親日
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親日(しんにち)とは、外国人が日本国や日本人若しくは天皇・皇室に好意的な感情をいだいていること、あるいは親しみを感じていること。⇔反日
[編集] 概要
親日感情の要因としては、日本の技術力と、それから起因する豊かな経済力(資金)が挙げられる。亦、書や絵画や工芸、尺八や箏曲や雅楽などの邦楽や能、歌舞伎、日本舞踊、俳句や源氏物語、盆栽や日本庭園、寺 社 城郭建築、華道や茶道といった日本独自の伝統芸術、また柔道、剣道、相撲などの武術、禅、芸者や寿司などの伝統的な文化、歴史的な国家間の交友に起因する物も挙げられる。たとえば盆栽展に行くと米国やフランスの若者の愛好家をよく目にするし、外国人の尺八演奏家も増えている。また特に近年の親日感情は、日本製の漫画やアニメ等のサブカルチャーによる影響が強い(台湾の「哈日族」(ハーリィズゥ)や韓国、中国の若者達など。韓国、中国には政治的反日の一方で文化的親日の面も強いのが対照的である)。また日本を観光旅行で訪れ、好印象を抱いて親日となった人も多い。
但し或る国の国家国民全体が政治的・文化的な面で完全な“親日”若しくは“反日”である断定する事は困難である。例えば、一般的に反日国だといわれる韓国や中国も別の面を見れば世界有数の親日国だ、と見る向きもある。また、アメリカが本来の意味で親日かという点を疑問視する声もある。
亦、この様な親日感情が国家間の外交に反映されなかった事もある。例えばミクロネシアの島国パラオは親日的な国民が多いと日本人の間では言われているが、そのパラオ独立1周年記念の日に日本の首相(当時の首相は日本社会党委員長・村山富市)からは祝電が送らなかったというエピソードがある。但し、建国10周年式典の際には、当時の首相・小泉純一郎から祝電が送られている。また、韓国や中国は文化的には日本の文化に親しいの国民が多数いる事に反して、政治的には反日といわれる。その理由には“共産党が独裁体制への不満を逸らすために反日を材料にしようとしていることも原因である”と主張する意見もある。
日本では、戦後間も無くの頃から、国会においても、特定の国家に対して「親日的である」と答弁、質問が繰り返され、インターネットの発達とともに同様の発言がネットでも見られるようになった。これは、大規模な反対運動などのように明確に表れる反日感情と違い、親日感情などは草の根的な事象にしかならず目立つものではなかったが、今日広く外国でのボランティア、海外旅行を経験する時代になり、一般の人にもその情報が伝わった結果であると考えられる。だが、海外の情報を国内のニュース・メディアに頼る人々が、事実上メディアが国際的問題となりうるニュースを積極的に報道するため、「本当に親日的なのかどうかは分からない」、「特定の国家・民族を親日であると決めることは困難」と発言を繰り返している。
[編集] 関連項目
[編集] 参考文献及び外部リンク
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