越天楽
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越天楽(えてんらく)とは、雅楽の曲である。雅楽の曲のなかで最も有名な曲である。
「越殿楽」とも記述される。中国漢時代の皇帝文帝の作品と伝えられている。
越天楽に歌詞をつけたのが越天楽今様であり、中で最も有名なのが黒田節で日本では結婚式などで演奏されることが多い。浦安の舞と並んで少女巫女が奉納する場合が多い豊栄の舞も、現代版越天楽今様と言って良い。
近衛秀麿による管弦楽編曲版も有名で、レオポルド・ストコフスキーによっても度々取り上げられた。
松平頼則作曲の「盤渉調越天楽の主題によるピアノと管弦楽のための主題と変奏」(1951年)は、平調とは異なる盤渉調の越天楽のメロディを採用しつつ十二音技法やブギウギとの融合も試みており、ヘルベルト・フォン・カラヤンの指揮とイヴォンヌ・ロリオの独奏で演奏されるなど世界的に評価されている。