遊佐続光

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遊佐続光（ゆさつぐみつ、？ － 天正9年6月27日（1581年7月27日））は畠山氏の家臣。遊佐秀頼の子。

畠山七人衆の一人で、1553年、同じく七人衆の温井総貞と畠山氏の主導権をめぐって争い、敗れて加賀に逃亡した。このとき、父は捕らわれて翌年に処刑されている。1555年、温井総貞が主君・畠山義続に誅殺されたため、帰参して再び重臣となった。その後は畠山家中の権力を握って1566年には義続と畠山義綱の父子を国外に追放して、義綱の子・畠山義慶を傀儡として擁立。1574年の義慶の急死も、一説にはこの続光による暗殺説が疑われているほど、家中で専横の限りを尽くした。

しかし、織田信長の勢力が能登にまで伸びてくると親織田派であった重臣の長続連が続光に代わって台頭する。このため、親上杉派であった続光は一時、主導権を失うこととなったが、1577年、越後の上杉謙信が能登に侵攻してくるとこれに内応し、長続連の一族をことごとく殺害して、上杉に降って能登の実権を完全に我が物としたのである。

しかし謙信の死後、再び織田軍が能登に攻め込んでくると、続光は息子の遊佐盛光とともに信長に降伏して存命を図るが、信長は長一族を殺した罪を許さなかったために、続光父子は処刑されてしまった。暗殺に次ぐ暗殺によって力を伸ばし、最後は処刑によりその生涯を閉じたのだった。