諸口あきらのイブニングレーダー

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諸口あきらのイブニングレーダー（いぶにんぐれーだー）は、大阪府に本社をもつ放送局毎日放送（MBSラジオ）で、1984年 10月8日から2002年 3月21日にかけて放送された、夕方のニュースワイド番組。放送当初の番組名は「MBSイブニングレーダー」。

[編集] 番組概要

放送時間は月曜から金曜の午後3時30分から5時43分。放送が始まった1984年当時の開始時刻は午後4時45分。その後徐々に放送開始時間が早まり、1990年からは午後4時に放送開始、2001年10月からは午後3時30分の放送開始となった。また後期は、金曜日に「イブニングレーダー・金曜かわら版」として放送した。

全国でも珍しい、テレビ・ラジオの兼営局の「ラジオ報道部」が制作する、本格的な報道・情報番組。それまで音楽番組やトーク番組などで活躍していた諸口のジャーナリスティックな部分に、毎日放送が注目し起用。主な構成はその日のニュースのほかに、テーマに沿った2部構成によるゲストとのトーク（4時台「（三菱石油ダイヤモンドハイウェイ）キャッチ・トゥモロー」5時台に「2ウェイ・ストリート※」）がメイン。ほかに「人権レーダー」や海外からの電話レポート「ワールドクリップ」、毎日新聞の近藤勝重編集長（現・専門編集委員）による解説コーナー「ラジオイミダス」などがある。また、1995年まで、番組途中に「ホンダイブニングダイヤリー」（注：TBSラジオで「若山弦蔵の東京ダイヤル954」の1コーナーとして放送されていたラジオコラム）が挿入されていた。

放送開始当初は、その日のニュースのほか、夕方のドライバーに向けた音楽コーナー「三菱ミュージックハイウェイ」などもあったが、1990年4月、TBSラジオからのネット番組「全国こども電話相談室」がMBSラジオでの放送が終了した以降は、番組にコメンテーターを配置。時事的なテーマを設定し、諸口とゲストのクロストークが番組の中心となり、同時に聴取者からの電話とFAXを受け付けるようになり、このスタイルが定着する。

最近のニュースから暮らしに関する話題などを、その日のメインテーマに扱うが、決して堅い雰囲気で展開されるわけではない、とっつき易さと諸口節が魅力であった。人権レーダーは上半期にかけて放送。人権問題の1つのテーマを6分×2～3日かけて放送のほか、夕方のドライバーに向けた最新のニュース・交通情報・天気予報などが随所に挿入された。

諸口あきら本人が「諸口あきらのイブニングレーダー」とタイトルコールを叫ぶと、本多俊之のテーマソング「EAST SIDE」が流れ出し、アシスタントが主なニュースの項目を読み上げ、番組がスタートする流れとなっている。また諸口本人が出演する龍角散のCMが流れた後のコメントや「今日のところはこんなこったす」で締めるエンディングは、番組聴取者にとっての恒例的な楽しみでもあった。

こうした時事性と親しみやすさが定評を呼び、番組は関西の高聴取率ラジオ番組ベスト5に入るまでの人気となる。また1994年には放送開始10周年を記念して番組本「ラジオ屋稼業」（リブロ社）を出版。パーソナリティー陣のほか、コメンテーター、スタッフが番組に関するエピソードや、自身の専門分野など、総勢21人が執筆・対談などでこの本に参加した。

2002年3月、諸口自身のかねてからの希望により番組は終了。その後も同時間帯はニュース・情報ワイド番組は継続され「情報ラヂオ・スパイス!」が開始。2003年 1月から「MBSニュースワイドアングル」として放送されてきたが、2005年3月22日に約21年続いた夕方の報道ワイド番組は終了した。

なお、この毎日放送ラジオ報道部が制作する番組は、2005年4月からは夕方から早朝の時間に移動。「イブニングレーダー」時代から出演していた水野晶子をメインとした「はやみみラジオ!水野晶子です」（月～金の午前6時～午前7時45分）となる。夕方の時間から引き続き桂かい枝とコメンテーターの近藤勝重も出演している。また「人権レーダー」のコーナーがこの番組の金曜日のコーナーとして引き継がれている。

※健康食品クロスタニン・ドナリエラでおなじみの日建総本社（本社は岐阜県岐阜市内）の提供枠。CMのみの送出で毎日放送ラジオ以外では多湖輝のラジオ頭の体操→北野大のクロスタニン物知りゼミナール（ニッポン放送製作で全国ネットしていた。）のスポンサーだった。（途中で朝日放送ラジオでも関西地区にネットされるようになりスポンサーを降板。現在は解消されている。）