辻一三

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辻一三（つじ・いちぞう、（1902年～1989年9月6日）は、昭和期の日本の政治家で、公選3人目の佐世保市長である。同市名誉市民。

[編集] 概要

佐世保市出身。会社経営から商工会議所会頭、市議会議員及び議長を経て1963年4月の市長選で現職を破り、第17代佐世保市長に就任。以後4期16年に及び市長を務めた。

市長就任約2年後の1965年、咽頭がんが発見され手術を受けた。この際に声帯も切除せざるを得なかったため一時は辞任も検討したが、食道発声法を習得して職務復帰を果たし、ベトナム戦争下での相次ぐ原潜寄港や1969年の空母エンタープライズ寄港とそれに伴う騒乱（佐世保事件、エンプラ事件）に現地市長として対応した。この他、1967年7月水害の復旧、経営危機に陥った佐世保重工業の再建と同所での原子力船むつ改修の受け入れ問題、相次ぐ炭鉱閉山による離職者対策等の市政上での諸問題でも奔走、4期16年を全うして1979年の市長選に出馬せず引退した。

[編集] 経歴

• 1947年　5月、佐世保市議会議長に就任（～1948年7月）。
• 1951年　5月、再び市議会議長に就く（～1955年7月）。
• 1963年　4月30日、第17代佐世保市長に就任。
• 1972年　咽頭がんの克服で対がん協会賞を受賞する。
• 1973年　4月、勲三等旭日中授章を受章する。
• 1979年　4月29日、4期目の任期満了により市長退任。
• 1980年　10月6日、佐世保市名誉市民表彰。
• 1989年　9月6日、死去。