったのだが、執政官が自分ではなくミスズを選んだ事、そしてもう用済みといわれた事にボルフは愕然とし、更に執政官が自分に対し攻撃をし掛け被弾した為。YF21をオリンシスシェル発生源にに突っ込ませオリンシスシェルを破壊する。そして負傷はした物の木星艦隊に救助された。
[編集] レジスタンス
- ダラス (声:乃村健次)
- レジスタンスリーダー。コウイチの意図が人類駆除と知り,彼と戦うため戦力を10年かけて集めていた。かなりの知恵者でトキト達とレジスタンスメンバーの間に無意味な諍いを起こさせない為。トキトにテアを引き渡す細工をした。流石にヨウスケ達は力尽くでも引き止めようとしたがそれも無駄に終わり、彼らの絆を羨ましく思いながら見送る。
- ドミニク (声:三石琴乃)
- レジスタンスメンバー。医者でもある。
- シュンノスケ (声:田中信夫)
- レジスタンスメンバー。老境に入った科学者でガーデナーの生態を研究している。
[編集] 木星宇宙軍
- トーマス (声:大川透)
- 木星宇宙軍の提督でフルネームはトーマス=ヤンセン。本編の時間軸では提督の地位につき月と執政官の監視をしていたが。50年前の少尉時代はブライアン等の後輩に当たり彼らには色々お世話になった様だ。
[編集] 小説登場人物
- 相沢孝一(あいざわ・こういち)
- 小説版主人公。
[編集] 登場メカニック
[編集] オリンシス
- ズィルバーオリンシス・ヌル
- 茶色で蚕状の形態。戦闘能力は無くズィルバーが大破すると自動的にこの姿に戻り自己修復をする。
-
- ズィルバーオリンシス・アインス
- ズィルバーオリンシス・ヌルをテアが召喚し乗り込む事により、人型戦闘形態のズィルバーオリンシス・アインスとなる。カラーリングはヌルと同じく茶色。
- ズィルバーオリンシス・ツヴァイ
- そして、ズィルバーオリンシス・アインスに更にトキトが乗り込む事によってこの形態となる。カラーリングが銀色になり更に強力な機体になる。武器はオリンシス現象を引き起こし次元流に敵を捲き込み破壊するオリンシスエフェクトに腕部装備としてビームソードが出せ、フォースフィールドも貼れる。しかしズィルバーのダメージがテアにも伝わってしまう為長期戦は不向き。
- メインパイロットはトキト。サブパイロットはテア或いはセレナ
- シュヴァルツ
- セレナの乗り込む巨大ロボットで正式名称シュヴァルツ・オリンシス。ズィルバー、ゴルドの二対とは異なり、起動にアーティを必要とせず、アインス状態、ツヴァイ状態などの変化は無い。しかし圧倒的な戦闘力を持ち、他の二対を凌駕する謎の機体。主に格闘戦を得意とし武器の類は使用しない。
- ゴルトオリンシス
- オリンシスマシン。執政官ことコウイチがパイロットを勤める。ズィルバーと対になる機体。但し、トキトとテアが操るズィルバーと違い執政官のみが操るため、アインス状態までしか力を発揮できない。搭乗者が二人乗って初めて真の力を発揮する。しかしコウイチ曰くガーデナーの王と付くだけの事はあり、アインス状態ですら能力はズィルバー・ツヴァイ以上。そしてミスズが乗りこむ事によりゴルトオリンシスツヴァイに進化を遂げる。
- メインパイロット ミスズ・執政官 サブパイロット 執政官
[編集] その他
- ガーデナー
- 月から来る無人の戦闘兵器で生物状の形状をしている、本来の目的は地球環境の回復とテアの捜索。その破片などは成長して草木になる。人類に対し攻撃するのは害虫駆除の類でしかない。
- クロウラー
- 陸上ビーグルでガーデナーの残骸から製造する。8個のホイールを縦横無尽に駆動させ、登板性能なども高い。トキトが整備を担当。ヨウスケ達専用のクロウラーが存在する。
- ヨウスケ機 - カマキリ状の刃を装備。
- ミスズ機 - ハンマーを装備。
- ジン機 - 高くジャンプでき、短時間だったら飛行も可能。ズィルバーを庇った際大破した。
- ブライアン機 - カノン砲を装備。
- YF-21
- 木星圏で使われる小型宇宙戦闘機。
[編集] 用語集
- オリンシス現象
- 25世紀半ばから、太陽系に発生した現象。主に時間の歪みを発生させるものだが、そこからエネルギーを汲み出すことも可能。発生には知性体の意思が関与しているらしいが、その原理は不明。そのため、完全に制御することも不可能であり、人やものが過去や未来に飛ばされることもある。
