野猿
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野猿(やえん)は、フジテレビの『とんねるずのみなさんのおかげでした』から生まれたユニット。1998年4月29日デビュー、2001年5月に解散。とんねるずとその番組のスタッフから構成されていたため、解散のことを「撤収」と呼んだ。撤収理由は本業の人事異動などによる。
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[編集] 概要
- 番組では、TBSの『うたばん』のパロディーとして「ほんとのうたばん」という音楽コーナーをやっていた。
- 「ほんとのうたばん」で、さまざまな歌手のマネをするとんねるずの後ろで踊っていた番組スタッフを「ジャニーズシニア(?)」と名づけた事が始まり。エイベックスからデビューが決まると、とんねるずが加わり、野猿となる。
- 1999年と2000年にメンバーの人気投票を行い、人気のないメンバーは脱落して行った。1999年7月18日には『27時間テレビ』の「ビストロSMAP」のコーナーに生出演。
- 数々のヒット曲を世に送り出し、1999年から紅白歌合戦に2年連続出場するも、2001年5月、惜しまれつつ「撤収」。
- 石橋が司会を務める『うたばん』などにも出演していたが、NHKの紅白歌合戦に出場するまでは、『ミュージックステーション』に出演できなかった。(後に出演。)
- しかし、もともとのルーツであるフジテレビの歌番組であるHEY!HEY!HEY!には一度も出演した事が無い。(理由は様々な大人の諸事情が絡んだ物と思われる。)
- 撤収直前の2001年3月には、『森田一義アワー笑っていいとも!』の「テレフォンショッキング」に最後の出演をした。
- 撤収後、ボーカルチームの平山、神波がWill callを結成し番組内の企画の応援歌をリリースした。さらに、その流れで、石橋を中心とした3人組関東裸会が結成され、シングルを2枚リリースするも不人気のため解散したらしい。
- 野猿feat.CAのCAは、ニユーテレスの音声で荒井昭博の親戚でもある荒井千佳。
- 野猿feat.CAで出した曲がドラマの主題歌となるが、一度、ドラマのエンディングのスタッフロールで「YAEN」が「YEAN」になっていた事がある。
- 2000年には、妹分の女猿という女性アイドルグループもオーディションの末に結成された。
- 解散後、野猿ファンの女子高生が野猿解散のショックを受けて自殺したと報道される(「野猿が解散してしまうのならつまらない」という走り書きがあっため)という出来事もあり、それ以降安易な企画ものへの参加を慎むようになった。
[編集] ユニット名の由来
- 野猿街道にあるラブホテル「ホテル野猿」(とんねるずのオールナイトニッポン時代に石橋が「すごい名前のホテルの看板(当初「のざる」と誤読)を見た」とその強烈なネーミングに感心していた)
- ホテル野猿では野猿のCDを持参すると割引サービスがあった。(現在は不明)
- FIFAワールドカップ予選で日本初出場を決めるゴールを挙げた岡野雅行のニックネーム「野人」より由来(「岡野は野人だから、君たちは野猿」と木梨が名づけた)。
[編集] メンバー
[編集] ボーカル
- 石橋貴明(いしばし たかあき/とんねるず) 愛称:タカ
- 木梨憲武(きなし のりたけ/とんねるず) 愛称:ノリ
- 平山晃哉(ひらやま てるちか 1965年11月4日 - 、アクリル装飾) 愛称:テルリン(後に「平山ちゃん」)
- 神波憲人(かんなみ のりひと 1971年5月8日 - 、衣装) 愛称:カンちゃん
- 成井一浩(なるい かずひろ 1970年5月10日 - 、大道具) 愛称:ナルナル (3rdシングル「SNOW BLIND」より実質上ダンサーチーム)
[編集] ダンサー
- 飯塚生臣(いいづか いくおみ 1972年1月3日 - 、/特殊効果※) 愛称:ジェリー
- 大原隆(おおはら たかし 1974年3月5日 - 、/大道具) 愛称:バカ
- 網野高久(あみの たかひさ 1966年2月3日、/持道具) 愛称:シュウ (9thシングル「太陽の化石」のみ一時脱退、前述の人気投票で浅野と交替した為)
- 星野教昭(ほしの みちあき 1963年10月18日、/ロケ車両ドライバー※) 愛称:ホッシー、鴨川のミックン
- 半田一道(はんだ かずみち 1963年11月27日 - /スチールカメラ) 愛称:ゴテ
- 高久誠司(たかく せいじ 1967年8月27日 - 、カメラクレーン) 愛称:タカク
※は、ユニット「アニマルズ」メンバー
[編集] 一時加入
- 本人は歌手活動に全く興味や憧れが無く、石橋の説得によりシングル1枚のみの約束で加入。ドラマ「お見合い結婚」に平山、高久と共にワンシーンのみ出演。
[編集] 元メンバー
- 結成時及び1stシングル「Get down」当時のメンバー。
[編集] サポート
- MAX松浦(まっくすまつうら/avexプロデューサー)
- 秋元康(あきもとやすし/作詞)
- 後藤次利(ごとうつぐとし/作曲)
- 松村匠(まつむらたくみ/AP) 自称:松ハニー
- 関口正晴(せきぐちまさはる/とんねるずマネージャー) 愛称:マサリン 別名 Z氏
[編集] 出演した音楽番組
- ミュージックステーション(テレビ朝日)
- うたばん(TBS)
- CDTV(TBS)
- FUN(日本テレビ)
- FNS歌謡祭(フジテレビ)
- 紅白歌合戦(NHK、1999年と2000年出場)
- 日本レコード大賞(TBS、2000年企画賞受賞)
ほか
[編集] ディスコグラフィー
[編集] シングル
- Get down 【1st Single】
- 叫び
- SNOW BLIND 【野村證券 CM ソング】
- Be Cool!
- Selfish
- 夜空を待ちながら
- First impression(野猿 feat. CA) 【フジテレビ系「お見合い結婚」オープニング曲】
- Chicken guys 【明治生命 CM ソング】
- 太陽の化石 【明治生命 CM ソング】
- star(yaen front 4men feat.saki) 【明治生命 CM ソング】
- Fish Fight! 【Last Single、後藤次利が初めて他のアーティストの作詞を手がけた作品、歌詞の中で主人公の魚はフナ】
[編集] アルバム
[編集] ビデオ・DVD
- 「YAEN CONCERT IN YOKOHAMA ARENA 1999」(1999年7月発売・ビデオのみ)
- 「YAEN 2000GTR Budokan Limited Inter Cooler Daihappyokai」(2000年7月発売)
- 「野猿のビデオクリップと歴史 ザ・グレイテスト・ヒッツ」(2001年5月発売)
- 「完全撤収 四時間伝説」(2001年7月発売)
[編集] 関連本
- 野猿の本(扶桑社刊、1998年発売)
[編集] 外部リンク
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