龍角散
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株式会社龍角散(りゅうかくさん)は、東京都千代田区にある製薬会社である。また、同社が製造・販売するのど薬の商品名でもある。
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[編集] 概要
龍角散は非常に歴史の古い薬であり、原型は、江戸中期に秋田藩佐竹氏の家伝薬として重宝されていた。江戸末期に改良を加え、龍角散と命名、1871年には東神田で売薬を開始した。1928年に株式会社を設立し、戦後には社名を主力商品名の「龍角散」に、また同時期にアジア輸出を目論んでいる。以後はのど用の薬に特化したスペシャリティファーマとして、錠剤や散剤、トローチなど龍角散を冠した数多くの商品を開発している。また、近年は服薬補助ゼリーのヒットが際だつ(後述)。
[編集] 主要商品
[編集] 医薬品
- 龍角散
- クララ
- 龍角散トローチ
- タイガーバーム(ライセンス販売)
[編集] おくすり飲めたね・服薬補助ゼリー
おくすり飲めたねとは、幼児を対象とした薬の服薬補助ゼリーであり、薬をゼリー状のオブラートに包み込み、デザート感覚で服用できるようにしたものである。味はピーチ味とイチゴ味があり、また粉薬用にチョコレート味も開発された。元々は嚥下が困難な病人のために開発した商品で、1998年から市販化されている。だが、2001年に子供用を販売、子供に薬を飲ませるのに苦心していた保護者や医療関係者に支持され、口コミなどで次第に評判が広がり、年間4~500万個を売り上げる大ヒット商品に成長した。一方で、従来品の嚥下補助ゼリーも健在であり、また大人用の補助ゼリーとして「らくらく服薬ゼリー」という商品がある。これらはレモン味となっており、適度な酸味が唾液の分泌を促す働きを活用している。
[編集] 龍角散と笑点
龍角散は昭和40年代~50年代にかけて、人気演芸番組笑点のスポンサーを長くつとめ、知名度を上げた。「ゴホンといえば龍角散」のコピーや、龍角散トローチのCMで主演の進士晴久が最後に言う「…と、日記には書いておこう」というせりふも一世を風靡した。
[編集] 関連項目
- 医薬品
- 大衆薬
- 企業一覧 (医薬品)
- 笑点(かつて番組提供をしていた)
- 佐藤しのぶ出逢いのハーモニー(2006年10月末までの提供番組)
※2006年11月以降再び提供番組はない。
[編集] 外部リンク
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