- オリンシスシェル
- 人工的な異常現象宙域。オリンシス現象が頻発する空間が、卵の殻のように地球と月を覆い尽くしている。そのため、外惑星からは地球-月間は封鎖された形となり、地球からも空には絶えず異常な空間の歪みが見えている状態となっている。ボルフ曰く執政官が地球を守る為に行なった処置らしいが…。
- 空への扉
- この作品における軌道エレベーターの事。中米にあり、無数のガーデナーに護られている。
- 金の塔
- 月面に聳え立つ金色の巨大な塔。その先端部にはゴルドオリンシスが組み込まれている。
- アーティ
- アーティフィシャル・チャイルド(人工生命体)の略称。作中にはテア以外に三人が登場する。外見は人間に酷似しているが、身体機能は圧倒的に優れており、テロメアの再生機能を有しているため、半永久的な寿命を持つ。機動兵器オリンシスのマシンハートとなる。
[編集] アニメ
[編集] スタッフ
- 原作:東堂いづみ
- 企画:山本良生、大森敏勝、川島晴男、森下孝三
- 製作:大野逸雄、水野政明、鈴木径男、清水愼治
- 企画協力:雨宮ひとみ、電撃「マ)王
- シリーズディレクター:所勝美
- シリーズ構成・脚本:竹田裕一郎
- キャラクターデザイン:平井久司
- オリンシスメカデザイン:宮尾佳和、福地仁
- キャラクター総作画監督:真庭秀明
- ゲストメカデザイン・メカ総作画監督:島貫正弘
- 色彩設計:塚田劭
- 美術デザイン:吉池隆司
- 音楽:管野祐悟
- 製作編成:樋口宗久
- 製作担当:藤岡和実
- プロデューサー:植月幹夫、西本崇史、松井智、吉澤孝男
- 製作:銀色のオリンシス製作委員会(朝日放送・名古屋テレビ放送・ハピネット・東映アニメーション)
- アニメーション製作協力:スタジオガゼル(1・6・12話)、旭プロダクション(2・9話)、スタジオウッド(3話)、マジックバス(4・10話)、葦プロダクション(5・11話)、スタジオロン(7話)、サンシャイン・コーポレーション(8話)
[編集] 主題歌
- オープニングテーマ「destiny」(試聴)
- 作詞:CHiYO、作曲:陶山隼、編曲:HΛL、歌:CHiYO
- エンディングテーマ「さらば青春の日々」
- 作詞:上中丈弥、作曲:THEイナズマ戦隊、編曲:白井良明&THEイナズマ戦隊、歌:THEイナズマ戦隊
[編集] 放送局
放送局 | 放送期間 | 放送曜日及び放送時間 | 備考 |
---|---|---|---|
朝日放送(ABC) | 2006年10月5日~ | 木曜 26:46~ | 共同制作局 |
名古屋テレビ(メ~テレ)(NBN) | 2006年10月5日~ | 木曜 26:43~ | |
テレビ埼玉(テレ玉)(TVS) | 2006年10月5日~ | 木曜 25:30~ | |
テレビ神奈川(tvk) | 2006年10月9日~ | 月曜 22:25~ | |
TOKYO MX | 2006年10月10日~ | 火曜 26:00~ | |
チバテレビ(ctc) | 2006年10月10日~ | 火曜 26:00~ | |
アニメシアターX(AT-X) | 2006年12月1日~ | 金曜 11:30~ (リピートあり) |
[編集] 補足
いわゆる「UHFアニメ」の形式をとるが、ABC・メ~テレの組み合わせは本作が初めてとなる(2局の共同制作に当たる)。また、メ~テレにとってはテレビ朝日と共同制作したSci-Fi HARRY以来6年ぶりの自社制作深夜アニメである。
ほとんどの局が25時以降放送の中、tvkは22時台に放送という非常に珍しい形態になっている。
ABCテレビ 木曜深夜アニメ枠 | ||
---|---|---|
前番組 | 銀色のオリンシス | 次番組 |
ガラスの艦隊 | - |
[編集] 関連項目
[編集] 外部リンク
カテゴリ: 未完の作品 | アニメに関するスタブ | 文学関連のスタブ | アニメ作品 き | 朝日放送のテレビアニメ | 名古屋テレビのテレビアニメ | UHFアニメ | ロボットアニメ | 東映アニメーション | ライトノベル