金田一真澄
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金田一 真澄(きんだいち ますみ、1949年1月4日 - )は、東京都生まれの外国語学者。
NHK教育テレビの「ロシア語会話」(各国語学講座)講師としてもおなじみ。祖父は日本語学者で有名な金田一京助、父は金田一春彦。金田一秀穂の兄にあたる。博士(文学)。
子供の頃は国語が苦手で、早稲田大学大学院で半導体を研究していたが、修士修了後、文学研究に転じ、その際、慶應義塾外国語学校でロシア語をマスターする。現在は慶應義塾大学理工学部教授、同外国語研究センター所長を兼任。
ロシア語を勉強したのは、当時の米ソ冷戦の状況下で、進んでいた旧ソ連の技術を勉強するために不可欠だったということもあるが、本格的に文学の道に転じた背景としては、祖父の京助が、アイヌの言語研究をライフワークとしていたことも影響しているとみられる。その姿勢は弟の秀穂にも影響を与え、秀穂は後に父・春彦の勧めで、海外で日本語を教えながら現地の言葉との比較で日本語を研究していった。なお、NHK「ロシア語会話」は真澄が早稲田の大学院に通っていた時代に放送開始となったのだが、そのときに担当教官の指示で理工系向けの露和辞典(専門用語辞典)の編纂作業に加わっている。
[編集] 学歴
- 1971年 早稲田大学理工学部電子工学科卒業。
- 1976年 早稲田大学大学院理工学研究科電気工学専攻修士課程修了。
- 1982年 早稲田大学大学院文学研究科ロシア文学専攻修士課程修了。
- 1988年 東京大学大学院人文科学研究科露語露文学専門課程単位取得退学。
[編集] 職歴
現在は慶應義塾大学理工学部教授。ロシア語、認知言語学を担当。